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もしかしたら俺は賢者かもしれない  作者: 0
十二章 王国西方の戦い
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戦の光景

 空の旅は順調だ。俺たちが作った飛空艇は、予想以上に安定した乗り物に仕上がっていた。

 ガレオン船に似た船に、補助翼、垂直尾翼、水平尾翼などを取り付け、船倉には浮遊石を大量に設置し固定。帆とマストを補強し強風でも耐えられるようにした。

 操縦席は船首側の喫水辺りに増設。

 推力は地球のジェットエンジンを参考にしたものを取り付けた。さながら、魔力式ジェットエンジンだろうか?

 推力を火属性魔法のみで出した場合、膨大な魔力が必要だった。だが、改良に改良を重ね、ジェットエンジン形式のターボファンエンジンを参考した結果、魔力消費は驚くほど少なくなった。

 基本的なジェットエンジンの仕組みは、大きく分けて吸気、圧縮、燃焼、膨張、排気の5つだ。

 吸気と圧縮、そして排気を風属性、燃焼と膨張を火属性に分けることで魔力節約に成功したのだ。もちろん、魔力式ジェットエンジンを動かさない時は、帆で推力を得ることが前提だが。

 その他にも様々な改造を施した。翼を動かす為のカラクリや魔力式ジェットエンジンに魔力を流す導線。さらには向かい風や天つ風に負けないように船体も補強した。

 考えてみれば、この時代の船は木だ。木で空を飛ぶなんて恐ろしくて出来ないからな。

 大掛かりな改造になったが、さすがは自由都市の品揃えと職人たちだ。13日という驚くべき速度で仕上げた。2日の余裕を持たせた完成だった。

 その後、俺たちは補給を済ませて船に乗り込み、まずは沖へ船を進ませた。

 周りに船が見えなくなる海域まで進み、そこでようやくテスト飛行を開始。

 当然、無事に成功。そのまま上空で一日待機し安全性を確認後、ようやくオーセリアン王国へ向けて出発した。

 今は出発してから5日経った。

 空を飛んだ初日とは違い、皆も寛いでいる。

 最初は緊急用として用意したパラシュートを全員がずっと着用し、忙しなく船内を歩きまわるほど不安がっていた。

 それがどうだ。今ではパラシュートベストなど邪魔だと言わんばかりに脱ぎ捨て、優雅にお茶会をしている。

 俺は当然、操縦桿を握っているからお茶会に参加など出来ない。操縦の仕方さえ覚えれば、誰でも出来るのだからそのうち皆に覚えてもらおう。魔力式ジェットエンジンも魔力を流すだけだしね。


