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もしかしたら俺は賢者かもしれない  作者: 0
十三章 憤怒の像
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氷の王

 悩みがある。深刻に考え込むほどではないが、ふと思った程度。

 俺はこの世界に召喚された。会社から帰宅して、一日の楽しみである晩酌時に。理不尽だと思った。

 でも、こちらに来てから良いこともあった。仲間や友人、ファンタジーな光景と出会った。しかし、それはあくまで結果論。

 生活していくにつれ、段々とどうして召喚されたのかもわかってきた。

 その理由は戦争の道具にするため。ただそれだけの理由。

 その召喚を実行したのは王国。

 そして今、王国は俺の作った国へと攻め込んできている。

 俺の小さい悩み。

 そんな王国に対して、俺は残虐な行為をして良いのだろうかと。

 魔法学院でとある少女に言われた言葉が頭の片隅に残っている。俺一人の犠牲で、数万の人間が死ななくて済んだと言われたこと。

 俺一人の犠牲で戦争をしなくて良いのでは?


 「なにを馬鹿なことを……」


 俺はその考えを頭から振り払う。

 俺だけでは済むはずがない。仲間や友人たちの命がかかっている。


 「ギル様?」


 独り言ちた俺の顔を、リディアが心配して覗き込む。

 視線を向ければリディアだけではなく、仲間たち全員が俺を心配そうに見ている。

 彼女たちが俺の救いだ。彼女たちがいたから俺はこの世界で孤独ではなかった。

 彼女たちを失ってなるものか。

 俺だけは、迷うことは許されない。


 「いや、なんでもない。リディア、そろそろ行くぞ」


 「はい。皆、出発しますよ」


 皆は地べたに座り込んでいて、リディアがそう声をかけると一つ息を吐いて立ち上がった。出発前に休憩して疲れは取れたが、多少の緊張は残っているみたいだ。

 まあ、そうだよな。これから何万、何十万といる兵士たちの中へ、たった数人で突っ込もうって言っているんだから、誰だって緊張する。

 それに入り口を塞いでいる石壁を解除すれば、王国兵がなだれ込んでくる。ミスをしたら大惨事だ。

 もちろんその対処も準備済みではあるが。


 「ティリフス!」


 ティリフスを呼ぶと、彼女は鉄の槍を持ってとぼとぼと歩いてくる。


 「なんか落ち込んでる?」


 「いや、怖い所へ行かなくて済むのは良えんやけど……」


 仲間たちと言ったが、その中にティリフスは含まれていない。

 ティリフスはもちろん仲間だ。だが、戦いを好まない彼女を戦場に立たせるのは危険だ。

 それに鎧が壊されて、彼女の精神が消えてしまっても困るしな。

 まあ、これをそのままティリフスに言うわけにはいかないけど。


 「誰かが残って街の皆を守る必要がある。それにティリフスがダンジョンに出ると、アンデッドが寄ってきちゃうし」


 それも一つの手ではあるけど、俺たちの敵も増える。その可能性は少しでも減らすべきだろう。


 「うん……」


 声に元気がない。もしかしたら、これが最後と思っているのかもしれない。

 俺はティリフスを励ますことはせず、黙って鉄の槍を受け取る。

 受け取った槍はずしりと重い。巨大な槍だ。それこそ攻城兵器バリスタで発射するような代物だ。

 地球にいた頃だったら片手で持てないだろうな。

 さて、これで準備は整った。

 これで何をするか?

 もちろん、石壁を解除した際、街へ流れ込まれないようにするためだ。


 「これから通路内の敵を殲滅する。全員下がれ」


 俺の合図で周りから人が離れていく。

 それを確認してから鉄槍をもちあげ、やり投げ選手のように構える。

 集中し、繊細に魔力をコントロールする。

 俺がやろうとしているのは、陥没穴でアラクネを倒した『電磁加速砲』。いや、今は根本から改良を重ねたから、あの時とは別物だろう。ナカンでレイアの時も使ったが、あれは槍自体を魔法で作っていたから、また別だ。

