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もしかしたら俺は賢者かもしれない  作者: 0
十二章 王国西方の戦い
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一騎当千

 俺はこれまでにない大量の魔法陣を展開するために、腕組をしながら戦場を睨む。

 背後には俺が何しているかわからない将軍と軍師がヒソヒソと話している。


 「将軍、本当にあの少年が国の代表だと信じておられるのですか?」


 「わからん。だが、戦士にしかわからん迫力を感じた」


 「……そうなのですか?私にはただの少年にしか見えませんが」


 「では言うが、貴様は先程あの御方に掴みかかろうとしたな?その瞬間に物凄まじい殺意だったのだ。直前で止められてなかったらどうなっていたか。あの女戦士に感謝するんだな」


 「それも勘でしょうか?あてにはなりませんな。それに見てください。かの少年はただ腕組して戦場を眺めているだけですよ。いったい何をしているのか、それに何をしたいのかわかりません。兵を下げると言っていましたが、敵軍に打撃を与えられなければ設置した罠が無駄になります。本当にこれでよかったのですか?」


 「むぅ」


 いや、全部聞こえてるよ。それに、むぅじゃねーよ。反論したれ。

 まあ、俺たちのことを知らなければ信じることはできないか。それは行動で証明させてもらうとするか。大金がかかっているしな。

 さて、背後の会話を聞いていると魔法の発動タイミングを見逃してしまう。戦況に集中するか。

 俺が魔法を発動する好機は、仲間たちがアンデッドと戦い、その間に王国兵共が下がった時。

 その状況を作り出すには彼女らのがんばり次第だが、問題はないだろう。それなりに準備は済ませてきたからな。

 だが、俺の準備は着々と進んでいるのに、仲間たちは姿を見せない。どうやら兵士たちに邪魔されて先頭に出られないようだ。

 仕方ないか。王国兵の数は150万もいるみたいだしな。避けながら先頭に出るにも限度がある。今は声を掛けたり、無理矢理こじ開けながら進んでいるに違いない。

 などと考えていると、仲間の一人が兵士たちの頭上を飛び越して先頭に出てきた。

 リディアだ。

 彼女は着地と同時に腰に佩いた刀を居合抜き。白き閃光が刀の通った道を教えた。

 何匹かのアンデッドに一度に斬りつけるが、首を切り落としてもいないからアンデッドは倒れない。

 しかしその直後、斬りつけられたアンデッドが燃え上がった。

 アンデッドはジタバタするが消えない炎に飲み込まれ、最後は炭になって倒れる。

 リディアの持つ刀『桜吹雪』は、以前の刀『業火焦熱』と同様の魔法効果を発動できる。これによって物理攻撃が効かない魔物とも戦うことが出来る。

 それからもリディアは魔力を込めながら刀を振るう。薙ぎ、振り下ろし、切り上げ、突く。時には鞘に収め居合斬り。

 速く美しい剣閃は光跡となって戦場を描いていく。

 もはや芸術だな。芸術家が白い絵の具で絵を描いているようだ。アンデッドも面白いように倒れていく。

 だがこれで終わりじゃない。ミスリルの刀に込められた魔法効果は一つじゃないからな。

 『業火焦熱』は斬りつけた相手のみ発火する。要は単体攻撃だ。今回のような大群相手では大した戦況の変化はない。

 兵士たちを下げるためのしんがりとしても役に立たないだろう。

 しかし、リディアが今やっているのはアンデッドの足止めではない。兵士たちから距離を取るために、アンデッド軍の中心へと移動しているに過ぎない。その道程で邪魔だったアンデッドを始末しているのだ。

