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もしかしたら俺は賢者かもしれない  作者: 0
十四章 反撃の狼煙 上
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援軍の条件

 何とかシリウス皇帝の鎧に傷をつけるという課題は達成できた。

 試練と言っても過言ではないこの難題を達成したことに、エルやテッドさんたちからは称賛された。

 ただ、私が最後に使った技は、シリウス皇帝から見れば神速の剣技か奇術のように感じたはずだけど、エルたちのように遠くから見ていたら、普通に横薙ぎをしただけにしか見えない。

 だからか、どうしてシリウス皇帝の鎧に傷をつけることが出来たのか不思議がっていた。

 説明したとしても、あれを真似することなど出来ないから別に良かったのだけど、一応は秘奥義なのだからギル様の許しを得るまでは黙っていることにした。

 なにはともあれ、出された課題を達成でき、交渉の席は確約された。それも帝国側の条件さえ満たすことができれば、確実に援軍を送ってくれるという交渉だ。

 すぐにその交渉を始めたいと申し出たが、シリウス皇帝に却下された。

 当然といえば当然か。これから帝国の重鎮と長い会議が行われ、ようやく私たちと交渉という流れになるだろう。

 せめて、日取りだけでも決めたかったけれど、さすがに無理を言い過ぎか。

 仕方ないから帝国にしばらく滞在するために街で宿でも探そうかと話していると、シリウス皇帝から城に泊まるようにと言われた。

 テッドさんたち4人は顔を青褪めさせて「僕たちはただの付添ですので」と逃れようとしたが、シリウス皇帝に「ほう?」と言われただけで考えを改め、城に泊まることを決意した。

 部屋を人数分用意されたが、その部屋もまた豪華だった。

 広々としていて、高価であろう芸術品が飾られている。そこに4、5人が寝てもまだ十分な余裕があるベッドが置かれ、さらに窓の外はテラスがあって海を眺めることができる。

 もしお金を払って泊まるとしたら、とんでもない額を請求されそうな部屋だった。

 そうして、泊まるだけで精神が擦り減りそうな部屋に、各自が入っていった。

 とてものんびりと過ごせそうにないが、戦闘後ということもあって横になっていると、ドアがノックされた。

 来客者は知らない女性で、シリウス皇帝からの伝言を伝えに来たそうだ。伝言はシリウス皇帝が私たちを夕食に誘うものだ。

 いや、伝言ではなく迎えだ。すぐに準備をするようにとその女性に急かされたから。

 言われた通りに急いで支度をし、案内してもらうとそこはテラスだった。

 用意してくれた部屋のテラスの数十倍はある広さに、十数人が座れるテーブルが置いてある。もちろん、海を眺めることができ、照明まであって夜だろうと暗さを気にせずに食事ができるようになっていた。

 私は元々王族だったけれど、これほどまでに格が違うと恐縮してしまう。私の国は貧しかったからなぁ。

 そわそわしながら待っていると、皆も案内されてきた。やはりと言うべきか、既にげっそりしている。普段と変わらないのはエルだけだ。

 しばらくして、宰相マーキスも来た。どうやら彼も一緒に食事をするらしい。けど、まだ招待してくれたシリウス皇帝の姿は見えない。

 あの試練で神経がすり減ったのか、待っている間にうとうとしていると、急に宰相マーキスに話しかけられた。


 「リディア殿、見事でした」


 うとうとしていたからか一瞬訳が分からなかったけれど、すぐにあの試合のことだと気がついて首を横に振った。


 「手加減して頂いたからです」


 こう答えると、当たり前だと宰相マーキスも頷いた。


 「さすがに他国の護衛長を死なせるのはまずいですから。ですが、それがあり得るのがシリウス陛下との手合わせです。十分な覚悟は伝わりました」


 私にも剣を振り続けてきたという矜持がある。手加減されて当然だと言われればさすがにムッとするけれど、事実、手加減されたのだから黙って頷くことにした。

 宰相マーキスが真顔で言っている様子から、おそらく何度か同じような状況になったことがあるのかもしれない。


 「いったいどうやって?手加減していたとしても、陛下がわざと負けるとは考えにくいのですが」


 私もそう考えていた。シリウス皇帝は魔法都市を助けるために手加減してくれたのではないかと。だけどそうではないらしい。

 だとしたら、少しだけ嬉しい。あの秘剣だけはシリウス皇帝の予想を超えたということだからだ。

 だが秘剣の話題になり私がどう答えるか迷っていると、試合の話になったからかテッドさんたちも会話に加わってきた。


 「俺もそれが気になっていたんだ、リディアの嬢ちゃん。あ、すんません」


 テッドさんはいつもの通りの口調だったが、マーキス宰相がいることを思い出してすぐに謝罪する。


 「かまいません。私も平民上がりですし、今は公式の場ではないですから」


 「そ、そうですか?なら……、俺も冒険者として剣で食ってきた身だし気になっていたんだ。とんでもなく速い振りだったが、あれはどう考えてもただの横薙ぎだろ?あれがあのシリウス陛下に通用するとは思えないんだ」