 魔法で作った物は空中で浮くからな。

 魔法陣が手に展開されると、槍を持っている部分が金属で包み込まれる。まるで銃身のように。

 アラクネに使用した時は、指先を銅で覆って直接発射した。しかし、あんなことを何度もするわけにはないかない。

 失敗すれば指どころか、腕すら失いかねない。

 あの時は集中力で奇跡的に成功したに過ぎない。だから改良版は砲身を作ることにした。

 砲身内は限りなく現代兵器レールガンの構造を真似ている。

 中では鉄槍が二本のレールに挟まれている状態だろう。

 準備は完了した。


 「石壁を解除しろ!」


 指示を出すと、クリークの部下がレバーを上げる。

 すると3メール近く厚さがある石壁が、一瞬で砂へと変わる。

 向こうにはツルハシを持った王国兵が呆然としていた。ツルハシ兵士の後ろにも大勢いる。おそらく壊している間にでた石を運び出すためだろう。

 俺は発射のために最後の魔法陣へと魔力を流し込む。


 「『真・電磁加速砲』」


 魔法名を呟いた途端、槍は轟音と共に手元から消える。

 ローレンツ力による加速で、初速からとんでもない高速。

 最高速はアラクネに使用した時以上。マッハ6とは行かなくても、それに近い速度が出ている。

 回転を加えた槍は通路内一直線に並んだ兵士たちを尽く貫き、それでも止まらず壁に突き当たるまで敵を貫き続けた。

 やがて、いや、俺からすれば一秒未満のことだが、槍が行き止まりに辿り着き大爆音が轟いた。

 今通路内と出口に殆ど敵はいない。

 露払いは済んだ。


 「これより打って出る。ティリフス、俺たちが出たら――」


 「うん、プールストーンに魔力を補充して、また入り口を塞ぐんやね」


 「ああ、頼むぞ。いくぞ!」


 俺の合図に仲間たちが頷く。

 俺は通路へと足を踏み入れた。



 通路は死屍累々だった。

 大概は死体であったが、奇跡的に免れた者ですら死が秒読みの状態。だが、止めは刺さない。

 彼らには役立ってもらう。俺たちの隙を突いて街へ侵入しようとする者の足止めになる壁であり、救助の手間で時間稼ぎもしてもらう。こいつらは死して初めて俺の役に立つのだ。