 「そろそろか……」


 俺は操縦席の横に付いている、いくつかある漏斗状の金属に取り付けてある蓋を外し、そこに向かって話し出す。


 「みんな、聞いているか?」


 これは伝声管だ。漏斗は送話口の役割で、金属製の管で船内のあちこちに設置した受話器と繋がっている。管の中を音が伝搬しその受話器から音声が聞こえる仕組みだ。

 俺の声は皆がいるはずの談話室へと送られたはず。

 しばらくして、操縦席にも取り付けてある受話器から声が聞こえてきた。


 「はい、聞こえています、ギル様」


 「うん。エルとティリフスに場所の特定をさせてくれ」


 「すぐに」


 地上から飛空艇の姿が見えない高度まで上昇しているため、地形は把握出来てもそこがどこかまではわからない。

 そこで目の良いエルと、気配察知に秀でているティリフスが地上に何があるかを調べるのだ。

 俺は操縦席の下に取り付けた窓から地上の様子を眺める。

 雲がすぐ下を凄まじい速度で通り過ぎている。

 うーん、やっぱり地上の様子はわからないな。雲が邪魔で見えない。

 船は驚異的な速度で進んでいる。細かい速度までは測定していないが、そろそろ目的であるオーセリアン西の戦場に近いはずだ。

 しかし……、大成功だな。馬車なんかよりよっぽど安定しているし、何より速い。それにお尻だって痛くならない。なんて素晴らしい乗り物なんだ。

 馬車は自由都市で気の良さそうな商人に安く売ったのだ。あの商人ならば、馬とともに大事にしてくれるだろう。

 思えば、あの馬車とは長い付き合いになっ――。


 「ギル?聞こえてる?」


 おいティリフス、タイミング悪いぞ。少しぐらい馬たちとの思い出に浸らせてほしい。まあ、そうも言ってられないか。


 「ああ、聞こえている」


 「うん、もう少し先に凄い数の魔物の気配がするわ」


 「アンデッドか?」


 「そこまではわからへんよ。でも、数え切れないぐらい」


 おそらく戦場だろう。この辺りで数え切れないぐらいのアンデッドが固まっているなら、まだ戦線は崩壊していないはずだな。


 「わかった、ありがとう」


 「ほーい」


 ………よし、続きだ。あの馬たちとは、エルの村で奴隷商人から――。


 「お兄ちゃん?」


 「…………はい」


 「もう少し先に、アンデッドがいっぱい、です」


 どうやらエルの目にはアンデッドの姿が見えているらしい。不安だったが、一直線に目的地付近まで航行できたようだ。


 「どのくらいの距離だかわかるか?」


 「んー……、かんぼつあな、3つぐらい、です」


 陥没穴?ああ、法国のか。あの広さ3つ分って言ったら、まだ10キロ近くあるじゃないか。っていうか、エルはその距離を見通せるのか。恐ろしいな。覗きし放題じゃないか。


 「わかった、ありがとう。もう少し進んだら準備するから、皆に伝えておいてくれ」


 「あい」


 よし………、馬との思い出はもういいか。

 俺はもうしばらく操縦に集中するのだった。



 さらに5キロほど進んだ辺りで、ジェットエンジンに送っている魔力を徐々に弱めていく。浮遊石の空間固定をブレーキ代わりに、飛空艇はゆっくりと速度を落とし、最後はピタリと止まった。