 我が意を得たりと、宰相マーキスも深く頷く。


 「私のような素人でも、陛下の繰り出す剣より遅いと感じました。あの試合中に何か密約でもあったのでは?」


 なるほど、どうやら宰相マーキスは八百長だったと考えたようだ。たしかに最後の方は睨み合いを続けるだけという不自然な場面もあったし、そう思われても仕方ない。

 けれど、私にとっては命を賭けたと言っても過言ではないぐらい真剣だった。またも、少しだけムッとしてしまう。

 でも他国で、それも帝国で、宰相相手には何も言えない。機嫌を損ねたら、またシリウス皇帝と宰相の援軍を出す、出さないの言い合いからやり直しだ。それは避けた方が良いだろう。

 そう考えて黙っていると、背後からその皇帝が話に割り込んできた。いつの間にか到着なさっていたようだ。


 「ふん、だから貴様は浅いのだ。戦いの事などわからんのだから余計な予想などせず、金勘定と国政に頭を使え」


 私もだが、テッドさんたちも急なシリウス皇帝の登場にビクリと肩を跳ね上げていた。


 「陛下……」


 「我とリディアは真剣に戦った。たしかに殺さぬよう加減もしたが、それでもリディアの勝利の目は無かった」


 シリウス皇帝が話しながら上座へと歩いていき席に着く。

 少しだけ髪が濡れているのは、湯浴みでもしたのだろう。


 「ですが、素人目でもわかるほど不自然でした。あの手合わせ初めに繰り出したリディア殿の剣技より数段遅く、陛下は確実に避けられたはず。なのに……」


 「貴様らにはそう見えたか?我には何も見えなかったぞ。剣のゆらめき、繰り出す初動、気配すらな。が、気づけば剣は振られ、我の鎧には傷が残っていた。戦場ならば違う結末だっただろうが、あの手合わせでは我の負けだ」


 負けは大げさだ。鎧に傷をつけるだけで勝利というルールがあったからで、過程を見れば誰もが私の負けだと言うだろう。

 それを証拠に、宰相マーキスのみならずテッドさんたち4人が「そんな……」と一斉に否定している。危うく私も言いそうになったが、声に出して否定してしまうと今回の勝利がなくなってしまいそうだったから我慢した。


 「では、私たちが離れて観戦していたからと言って、密約をされていたわけでもないと……」


 「そうだ」


 「まさか……。いくら最低限の加減とは言え、陛下が負けるとは」


 「ふん、あれは奇跡の技よ。なあ?リディア」


 この言葉に私は目を見開く。

 シリウス皇帝はたった一度受けただけで、『新月』の正体に気がついたようだ。もはや二度と通用しないだろう。

 この方が敵でないことに感謝しなければ。それとこの方を友人にできたギル様にも。

 私は敬意を示すため、そして肯定を示すために小さく顔を伏せる。

 顔を上げた時には、シリウス皇帝はニヤリと口角を上げていた。


 「さて、手合わせの話はもう良い。どうせ詳しく聞いたところで誰も真似できん。それより、料理を運ばせる前に話しておかねばならぬことがあるな?」


 私には何のことか分からなかったが、宰相マーキスは「陛下、まさか?」と呟いていたから心当たりがあるのだろう。


 「援軍の件だ」


 会議で時間がかかると思っていたから、私はまたも驚かされた。なんとすぐに答えを頂けるようだ。

 私たちの目的だ。続きを聞き逃さないように誰もが口を閉ざす。


 「援軍は出してやろう」


 私たち全員が喜びの声を上げる。宰相マーキスだけは深い溜息を吐いているが、今度はこの決断に反対するつもりはないようだ。


 「やったな、リディアの嬢ちゃん!」


 「覚悟が認められたわね」


 「おめでとうございます」


 「私も嬉しいです!……あれ、でも私何もしてないような」


 テッドさんたちが私を祝ってくれる。エミリーさんだけは、魔法都市のために何か手助けしたいからと一緒に行動していたのに、何も出来なかったと落ち込んでいた。エルはそんなエミリーさんの肩を優しく叩いて慰めている。

 エミリーさんは落ち込んでいるけれど、最速で帝国に来ることができたのは皆さんの魔力が飛空艇を動かしたからだ。私だけではなく、魔法都市全員が感謝するはずだ。

 目標を達成し、全員の表情が明るくなって笑顔も見えだした。しかし、私たちは忘れていた。この援軍は『条件付き』であることを。


 「ふん、我が何を要求するかを聞いておらぬのに、手放しに喜ぶか。随分と気楽よな」


 そうだったと、また全員でピタリと黙る。

 あくまで交渉の席に着ける。あの試合の勝利の褒美はそれだけだ。いったいどんな要求なのだろうか?