 兵士と十分距離が空くとリディアは立ち止まった。

 どうやらその位置で『桜吹雪』の魔法効果を使うようだな。

 『桜吹雪』には2つの魔法効果が込められている。スイッチ式で魔力を流す魔石を選べるようにし、それで魔法効果を変更できる。

 リディアは今から別の魔法効果で範囲攻撃をするつもりだろう。

 アンデッド共に邪魔されないよう、リディアの周りにいるゾンビを片っ端から斬りつけ焼殺させている。

 不思議な光景だ。大群にぽっかりと円形の空間が出来たようだ。その中心にはリディアが立っている。

 ようやく『桜吹雪』の魔法効果を発動出来る空間を確保出来たみたいだ。再度アンデッドがリディアに近づくまでに魔法は発動するだろう。

 おそらく、今リディアは魔石をスイッチし、大量の魔力を刀に流しているはずだ。

 どうやら当たっていたようで、リディアの足元から木が生えてきた。

 新しい魔法効果は三段階ある。今はその初期段階に過ぎない。

 木は段々と太く伸び、最後は巨木へと成長した。これで第一段階終了。

 すると枝先に氷の花が咲き始めた。それは桜の花びらのような形をした氷で、それが木全体に咲き乱れる。

 まだ終わりじゃない。これからが見どころだ。

 満開となった氷桜は、最後に燃え上がった。氷の花びらが薄い炎の赤を纏い、青みがかったピンクに変わる。

 まるで、ライトアップされた夜桜を見ているようだ。自分で言うのも何だが、再現率は中々のものだろう。最高に美しい光景だ。

 これが第二段階終了の合図。

 そして、最終段階。『桜吹雪』の魔法効果名を口にして発動する。

 おそらくリディアもこう呟いているはずだ。


 「桜吹雪、『百花繚乱』」


 氷花が散る。舞い散る桜の花びらが、アンデッド軍を飲み込んでいく。

 まるで桜吹雪のように。

 花びらとはいえ、その小さい一枚一枚は氷で出来ている。それが敵に刺さり、切る。すると、花びらで傷つけられたアンデッドは一斉に燃え上がった。

 リディアを中心に半径50メートルのアンデッドが燃え、炭と化す。

 これが桜吹雪に込められた範囲攻撃、『百花繚乱』だ。リディアの側にいなければ、回避不可能、防御不可の範囲攻撃で焼死する。だが、側にいても安全ではない。側にいるということは、リディアの間合いに入っているのだ。

 あのリディアと逃げ場の無い空間で一騎打ちするはめになる。

 範囲攻撃で殲滅力、それから逃げ延びても一騎打ちに持ち込む一石二鳥の魔法効果。

 ちなみに、木は演出で意味はない。なんか気分で……。見た目って大事でしょ?

 さてそれはさておき、リディアは無事役目を果たしたようだ。あと何度か同じことをしなければならないが、これだけで十分足止め出来るだろう。



 「おお!なんと、美しい魔法なのだ。見てみよ、軍師。貴様の手を叩いた女戦士は魔法も使え、一騎当千だったようだ。それに尋常ではない剣技も持っている」


 「た、たしかに。ですが、あれだけではあのアンデッド共を殲滅するなんて無理でしょう」


 「ふむ、だがしんがりとして、足止めの役目は果たしたようだぞ」


 「眼を見張る活躍です。が、おそらく彼女が魔法都市とやらの最強の兵士なのでしょう。他も同じく足止めできるとは到底思えません」


 「そこは信じるしかあるまい。それに、今はあの戦士の強さに感謝すべきだろうよ。兵も心強い助っ人の登場に打ち震えているはず」


 「たしかに……」


 いや、だから全部聞こえてるんだよ。もっとコソコソして。失礼でしょ?

 だが大将の言う通り、リディアの活躍が疲れ切った兵士を鼓舞したようだ。後退速度が上がっている。思ってもない所で、別の効果を得られたようで良かった。

 さて、他の仲間たちを気にしていたようだが、その心配はない。彼女らもオーセブルクダンジョン突破者だ。強さに関しては太鼓判を押すよ。

 無事に兵士たちを抜け、先頭に出られたようだしな。


 リディアの次に飛び出たのは当然ちっちゃいシギルだ。おそらく、ちょこちょこっと兵士たちの足の隙間を抜けてきたのだろう。

 先頭に出たと同時に拳を振りかぶり、そのままアンデッドの一匹に向けて振り抜いた。

 殴られたアンデッドは物凄い威力で吹き飛ばされ、背後にいたアンデッドを薙ぎ倒していく。20メートルほど、ボーリングのような激しいピンアクションをし、四肢がちぎれてようやく止まった。

 巻き込まれたアンデッドも同じように腕やら足やらが弾け飛んでいる。

 うわ、エグい。何がエグいって、ただのパンチであの威力がだ。それも全力ではないし。

 シギルが全力でゾンビに拳を振り抜くと、北○神拳みたいに体が弾け飛んでしまうからだ。少しだけ手加減しないと、あのように後方へ吹き飛ばず周りのアンデッドを巻き込めないのだ。

 シギルは王国兵と接触しているアンデッドを優先して狙っている。力任せに殴りつけ破壊。そして、次の目標に向かって走り出し、邪魔するアンデッドを薙ぎ倒し、また破壊を繰り返す。

