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ゆるゆわ行商  作者: たそがれ
1/4

無の空間

そいつは私の足を触っていた。


引っ張りたたこうと思っても体の動かし方がわからない。

声の出し方すらわからない。


そもそも私は誰なのか・・・


そいつはそっと口を開く。


「僕のシモベになる?、クリーニングルームに行く?」


そもそも自分がだれかわからないのに選べと言われても・・・

そう思うと寂しくなってくる。


「ねえ、ねえ、シモベになる?シモベになるの?」


本当に鬱陶しいやつだ。


「まあ選べないよね~。事故って脳みそ半分なくなったままだから♪」


かわいらしい見た目をはとのギャップに逆に恐怖を覚えてくる


「とりあえず、体を元にもどそっか♪」


「リアップデイト」


体が光輝くと同時に体の感覚と記憶がよみがえってくる



ストーカーに追い詰められてぼこぼこに殴られている光景がふっと浮かんできた。


「ぎゃああああああああああああああああ」



「あ、精神強化するの忘れてたね」



冷えた目で私を見下ろしているのが見えたような気がした。



「リアップメンタル」



ふっと冷静になる。

裸で絶叫している自分が客観的に見えてきて恥ずかしく思った。


「ぎゃああああああああああああああああ」


逆の意味で絶叫してた。



「恥ずかしさは無理なんだね☆精神強化してるのにこんなに恥ずかしがってるなんてなんかうける」



「しょうがないから1つ目のプレゼントをあげるよ。特別だよ?」



変態からそっと投げられたマフラーで必死に体を隠す。

長めのマフラーで助かったと思ったが、自分の考え違えだとすぐに思い返させる言葉を投げかけられる。



「そっちのがエロいね☆」



「あんたなんでそんなに冷静に人の足を触ってるのよ、しかも触り方がきもいし」



そいつはニヤッと笑って



「きもいって言われるの初めてだけどそれはそれでいいね、そそるね」



これは新しい天使に組み入れなければとかごちゃごちゃ小声で言っているが丸聞こえである。



これは強気にいかなければこいつのペースでずっと遊ばれると思った私は



「で?選択がどうのこうのって言ってたけどどういう意味?」



「え?聞いてなかったの?困った子猫ちゃんだね」



背筋が凍るのを我慢し

「専門用語でしゃべられてもわからんわ!」


普通に帰ってきた言葉にちょっと驚いていたが、またニヤニヤ笑いながら


「えっと~、まずシモベっていうのは僕が暇だから君の行動を観察して楽しむってことかな?クリーンルームってのは魂を掃除して新しくするってこと?」



説明が下手なやつなのか、少し残念に思いながらも必死で考える

どうかんがえても、こいつのシモベになるより新しくしてもらった方がいいと思いつつも好きなラノベ展開を期待しつつ質問を投げかけてみた



「シモベになるとどうなるの?」


「シモベになるってのはまあいわいる転生ってやつかな。地球とは違う世界に転生してもらって冒険してもらうってことかな?ちなみに記憶は残るようにしてあげるよ」



「ちなみに転生するとして特典とかあるの?」



この手の話は特典とかチートとかないと生活は厳しいし言葉の壁、いくつもの無理難題と向き合うことになってしまうのだ



「もちろん面白おかしく生きてくれる君をマフラー一枚で転生させるわけないじゃないか」


顔が熱をもつのがわかったがここはガマンここはガマンと自分に言い聞かせて


「じゃあ得点の話をしましょ」


「じゃあシモベになるってことでいいんだね」

やつは満面の笑みで答える

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