 まあ、それは出ようとする俺たちにも言えたことだけど。避けながら進むのに苦労した。

 さて、通路を出るとそこは鈍色で埋め尽くされていた。まあ、所々赤い色が混ざっているが、概ね鈍色。

 とにかく、とんでもない数の兵士たちがいた。

 これを殲滅するのか……。骨が折れるな。

 でもやるしかない。まずはこの17階層にいる兵士たちを、ひとり残らず殺す。


 「行くぞ」


 俺は無数の魔法陣を背後に展開し、一歩を踏み出した。


 ――――――――――――――――――――――――


 「おや?これはこれは、クラノスじゃないか」


 ギルが攻めに転じてから半日後。

 16階層入り口にある一回り大きいテントに、エドワルドの護衛であるクラノスが顔を出した。それをテントの主であるクリスティアンが椅子にくつろいだ姿勢で出迎える。


 「は、クリスティアン殿下……、と王女殿下」


 クラノスが視線を横に移すと、同じようにくつろいで顔を手で扇ぐイザベラ王女がいた。


 「クラノス、お久しぶりね」


 「は」


 クラノスは跪かず敬礼で挨拶を済ませる。元軍人らしい敬意の表し方である。


 「それでどうした?兄上のおもりは良いのかな?」


 「エドワルド殿下の言葉を伝えに参りました」 


 「お兄様はいらっしゃらないの?」


 6階層から16階層へ、わざわざクラノスが来たことに関して労いの言葉すら無いが、それは苦労にならないことを二人は知っているからだ。

 ここに来るまでの道は何百人もの一般兵が標識のように立っているから迷いもせず、さらに魔物は巡回兵士たちによって排除される。

 苦労といえば半日近く歩くことぐらいだ。

 クラノス自身、その程度ならば労ってもらうこともないと思っている。

 しかし、イザベラの質問に答えるのに、僅かな時間を要した。


 「は、……エドワルド殿下は6階層の死守に尽力なさるそうで」


 これはクラノスが咄嗟に考えた言い訳だった。

 エドワルドは伝言を他の兵に頼もうとしたが、それでは体裁が悪いとクラノスが赴くことにしたのだ。

 しかし、エドワルドは伝言だけで、自分がこれから何をするか、今何をしているかなど伝言の内容に含まれていない。

 だが、幼少から自分の息子のように面倒を見てきたクラノスにはわかっていた。

 エドワルドが何もしないと。

 優秀な将軍に任せれば、それでエドワルドが玉座に座れると。

 だからエドワルド第一王子は何もしない。

 エドワルドが策を練って優位に事を運んだのは事実で功績でもあるが、最前線の景色を知らない。自分は安全な場所で、危ないことは弟と妹に任せている。

 それも事実なのだ。

 その気持ちがあってクラノスはクリスティアンとイザベラに申し訳ないと思いつつも、エドワルドのために事実を隠すことにした。


 「死守ね……。その必要があるかな」


 補給線が確保されている籠城戦は、攻めている側が断然に有利である。それをクリスティアンは理解していた。

 つまり、守る必要はない。


 「私はそれでも構いませんわ。士気が下がるのはエドワルド兄様の兵だけですもの」


 「……」


 イザベラは傲慢で我儘であるが頭は良い。敵の王を倒すのは自分ではなく兵だと理解している。クラノスは戦を経験したこともない王女に感心した。

 しかし、それを褒めるわけには行かない。クラノスが忠義を尽くすのはエドワルドなのだから。


 「それもそうか。じゃ、兄上からの伝言を聞くよ」


 「エドワルド殿下はこう仰っております。『策は成った。間もなく敵の防御は崩れ、敵国内へと侵入可能になるだろう。そして、その時より我々は敵同士になる』以上です」


 聞き終わった二人は視線を合わせると笑い出す。


 「どうなされた?両殿下」


 「あはは、いや、どんな策を弄したかは知らないけど見当違いだよ。魔法都市の防御は崩れていない」


 「なんですと?」


 「それどころか、敵は打って出たようですわ。それも王直々に」


 「馬鹿な!!あ、失礼しました。それでは何万もいる兵士の中へ、敵国の王は出陣したと?」


 「そうみたいだよ。報告にあった外見と一致しているし、何よりそいつがそう言ったみたいだし」


 「なぜ……」


 なぜ敵国の王が自分を囮にするようなことを言うのか、クラノスにはわからなかった。

 しかし、これでエドワルドが敵の王を仕留める機会から更に遠ざかった。

 出来る限り最前線に近い場所で指示を出す方が迅速なのは考えるまでもない。

 クラノスとしては、エドワルドに強敵を打倒したという自信を持ってもらいたかったのだ。

 だが、まだ見放されていないのは、敵の王を討ち取っていないこと。

 クリスティアンとイザベラがそう明言していないのが証拠だ。

 であれば、まだエドワルドにもそのチャンスはある。

 クラノスはそう考えて気持ちが逸るが、それを抑えて、まずは状況確認を優先した。


 「それで打って出た敵兵は何人でしょう?」


 「わかりませんわ」


 エドワルドに状況を知らせたくないから教えてくれない。クラノスは一瞬そう思った。

 一瞬だったのは直後に答えられない理由をクリスティアンが話してくれたからだ。


 「連絡が来ないんだよ」


 「は?」


 「敵が打って出たと報告が来てから伝令が来ないんだ。まさか兄上が何か仕組んでる?」


 敵の王の姿を発見した場合、クリスティアンとイザベラに教えない。そうエドワルドが兵士たちに徹底させていると疑っていた。

 二人の兵士も混ざっているとは言え、エドワルドの持つ兵数に比べれば僅かと言って良い。17階層にいる兵士たちも殆どはエドワルドが率いている。クリスティアンとイザベラに情報を渡さないようにすることは容易い。

 だが、クラノスはそんなこと知らないし、6階層にいるエドワルドもそんな命令はしていなかった。

 では、どうしてこのような状況なのか?