 しかし、当然あのやり方では足止めは出来ない。シギルが移動している間、倒れたアンデッドが起き上がってまた兵士を狙って進み出すからだ。

 ではなぜ、あんなことをしているか。

 それは、俺にもわかんね。多分、気晴らし?多分兵士をすり抜ける時、もみくちゃにされてストレスが溜まったとかじゃねーかな。

 シギルの魔法武器は篭手。魔法効果はオーセブルクでも活躍した『パイルバンカー』だ。

 しかしそれは強大、もしくは強力な単体の敵に有効な魔法効果。大群相手に使ったところで、無駄に魔力を消費するだけで効果的ではない。

 ではどうするか。

 もちろん、そういう想定もしている。

 シギルは自分の周りにいるアンデッドを破壊し安全なスペースを作ると、突然背負っているマジックバッグを下ろして何かを出した。

 看板のような板だ。

 そして板の下の方を開く。するとそこが広がり、板は階段のようになった。

 そう、折りたたみ式の脚立だ。

 それにシギルが上ると篭手をアンデッドの方へと向けた。

 仕方ないね。シギル、ちっちゃいからね。

 シギルがなぜそんなことをしたのか。それはゾンビやスケルトンの弱点部位である頭部を狙うために、高さを確保したのだ。

 そしてこれからするのが、『パイルバンカー』の別の使用方法。

 魔法武器には魔法陣が彫ってある魔石を付け、それに魔力を流すと魔法効果が発動する。『パイルバンカー』の効果を出すには、3つの魔法陣が必要になる。杭の作成、その杭を収める篭手の形状変化、そして発射に必要な電磁加速。

 魔石をきれいに割り、その断面に魔法陣を描く。合わせると一つの魔石になり、それを篭手に装着している。つまり、篭手には一個の魔石が装着されている。

 しかしその魔石、実は取り外し可能で、付替えも可能なのだ。

 シギルが腰に身につけている革袋から、魔石を取り出し付け替えるのが見えた。やはり俺の考えた通りに小さいタイプを使うようだ。

 基本的にはダンジョンで使用した『パイルバンカー』の魔石を装着している。他に用意している魔石も同じく『パイルバンカー』の魔法陣が彫ってある。

 だが、サイズが違うのだ。

 ダンジョンで使った『パイルバンカー』は巨大な敵を倒すために巨大化してある。しかし、今シギルが取り替えた魔石は『小さいパイルバンカー』だろう。

 それにどんな意味があるのか。それは見てみればすぐ分かる。

 シギルが狙いを定め、魔力を流したようだ。すると、アンデッドの頭部が弾け飛んだ。

 頭部が弾け飛んだのは一匹ではない。篭手から狙いを定めた一直線上にいたアンデッドの多くがだ。

 『小さいパイルバンカー』は()()のだ。

 直径5センチ、長さ20センチの金属製の杭が、電磁加速し飛び出す。即ち、小型レールガンだ。

 貫通力が強く、一直線上にいる敵も攻撃範囲に入っている。

 そして、この魔法効果の恐ろしい所は、連射可能なのだ。

 シギルは腕を外側へと開いていく。

 すると、血の華を咲かせたように、アンデッドの頭部が扇状に弾け飛んでいった。

 エゲツない。なにがエゲツないって、サイズが小さくなった分、消費魔力も少ないところだ。今の攻撃で使用した魔力は、通常の『パイルバンカー』の4分の1程度。つまり、あの広範囲攻撃をあと7回使用できるのだ。

 足止めとしてはそんなに必要ないだろう。

 シギルも心配はないな。俺が作成者じゃなかったら小便ちびってる。


 さて、他のメンバーはというと。

 もちろん、既に戦っている。それに問題なく足止めも出来ている。

 エリーはなんて言っていいか……。元々安定して強かったが、今は化け物じみている。

 何十匹というアンデッドが押し寄せているのに、エリーは一人で押し返しているのだからそんな感想にもなる。

 大型の盾というのもあるが、それをまるでバックラーでも装備しているかのようにあちこちに振り回しているから、エリーに攻撃が当たらない。逆にそれがシールドバッシュになっているようで、アンデッドが端から倒れていく。

