はじめに
一番リクエストの多かった「町並み」を中心とした中世建築史です!
私の性格が悪いだけなのかもしれない。しかし、偶に見かける「中世ヨーロッパ風の、町並み」—この単語が出ると、私はフリーズする。解らない、一体どこなのだ。作者は何時、何処をイメージしているのか…わから、ないんだ…!
何故なら、一国内でも、地域によって大分違うのだ、「街並み」というのは。しかし中世ヨーロッパ、ざっと千年の歴史、約一千万平方キロメートルの土地…マジで何処?となってしまう。否、時によっては作者は、「中世♥」とか言っときながら、バリバリ近世をイメージしている。そうなると、+約四、五百年分の歴史だ。
それと同時に、折角の「中世ヨーロッパ風の町並み」要素を、生かしていない場合も多い。いや、折角だから、ちょっとでも使って欲しい!何の為の「中世ヨーロッパ風の町並み」だったの!?と…
だからなのか、時々思ってしまう。もしかして、作者本人もイメージしていないのでは…?と。
という訳で、今回は中世ヨーロッパ建築と都市設計の、ザっとした特徴をまとめてみました。とは言え、千年の歴史、約一千万平方キロメートルの土地は当たり前だけど作者一人ではカバーできないので、基本北西部ヨーロッパ(イングランド、フランスフォーカス)です。しかし、ヨーロッパ建築史には共通する部分は多いので、基礎と流れさえ解れば各地域の細かい違いや発展が解り易くなると思います。本作は、ぶっちゃけかなりのイギリスびいきだよ。
今回は長くなりますので、連載エッセイです。以下が、本作がカバーする予定の分野です。少し、更新は遅くなるかもしれません。ご了承ください。
本篇目次:
1.「中世の町」の主な特徴(ケーススタディー:ロンドン、ヨーク、エディンバラ)
2.ランドマーク・中世初期の建築
3.ランドマーク・ロマネスク建築
4.ランドマーク・ゴシック建築
5.ランドマーク・お城/タワーハウスとは?
6.まとめ
おまけの予定(リクエスト受け付けています)
1.中世ヨーロッパで木造建築ならこれ!ヴァイキング建築
2.木骨建築ってどんな感じ?
3.中世の修道院建築
4.中世の石工について
5.籠城について
6.ちょっと異色・中世イタリア
5/9/21
目次部分を変更しました。