 「いいえ、私は何も聞いておりません。もしや想定外な事が起こ――」


 「うぁああああ!」


 起こっているのではないでしょうか。そう答える前に遠く方から悲鳴が聞こえ中断された。

 クラノスだけはなく、クリスティアンとイザベラにも聞こえたようで、三人同時に眉を顰めてから視線を交わし合う。


 「何がおきているんだぁああ!!地面が!地面が!!」


 別の叫び声が聞こえ、三人は勘違いではないと慌ててテントの外へ出る。

 すると、そこは別世界だった。

 16階層は火山エリア。火山と呼ばれてはいるが、山のように空気が薄くも急勾配でもない。坑道のように掘られた道だからだ。

 ではなぜ火山と呼ばれているか。

 それは上下左右関係なく溶岩が存在しているから。天井からはぽたりぽたりと赤い雫が垂れ落ち、壁からは橙色の滝、地面には不自然に赤黒く光る池。

 まるで火山にいるかのようだからそう呼ばれることになった。

 それが今は一面が白。

 別世界だと勘違いしてしまうほどに様変わりしていた。

 この場を拠点にし長く滞在しているクリスティアンが驚くのは当然だろう。無言で辺りを見回している。

 だが、僅か数分前にテントを出入りしたクラノスの方が遥かに驚きが大きい。様々な戦場で武勲を立てた男が、思わず声を出して驚く。


 「な?!これはどういう?!」


 「氷……、ですわね」


 最も冷静だったのは跳ねっ返りの王子でも歴戦の勇士でもなく、ドレスを着た王女だった。

 イザベラは足で地面の様子を確かめると、ツルリと滑ることを感じてそう呟く。


 「氷?!ここは火山と呼ばれるエリアだぞ!」


 「いえ、クリスティアン殿下。イザベラ殿下の仰る通り、これは氷のようです。……しかし、いつの間に?」


 「しかも、かなり滑るようですわ。これでは歩くのもままなりません。………まさか」


 「どうなされた、王女殿下」


 「い、いえ、ここまで歩行が困難な氷が地面だと、兵士も自由に動けないのではと」


 「イザベラ、それがどうした?!」


 「ですから、伝令が来ないのって、これが原因なのでは……」


 「「………」」


 イザベラの読みは当たっていた。

 氷は膝近くまで反射で見えるほどの光沢。まるでスケートリンクのようだった。

 摩擦係数0.5以下。

 対して兵士たちの鉄製の鎧を着ている。氷と鉄の動摩擦係数は0.05を下回る。

 この地面で歩くことが出来る兵士はいない。

 事実、兵士たちはぶるぶると転ぶことを拒んでいるか、無残に地べたを這いつくばっているかのどちかだった。

 ただ数人、そんな氷上を自由に歩き回る者たちがいた。


 「あれは……」


 クラノスが目を細め、口から白い息を吐きながら呟く。

 そこには明らかに王国兵ではない者たちがいた。

 先頭を歩く者は黒い外套をはためかせながら、両手には透き通る氷の剣。その剣は血に濡れ、ぽたりと血を滴らせている。


 「……魔法都市の王」


 先を言ったのはクリスティアンだった。

 三人ともギル外見は知っていた。もちろんそれだけではなく、ギルが広範囲の大虐殺が可能な魔法の使い手だとも。

 しかし、それは封じたと思っていた。

 だからこそ、6階層にいるエドワルドはわざわざダンジョン内へ進行してきたのだ。

 狭い場所ならば、天から石を降らせることはできまいと。

 王国は知らなかったのだ。ギルが場所を限らず、1対多が得意だということを。

 氷上を一歩、また一歩と近づきながら、地面に転がる兵士一人ひとりに氷の剣を突き立てる姿を見て、イザベラは思わずギルの異名を呟いた。


 「……氷王」


 なぜ氷の王なのか疑問だった。魔王という異名があるぐらいだから、冷たい王なのだと深く考えていなかった。

 その真の意味を知ったのだ。

 ダイヤモンドダストがダンジョンの発する光でキラキラとする中を歩き回り、通り過ぎる者に確実な死を与えていく。

 その姿に恐ろしさを感じたクリスティアンとイザベラは、ただ震えながら呆然とした。

 クラノスが二人を呼ばなければ、ギルに殺されるまで呆然とし続けただろう。


 「両殿下!!この場は下がりますぞ!!」


 「「!」」


 我に返った二人は慌ててテントから出ようとする。だが、あることを思い出したクリスティアンが再びテント内へと戻った。


 「何をしておられるのです!」


 「エドワルド兄上からもらった箱を持っていかなくては!」


 「そんなもの……、命より大事なのですか!?」


 「兄上は秘密兵器だと言った!な、何かの役に立つやもしれん!!……あった!いくぞ!」


 クリスティアンはエドワルドから贈られた箱を抱えると、クラノスに護衛されながらテントの外へ。

 当然、三人はまともに歩けず、すてんと転んでしまう。


 「くそ!クラノス!どうすれば!!」


 「這いつくばってでも階段まで辿り着くしかないでしょう!!」


 「なに!?王となる僕がか!?」


 悪態をつきながら三人は四つん這いで進んでいく。

 そしてどうにか上層への階段まで辿り着く。クラノスが階段を手で触ってみると霜は降りていたが、凍りついてはいなかった。


 「しめた!お二人共、階段まで氷ではないようです!」


 「そ、そうか、ようやく動物のように歩かなくて済むな」


 こんな時にまで見栄を気にするのかと、クラノスは溜息を吐きたくなるが、ぐっと我慢してイザベラとクリスティアンを立たせてから先に行かせ、自分も飛び込むように階段を駆け上がった。

 クリスティアンとイザベラは、クラノスのおかげで命拾いしたのだ。

 だが、二人の初陣は何も出来ずに敗走で終わったのだった。

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