 エリーは盾で防御しているだけで敵を倒せる。

 だが、それで終わりではない。

 左手で盾を振り回している間、右手は何しているかというと槍ではなくプールストーンを握っていた。

 プールストーンに込められている効果、それは()()()()だ。

 アンデッドに向けて大量の水を放出しているだけ。

 だけとは言ったが、この作業がエリーの武器と組み合わさると非常に強力な効果を得られることは、地球人なら理解できよう。

 おかげでアンデッドや一定範囲の地面は水浸し。

 エリーはそれを確認すると、地面に突き刺していたショートスピアを引き抜き魔力を込めた。バチバチと音を鳴らし、槍が金色の光を纏う。

 エリーの魔法武器『ライトニングスピア』。もちろん、纏っている金色の光は電気だ。

 そのショートスピアをトンと水浸しの地面に置く。置いただけ。

 それだけで水浸しの地面に立っているアンデッドたちが、ブルブルと震えながら煙を立ち上げ、濡れていないアンデッドは発火し、アンデッドとしての活動を終えた。

 これがエリーの為に考えた秘策。

 エリーには他にも光魔法による不死浄化の魔法があるが、あれは消費魔力が非常に多い。だから、数を打てる雷属性を活かすのに水のプールストーンを持たせたわけだ。

 エリーは今のをまだまだ使用できる。問題なく役目をこなすだろう。


 さて、心配なのはティリフスとエルのコンビだ。

 だが、心配を他所に二人のコンビが一番安定してしんがりの役目をこなしていた。

 なぜならティリフスが得意とする木属性魔法が、もっとも足止めに適していたからだ。

 大地から蔦が伸び、アンデッドたちの足に絡まる。

 知性のないアンデッドにとって、この足に纏わり付く蔦は厄介だ。それは引き剥がすという考えが思いつかないのが理由である。

 アンデッドたちはどうして片足が動かないか、体が動かないか理解できないまま目標であるティリフスに向かい続ける。だが、体は進まない。

 ティリフスの周りには不自然に止まったアンデッドが沢山いた。

 その上魔法を使う際、自然にあるマナを利用するティリフスにとって消費魔力は関係ない。超大規模でアンデッドを足止めしている。

 それに絡まった蔦はただの蔦ではない。

 この異世界には地球に存在しない植物が多く存在する。そのうち、法国の西にある火山に植生する蔦は普通とは違う。植物の体液とも言える導管液が油なのだ。

 蔦を切ると油を採取することが出来る、貴重な植物なのだ。

 ティリフスはその蔦を木属性魔法で生成し、アンデッドの足止めに使っている。

 つまり、アンデッドが前に進もうとする度、蔦は徐々に引きちぎれ油を漏れ出している。大地には漏れ出た油が広範囲のシミを作っていた。

 そこへ、エルのクロスボウによる射撃。

 油のシミへボルトが突き刺さり、小さな爆発を起こした。

 エルの使用したボルトは爆裂矢。刺さってから数秒後に爆発する。岩のように堅い鱗や鎧程度ならば、ボルトが刺さりさえすれば破壊することができる威力。

 だが、今回の目的は破壊することでも、爆発で地面を掘り返すことでもない。

 散った火花で油に引火させることが目的だ。

 結果、大火災が起こった。

 油による強い火力が、僅かな時間でアンデッド共を焼き尽くす。

 地面でしばらくの間燃え続けるのも今回は役に立った。

 アンデッドは灼熱の大地が目の前にあっても進み続ける。そして火が移り、やっぱり燃え尽きるのだ。

 ティリフスとエルは火の壁を作り上げ、アンデッド軍の足止めに成功したのだ。

 安定しているというより、理想的と言っていいだろう。なんせ、消費するのはエルの爆裂矢のみ。それも回収して再利用できるのだからな。

 二人はそれを繰り返し、立派にしんがりを務めた。


 それを観ていた王国兵からは大歓声。士気はこれ以上にないぐらい上がっていた。

 俺の背後にいる大将と軍師ペアからも熱気が伝わってきた。


 「見よ、あれを!!なんと苛烈で、なんと素晴らしく、なんと凄まじい攻撃か!勇者クラスか賢者クラス、いや英雄クラスさえ目前の強さよ!魔法都市とはあれほどの強さを持つ戦士が腐るほどいるらしいな!」


 「た、たしかに。あのまま彼女らだけでもナカン軍を殲滅できるのでは?」


 「ああ!かもしれん!」


 バカを言うな。魔力と体力が保つわけねーだろ。

 確かに俺の自慢の仲間たちは強くなった。けど、それは最高火力を瞬間的に出しているだけに過ぎない。

 その代償は魔力と体力。

 アンデッドに追いつかれず、圧倒するほどの機動と直接攻撃は体力を使い、広範囲の殲滅には魔力を消費。

 数百万の敵は殲滅できないのだ。

 しかし、足止めは成功した。完璧な仕事だった。

 後は俺に任せろ。

 自分で言うのは気恥ずかしいが、真打ち登場ってやつだ。

 魔法陣の展開は仲間たちのおかげで、余裕を持って出来た。

 後は発射する魔力を流すだけ。

 俺は一つの魔法を発動させる。

 魔法陣から光の玉が飛び出し、戦場の中央で激しく輝いた。

 これは仲間たちへ向けての合図。

 時間を稼ぎ、兵士たちは十分な距離を取ることが出来た。そして、俺の準備が完了したというメッセージだ。

 それを見た仲間たちは急いで後退。

 アンデッドと王国兵の間には数十メートルの距離が出来た。

 よし、これなら問題ないだろう。終戦といこう。

 俺は魔法陣に魔力を流し込む。

 急激な魔力を出し続け、意識が飛びかけ、膝が笑うが耐える。

 天空にある雲の高さに展開していた魔法陣が輝いた。

 極大魔法、発動。


 「神々の黄昏・改」

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