 錨は必要ない。この程度の風ならば帆で受けない限り、飛空艇はこの位置から動くことはない。

 俺は操縦席から出て、皆が待機している談話室へと向かった。

 談話室には全員が揃っていた。これから数百万のアンデッドを相手するというのに談笑をしている。

 だが、いつでも出発できるように準備は全て終わらせているようだ。皆が座っている椅子の近くに武器やらマジックバッグが置いてある。


 「よし、揃っているな」


 声をかけると一斉に俺を見る。すると、皆は立ち上がり自分の装備やマジックバッグを担ぎ始めた。


 「ギル様、位置はここでよろしいのですか?」


 「ああ、だいたい陥没穴の一個半ってところだ。この位置だったら地上に降りても人に見られる心配はないだろ」


 皆の準備が完了したのを確認して甲板に向かう。


 「じゃあ、降りてから歩くんスか?」


 「そういうことになるな」


 「でも、本当にアレで降りるん?ウチ、まだ怖いんやけど」


 丁度甲板に出ると、そこには箱型の物体がワイヤーで甲板に固定されていた。

 ティリフスがそれを指差している。

 飛空艇は常に上空で待機する。地上と飛空艇の行き来は違う乗り物を準備した。

 さすがにガレオン級の船では見つかりやすいからな。

 では、どんな乗り物で地上へ向かうのか。

 それは馬車の荷台ぐらいの大きさがある箱型の乗り物だ。

 全ての面に窓が付いていて、当然操縦席も設置してある。ダンジョンの空エリアで作った物とほぼ同じで、この乗り物が自由に空を移動できるのだ。

 ただちょっと飛空艇ほど安定感はよくない。つまり、揺れるのだ。

 ティリフスとしてはそれが怖いのだろう。


 「ダンジョンで乗ったものよりは安全だから我慢してくれ」


 「むー」


 空エリアで活躍した乗り物は手すりすらなかったが、これは壁と屋根が付いている。揺れるけれど、落下する心配はない。

 まあ、操縦は翼がない分難しいけど。


 「どちらにしろこれしか降りる方法はない。だからとにかく、乗ってくれ」


 俺が促すと皆が箱型の乗り物に乗っていく。

 俺もワイヤーの固定を外して乗り込み、ドアを閉めた。

 操縦席に座り、操縦桿を握る。


 「よし、じゃあ地上へ降りるぞ」


 魔力を流し込み、箱型の乗り物は飛空艇から離れていった。



 地上に無事辿り着くと箱型の乗り物を隠し、歩いて戦場へ向かった。

 この距離まで近づけば、エルの目やティリフスの気配察知は必要なかった。大勢が踏み鳴らす太鼓のような音と、それによって生じた砂煙が場所を教えてくれたからだ。

 しばらくすると、移動式の建物を発見した。おそらく、野戦病院だろう。

 そこは酷い有様だった。

 建物内は既に満杯なのか、外に大勢の怪我人が寝かされている。

 ……どうやら治癒ポーションすら底をつきているようだ。


 「お兄ちゃん……」


 エルが俺の顔と地べたで寝ている怪我人を交互に見る。

 なんとか出来ないかと俺に聞きたいのだ。

 エルは優しすぎる。王国兵は決して仲間ではないことを忘れている。

 だが、それでも俺はエルのために解決策を出さなければならない。


 「いいよ、俺のマジックバッグに入っている低級治癒ポーションを持っていってあげな」


 俺の言葉でエルの表情がぱっと明るくなる。


 「あい!」


 俺が背負うマジックバッグから、錬金術練習で作った低級治癒ポーションを全て取り出すと、怪我人の所へ走っていった。

 エルが治癒ポーションを渡しに行っている間、辺りを見渡す。

 所々、山のように積み上げられた物が燃えていた。

 おそらく、死んだ兵士たちを燃やしているのだ。アンデッドにならないように。

 その他にも涙を流し何かを喚きながら白い灰を棒で叩く兵士がいた。


 「あれは何をやっているのでしょう?」


 「………骨を砕いてるんだ。スケルトンとして蘇らないように」


 「……では、あの白い灰は兵士を燃やした跡なんですね」


 「だろうな。どういうことか詳しくはわからないが、死んだらアンデッドとして蘇るようだからな。その辺は徹底しているんだろう。だが……、それを任された奴はたまったものじゃない。仲間や昨日まで話していた友を燃やし、その骨を砕いているんだ。あの兵士も死んだ仲間に謝りながら、木の棒を叩き続けているんだろう」


 「………」


 これが異世界の戦争の光景ってやつか。地球の戦争も映画でしかしらないが、こっちのは全くの別物だ。いや、王国も蘇ってアンデッドになってしまう戦いなんて経験がないから、今の状況になっているのだろう。もしかしたら今、この異世界の戦争が変わった瞬間なのかもしれない。嫌な変化だ。

 なんとも言えない気分になった所で、エルが戻ってきた。


 「よし、さっさと行くぞ」


 これ以上、人が燃えるところや謝りながら骨を叩き続ける兵士を見ないために、俺は急ぎ足で野戦病院を後にした。



 そんな道程があり、俺たちは戦場を指揮している男に接触した。


 「冒険者ギルとそのパーティ、依頼により援軍に参った」


 「君たちがか!」


 目立つ兜の兵士がおそらく大将だろう。だが答えたのは、その隣にいる戦士に向いていなさそうな男。言葉に少し怒りが込められている感じがする。

 どうも歓迎されていないようだ。

 なんて答えようかと悩んでいると、大将が俺に腰を折った。


 「失礼した。この男は少々希望を失っているのだ。無礼を許して欲しい」


 「将軍!!」


 「黙れ」


 その声は静かだったが、有無を言わせない迫力があった。

 隣の男は黙り込む。

 やっぱりこの男が大将で間違いないようだ。大将ともなると、礼儀も弁えているんだな。少しだけ見直した。


 「……どうやら、最悪の状況のようだな」


 俺が状況を聞くと、大将は腰を戻し大きく息を吐いた。


 「見ての通りだ。陛下が戦場へ寄越したということは凄腕の冒険者だろうが、もはや手の打ちようがないところまで来ている」


 大将の顔をよく見てみると、健康的とは言えない顔色をしていた。

 隣の男もそうだ。何日も寝ていないのが見て取れるほど、酷い窶れ方をしている。

 戦場を見渡すと、王国の兵たちは少しずつ下がりながら戦っているようだ。おそらく、レッドランスの兵が進言でもしたのだろう。

 だが、それも既に機能しているとは言えない。

 疲れ切った兵士では、この作戦は厳しいはずだ。現に、何人かの兵士はアンデッドに追いつかれてしまっている。


 「凄い数のアンデッドだ。同じ装備をしているのが多いから、殆どは王国兵の成れの果てか」


 「事情は知っているようだな。もう少し早くそれに気づいていれば何とかなったんだが。もう英雄ですらどうに出来ないだろう。その英雄も今はいないのだ」


 やっぱり英雄は戦場に戻ってきていないようだ。休ませるために王都へ戻したそうだが……、たぶんもう英雄は戻ってこないだろうな。こいつらは見捨てられたんだ。

 そんな死地に俺たちを送る?