 「この交渉は今の所、魔法都市のみが利益を得ている。ただ手合わせし、我の鎧に傷を付けただけでは、帝国の兵を戦場へ送り出す交渉材料に釣り合わん」


 私としては命がけで、全ての運を使い切って奇跡を呼び込んだのだけれど、たしかにその通りだ。たったそれだけで、帝国の兵士に命を賭けてほしいと頼むのは、さすがに厚かましすぎる。


 「もちろんです。ただ私ができることならば良いのですが……、その条件とはなんでしょう?」


 私が居住まいを正して聞くと、テッドさんたちもまだ魔法都市の国民になると決めたわけではないのに、緊張した面持ちになっていた。本当に魔法都市のために動いてくれたのだと嬉しくなる。だけど、それを感謝するのは後だ。今はこの交渉をまとめて、なんとしても帝国軍を出してもらう。

 

 「リディア、貴様から聞いた話だと、オーセブルクダンジョンで王国兵共を薙ぎ倒しながら脱出し、そのままこの帝国へ向かったと言っていたな?」


 「はい」


 これは既に伝えたことで、事実だ。私は即答する。しかし、シリウス皇帝はこめかみを指で叩きながら、「ギルめ……」と呟いた。

 何故、ギル様の名前が出たのか私には分からず首を傾げると、それを見ていたシリウス皇帝がニヤリと嗤う。


 「とすると、少々到着が早いな。いや、早すぎる。王国から宣戦布告を知らせてきた時期に魔法都市を出発したとしても、計算が合わん。どうやって来た?」


 「……あ」


 まさかこんな事を聞いてくるとは思わなかったから、声をつまらせてしまった。私が何かを隠しているのがバレバレだ。

 あの手合わせの前には、既にこの疑問を持っていたのだろう。


 「ふん、魔法都市だけが持つ移動手段があるのであろう?」


 もう黙っていても無駄だろう。シリウス皇帝はギル様のご友人だ。この方が知ったということは、どうにかして聞き出すだろう。復活したギル様から。


 「はい、空を飛んで来ました」


 「なっ?!」


 驚いたのはシリウス皇帝ではなく、宰相マーキスだった。シリウス皇帝はというと、「ふむ」と顎に手をやって何かを考えている。


 「それはまことですか?!リディア殿!」


 「……はい。ギル様が空を飛ぶ船を作り出しました。大量の魔力が必要となるため、そう簡単に運用出来ませんが、移動速度だけであれば間違いなく大陸最速だと思います」


 「速度ではないのです!空を飛ぶということが問題なのですよ!」


 一瞬、一体何が問題なのかと思ったが、よくよく考えてみれば帝国のように自然を利用した天然の要塞には不都合なのだ。

 砂漠も、西に聳える山脈も、深い谷も、空から攻めて来られては無意味なのだ。


 「とはいっても、一隻に莫大な資金が注ぎ込まれています。大勢の兵を乗り込ませ、戦の道具に使うにはそれこそ国が傾くほどの資金が必要になるでしょう」


 「金などどうにでもなるでしょう。それさえあれば、海の先の小国にさえ簡単に攻め込まれてしまうのですよ?」


 海の先の国なんて考えたこともなかった。噂には聞いたことがあるけれど、どんな所なのだろうか?

 たしかに飛空艇があれば、どんな場所からでも、魔力さえあれば苦労せずに来ることができる。それはとても便利なことだと思う。

 けれど、それはあくまで一般人としての考えだ。国としては、いつでも、どこからでも攻められる危険があるというのは、気が気がじゃない。

 宰相マーキスが言いたいのはそういうことなのだろう。

 だけど、今の所その心配はないのではと私は思う。


 「空を飛ぶ船が、海の向こうから来たことがありますか?」


 「いや……、そのような情報はないですが……」


 「でしたら、これは魔法都市だけの技術です。心配することはないと思います」


 「今は、でしょう。それによく考えてみて下さい。海の向こうの国がその技術を持っていなくとも、現在は魔法都市だけが持っています。それがどういうことかを。……それはつまり、帝国、いや、王国や自由都市にとっても危険な国は、魔法都市だけということになるのですよ?」


