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4話 勇者に守られし町”アリズ” 

どうも、こんにちは。 すみません。やっぱ投稿は不定期です・・・

最近忙しいんですよ~

 俺はカーナに連れられるまま、町へ向かっていた。途中に度々、ゴブリンやスライムなどとの雑魚モンスターとの戦いがあったが、俺は力の使い方がまだわからないので、カーナに丸任せであった。

 不満げではあった。

 

 でもさ、自分のことすらわからないのにでしゃばっても意味ないよね!って話。まあ実際、元の世界では、でしゃばって失敗するなんて話よくあった。だから俺はこの世界に来た時にでしゃばらずに過ごそうと決意した。

 でも決してめんどくさい、とかそういう話ではないよ?決してね。


 「レンも手伝ってよ~。君のほうが強いんだし~」


 と、愚痴られることもあったが、いやよくわかんないしと俺はその一点張りだった。まあしょうがないよね! ガンバッテネ!!と心のなかで思って見守ったのである。


 「このあと勇者との戦いにむけて力を温存してるのさ。」


 一応いっておいた。


 「まあいいよ・・・そういうことにしとく・・・」


 だが、やっぱり美人さんに嫌われるのは心が痛むな・・・ よしっ!ここは紳士ってのをみせつけてやるか!


 「まあ少し手伝うよ。」


 クールなイケボっぽく言っておいた。俺の中ではどんな女性も堕ちると自信に満ち溢れていた。

 対するカーナは引いていたようにように見えたが、それは俺の気のせいだろう。


 「レンが手伝ってくれるのなら嬉しい!」


 「俺は、まだ全然わかんないから、いろいろ教えてね~」


 保険はかけておく。ここは大事だ。するとカーナは


 「たぶん教えなくても、大丈夫。それだけステータスがあるなら勝手に体が覚えるよ!」


 「えっ?」


 思わず声が漏れてしまった。この世界はそんな楽にワザとか覚えられるのか・・・


 「うん。だけどレンとか勇者とかほどのステータスがないとできないから私にはできないよ。」


 いいことを知ってしまった。そんなことが元の世界で、できたらどんなに最高だっただろうか・・・ いろんなテクを覚えて、世の中の女性を堕とすのも夢ではないではないか! 

 すごい!これは実に!  もしかしたらこの世界では・・・ ムフフなことが・・・!?


 「あっ、ちなみに覚えられるのはワザだけだよ~」


 しれっと俺の野望をへし折ってきた。なんだよそれ。ワザが覚えれてテクはだめなのか・・・ くっ、無念・・・

 そんなやり取りをしていると、ゴブリンが目の前に現れた。

 いっちょ戦いますかな~


 「こいつは・・・・ レン気を付けて! そいつはベテラン冒険者じゃないと手におえないレベル! 」


 え?どういうことだ・・・ 俺が戦おうとした瞬間、強いモンスターがでてくるって・・・

 あっ。さっき話しているうちに教えてもらった「鑑定眼サーチスキル」 

 これを使ってみると、なんと驚きなことにこいつは「王小鬼(キングゴブリン)」だ。ステータスは、2200だ。

 さきほどまでよく出てきたゴブリンたちとくらべると、大きな差があった。普通のゴブリンはステータスが150ほどに対しキングゴブリンはこれである。

 

 「こいつ強くね?俺ワザとかわからんし・・・ いけるのこれ?」

 

 そう。俺はステータスが強くてもワザが何も使えないからただ剣をふるっているだけになってしまう。それでは当たらないし、意味がない。だから俺はやっぱり戦えないのではないか・・・

 

 「レンの世界にもなんかワザとかないの?それ見様見真似でいけるよッ! ステータスが高ければなんでもできちゃうんだよッ!」


 なんと!?すごいことを聞いてしまった・・・・ ということはアニメの技とかも再現できるのではないかっ!!!

 この世界は最高だ・・・ そう思った俺だが自重するということは忘れないので、自分でワザを作ってみようと思う。 そうだな・・・ なかなか思いつかない。ワザを考えるのも大変だが俺はちょっと悩んですぐに思いついた。俺は厨二病なのだ。


 「はやくしてーッ! 私じゃ時間稼ぎが限界ッ!! トドメはレンがやって!!」


 考えてた内に怒られてしまった。このままじゃカーナをもっと怒らせてしまうから早めに俺のワザをお披露目するとするか!


 俺はキングゴブリンの前に立ち塞がった。


 「グォォッ?」


 俺が戦わないとでも思っていたのだろうか。かなり驚いている。

 

 「それじゃあ、いくぞッ!」

 

 ついでに詠唱も入れとこう。意味ないけど。

 

 『我が血液は廻り輪廻の輪となる』

 『全てを破壊しこの世を切りつくせ!』

 『命廻世(メイエイセ)━━━輪廻血壊斬リンネケッカイザン


 「グガガガガァ・・・」


 意味のない適当に考えた詠唱と共にワザを放ってみた。そうすると、思ってもいない成果がでた。あたり一面木々も何一つなくなっていた。そのかなかに残るのはカーナと俺とビー玉のようなものだけだった。