 俺たちの力を見るためか、それとも始末するためか。勝てば儲けもので、俺たちが死んだとしても依頼を受けた冒険者が失敗したに過ぎない。

 どちらにしろ、王国としてはこれ以上の損は出ない。この兵たちで損切りを済ませているんだからな。

 はっ、狸も狸。大狸じゃねーか、王国の王様は。


 「よし、状況はわかった。えーっと、将軍?」


 「なんだ?」


 「俺の指示に従えるか?」


 「なんだと?!!」


 答えたのは将軍ではなく隣の男だ。額に青筋を浮かべているし、激怒しているんだろうな。


 「聞こえなかったのか?俺の指示に従えるかと聞いたんだ」


 「貴様ぁ!!若造共に何ができる!戦場に立ったことすらないのだろう?!貴様らのような冒険者が数人来た所で、戦況は何も変わらない!」


 「軍師!!」


 大将の制止を振り切って、俺に掴みかかろうと近寄ってくる。

 っていうか、こいつ軍師だったのか。道理で戦場向きじゃない服を来ているわけだ。鎧ぐらいつけたほうがいいんじゃないかな。


 「その上、指示に従えるかだと?!無礼にも程がある!そんなのは子供同士でやっていろ!貴様のようなガキはお山の大将で十分だ!!」


 軍師は頭に血が上っているのか、怒りに任せて俺の胸ぐらを掴もうと手を伸ばした。

 さて、どうしようか?腕の一本ぐらい切り落としても構わないか。

 そう思い、魔法陣を展開しようとした所で、思いも寄らない人物が軍師の手を叩いた。


 「汚い手をどけなさい!!この方は魔法都市の代表、ギル様です!無礼はどちらか!!」


 ちょちょちょ、リディア?魔法都市の名前出しちゃったよ。いや、それより怖っ!ほら、軍師も呆然としているじゃないか。


 「魔法……都市?代表?何を言って……」


 「何度も言わせる気ですか?!良いでしょう!ならば、最後にもう一度だけ教えます!この方は、魔法都市という国の王様です!あなたはそんな方に暴言を吐くどころか、掴みかかろうとしたのですよ?!」


 「ちょ、リディア?」


 「なんですか、ギル様?!」


 「魔法都市の名前は出さないって……」


 「………」


 リディアは申し訳無さそうな表情をすると、静かに下がっていった。

 うん、まあ、仕方ないね。でも、よくわかったよ。多分、うちのメンバーで一番怖いのはリディアだ。怒らせないようにしよう。

 軍師は今もリディアの話した内容を反芻しているのか、黙ったままだ。


 「あー、将軍。改めて、魔法都市代表、ギルだ。済まないがこの事は、ここだけにしてほしい」


 「はっ、部下が大変失礼しました」


 大将が拳を胸に当てる敬礼をする。

 ほら、恐縮しちゃったじゃないか。ここだけにしてほしいって言っているのに、最敬礼ですよ!やり難いったらありゃしない!


 「将軍、今は冒険者だ。敬礼はやめて欲しい」


 「は、はぁ」


 「よし、それじゃ本題に入ろうか。もう一度聞くけど、指示に従える?」


 「……もう打つ手がないのです。指示に従うだけで打破できるなら、いくらでも」


 この大将、凄い度胸だな。さっきのリディアの話だって眉唾ものだし、心の底から信じているわけじゃないはずだ。それなのに自分の戦士としての勘や、軍師が頭を悩ませ捻り出した策を捨てようとしている。

 それだけ打つ手がないお手上げ状態ということか?


 「で、ですが、この状況です!どうするというのですか?!」


 お?軍師が復活した。軍師もまた、俺が都市の代表だというのは半信半疑だろうが、上司が従っているから表面上は従っているふりをしているだけだろうな。

 それでも有り難い。今回、レッドランスの従者ミゲルはいない。指示に従ってもらうには、なんとしても指揮官に認めてもらう必要がある。もしかしたら、魔法都市の名を出したのは正解だったのかもしれない。

 さて、軍師の質問だが、既に作戦は決めてある。いや、あったが正しいか。ここまで兵士たちが体力を消耗しているとは想定してなかった。

 少し修正が必要だ。


 「俺の合図で、兵士たちを全速力で下げてもらいたいが……」


 俺は戦場に視線を向ける。

 大将と軍師も言いたいことがわかったのか、同時に首を横に振った。


 「もはや過労死寸前です。今も無意識で盾を構えているだけに過ぎません」


 「軍師の言う通りです。ゆっくり下がるなら今もやっているので可能ですが、全速力となると……」


 だよな。つまり、誰かがしんがりとして引きつける必要があるということだ。それもアンデッドの大群に囲まれても生き残ることが出来る奴に。

 まあ、俺の仲間たちしかいないな。仕方ない。


 「ちょっと待ってろ」


 俺は仲間たちの方へ振り返って相談する。

 一部の鎧以外は概ね問題ないと答えてくれた。

 うーん、まあ、ティリフスは木属性魔法で足止めしか出来ないしな。エルと組ませるか。

 ティリフスにそのことを提案すると、それなら大丈夫と了承してくれた。

 よし、これで引きつけ役は十分だろう。


 「俺の仲間たちが引きつけている間に、兵士たちを出来る限り下がらせてくれ」


 俺の提案に大将と軍師が意味がわからないと顔を顰める。

 気持ちはわかる。彼らからしたら、下がらせたから何だと言いたいだろう。


 「そ、それは良いのですが、それからどうするのですか?」


 俺は戦場をもう一度眺める。

 やることはヴィシュメールと一緒だ。今度は色々な魔法を使う必要はない。なんせ、数百万もアンデッドがいるのだ。

 魔法都市の力を見せつけるには、その数を殲滅したという事実だけで十分。


 「当然、全てのアンデッドを魔法で破壊する」

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