 宰相マーキスに言われて、ようやくその危険性に気がついた。

 他国からすれば、飛空艇の技術を持っている魔法都市は危険であり、魅力的な国なのだ。戦を仕掛ける価値がある。

 もしかして教えてはいけなかった情報なのではと、今更ながら思い至る。

 ギル様が私たちだけの秘密にしていたのは、こういう理由あったのかもしれない。


 「宰相、もう良い」


 宰相マーキスがまだ言い足りないと口を開きかけたところで、シリウス皇帝がそれを止める。


 「ですが、陛下!」


 「何のための交渉だと思っている?」


 「……ああ、なるほど」


 宰相マーキスの溜飲がストンと下がる。それどころか、少し口元に微笑みを浮かべているぐらいだ。

 私にですらこの後の流れがわかる。


 「リディア、此度の条件はその空を飛ぶ船だ。その技術をもらう」


 やっぱりだ。最悪の条件を出されてしまった。

 飛空艇はまだ魔法都市だけの技術だ。最も貴重な情報だと言える。それをギル様の許しもなく、交渉材料にしてしまっても良いのだろうか?


 「その……、ギル様がいらっしゃらないと」


 「ギルは不在であろう?復活の可能性は聞いたが、確証もない。今は貴様が代弁をしろ」


 それはつまり、私がこの場で考えて決めろということだろう。責任重大過ぎる。

 ギル様さえいれば、言葉巧みに躱したり、飛空艇の技術を教えるにしても魔法都市の不利益にならないようにしたりするはずだが、私には無理だ。

 私が長い時間考えあぐねていると、シリウス皇帝は痺れを切らしたのか、テーブルを指で叩きだした。

 そう急かされても、決められないものは決められない。どうすれば良いのか。苛立ちが理由で斬り伏せられるのは勘弁したい。

 その考えが見透かされたのか、シリウス皇帝がまたもニヤリと口角を上げる。


 「決められぬか。ならば、安心する材料を与えてやろう」


 「?」


 「帝国にその技術を渡せば、魔法都市は安全になる。独占された技術ではなくなるから、攻める口実にはならん。さらに、その技術に魔法が関わることならば、帝国が魔法都市から必要なものを買ってやろう。帝国には魔力が豊富な者や、魔法知識に詳しい人材が多くないからな」


 たしかに安心材料だった。独占でなければ攻め込まれないし、さらに魔法都市の収入も増える。

 そこまで考えると、ある事を閃いた。

 私は飛空艇がどう浮いているのかを知っている。オーセブルクダンジョンにある浮遊石とギル様が名付けた物が正体だ。

 それは私が知る限り、オーセブルクダンジョンでしか見たことがない。つまり、喩え教えてしまったとしても、魔法都市のすぐ隣のエリアに浮遊石があるから監視しやすい。それに他国が勝手に浮遊石を取りに来たとしても、たかが知れている。魔法都市が有利だ。

 ただ心配なのは、それは独占していることにならないだろうかという点。

 いや、そこまで私には考えられない。今は了承し、あとは復活したギル様や、賢人方にお任せした方が上手く事が運ぶような気がする。


 「わかりました。空を飛ぶ船の技術をお渡しします」


 答えを言うとシリウス皇帝は満足げに頷き、宰相マーキスもほっと息を吐いていた。

 私もただ人任せにするのではなく、一つだけ手を打っておくことにしよう。


 「ただし、この条件に関しては私からも一つお願いしたことがございます」


 「ほう?申してみよ」


 「空を飛ぶ船に関して魔法都市が攻め込まれるような事があれば、帝国が手助けしてくれるとお約束して頂きたく」


 「ふん、やるではないか。もし自由都市が魔法都市へ攻めてきた時は、援軍を寄越せというか。少しばかり強欲よな。さて、どうする?宰相」


 私が賭け金を釣り上げたから、それが宰相マーキスの天秤で釣り合うかを聞いているのだろう。

 宰相マーキスがこめかみを指でトントンと数回叩くと、小さく頷く。


 「良いのではないですか?何も戦に発展してから援軍などと言うのではなく、睨みを効かせ戦に発展させないようにすれば、損害は最小限で済みますから。どの国よりも先に空を飛ぶ船を手に入れることに比べれば安いと思います」


 宰相マーキスが考えを話すと、シリウス皇帝も同感だと頷いた後、勢いよく席を立つ。


 「宰相!軍に戦の支度をさせよ!魔法都市へ向かい救援し、そのまま王国を攻める!」


 「はっ!」


 「奴らは国も気も少々大きくなりすぎた。少々好き勝手やりすぎだと、灸をすえてやろうではないか」


 ああ、ギル様。私はとうとう成しました。帝国を動かすことに成功したのです。シリウス皇帝ならば、魔法都市が攻め落とされる前に間に合わすでしょう。

 オーセブルクダンジョンから王国兵を排除し、必ずやギル様を復活させます。どうかもう少しだけお待ち下さい。

 そうしてようやく私やエル、テッドさんたち4人は、本当に心から喜びあうことが出来たのだった。

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