 おもってたけどこの玉なんなんだろう。この世界に来るときもあったし・・・・


 「カーナ、この玉みたいなやつ何?」


 「それはね経験値といって、それに触れると相手のステータス分のエネルギーを取り込むことができて、自分のステータスが向上するんだよ。それを特殊な袋に包んでギルドにもっていけば、収入を得ることもできるんだよ! それにしても、君のワザすごいね! めちゃくちゃだ!」


 「へ~・・・ ありがとう。」


 今までの疑問をカーナが答えてくれた。ステータスが上がるのか。 

 気になったのでさっそく触れてみることにした。

 ・・・・・ とくに変化は分からなかった。


 「まあ当たり前だけど、レンが元々、ステータスが大きすぎたから、しょうがないんだよね・・・」


 ふ~ん・・・ つまり、俺はいくら敵を倒してもあんま意味ないじゃん! やる気が・・・

 

 「そういえばさ、俺、修行とかしてもないのになんでこんなワザをだせたんだろう?」

 

これは疑問である。俺はこの世界に来たばっかりで、元は剣道なんかもやったこともないただの素人だったのに、この世界に来た瞬間にできるのは不思議なのである。

 

 「まっ、ステータスが高ければ勝手に頭に思い浮かべたワザをだせるんだよ! 限度はあるけどね。レンならこの世界を破壊することまではいかなくても国家は一人で消せるんじゃないかな・・・」


 物騒だ・・・・ 俺はめっちゃ強くなってるらしい。ということなのでアニメのワザを開発するのを頑張るとするか。


 「それじゃあ都に向かおうか。」


 俺たちは本格的に、都に向かうことにしたのである。

 

 途中に何度か戦闘があったが、あんまり強いモンスターは出てこなかったので、まだ慣れてない俺ではなくほとんどカーナが倒してしまった。


 多くの夜も過ごした。ここは草原なので野宿である。宿があったらいいな~とも思ったのだがそう現実は甘くない。それよりもかーなという美女と一緒に寝れたことを、喜ぶとしよう。ここ数日、風呂などは入っていない。だが大丈夫だ。カーナの魔法の『清身体(クリーンボディ)』で綺麗にしてくれた。


 美女の裸体を拝めなかったのは残念だ。だがまだチャンスはある。カーナは羞恥心があまりないようなので、まだあきらめずにいこう!! きっといいことが待ってるはずだ!!


 そんなこんなで道端のモンスターを食べたりもしていた。便利なことにモンスターを倒した後のあの玉は少し待てば経験値ではなく、モンスターの死体に戻るのだ。道理でこの玉を包む袋が必要なわけだ。


━━━━━━━━━━━━

 

 少しすると街が見えてきた。


 「カーナ、あれって・・・」


 「うん。そうだよ。あれが勇者が訪れている町『アリズ』だよ。」


 へ~・・・ そんな名前があったのか。早くいきたいし、俺たちは走ってアリズに向かった。


 町の周辺市来ると、大きな歓声が沸いている。中でイベントがやっているそうだし、当たり前だ。

 この町はすごくきれいな街並みをしていて、門には門番たちが大勢いる。


 「レン! あの門から入れるから行こうよ!!」 

  

 「ああ!」


 俺は返事をして、カーナと一緒に門まで向かった。


 「あー!カーナさんじゃないか! カーナさんと・・・・誰でしょうか・・・?」


 カーナ、以外にも人に知られていたみたいだ。


 「この人はね私の古い知人だよ~! 通ってもいい~?」


 なぜか俺はうその情報を言われている。俺はその間違えを正そうとすると、頭のなかで声が聞こえた。


 『レン!これはね後で説明するけど念話って思ってもらえればいいよ! あのねレンが異世界からやってきたってばれちゃうと、まずいから隠させてもらうね!』


 そうだったのか。やっぱりこの世界は異世界人を兵器として使っているのだろう。なんとなく想像はついていた。


 「そうか! 友達か! てっきり彼氏かと思ったぜ~」


 門番の男が軽口をたたく。


 「やめてよ~。レンとはただの友達だから~」


 ちょっと傷ついたかも。まあそんな甘い話はないか~・・・・

 

 「まあ一応、観察問(サーチゲート)をとおてもらうからね~」


 俺は門番の男に言われるがままに門を通った。そうすると


 「ビーッ」


 もんから鈍い音が流れた。


 「は?」


 門番の男が驚愕している。カーナのほうをみるとアチャーってみたいな顔をしている。


 「だれか衛兵!! だれか! 勇者をッ!!」


 俺なんか悪いヤツみたいになってね?


 「お前のようなヤツにはここは通さん! この邪悪な魔王めッ! カーナそこから離れろ! そいつは危険だ! お前は騙されてたんだよ。」


 なんか好きかって言われてる、俺魔王じゃないし・・・


 「ちがうよ! この人は魔王じゃないよ!!」


 「カーナ! 騙されるなッ!」


 もめごとになってる。


 「あのっ——」


 俺が言いかけた瞬間にドンっ! と音がして一人の男が現れた。


 「お前だな! 邪悪な魔王は! この俺勇者こうきが打ち払ってくれるわ!」


 勇者が来てしまったようだ。


 「待ってください! 俺は魔王じゃありません!!」


 「嘘をつくな! バレバレなんだよッ!」


 聞く耳を持ってくれない。このままでは戦いになってしまうッ━━━━!!!

次の話で勇者VSレンが始まるので楽しみにしててください!!

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