学園編6
ニュースを見ていたアイは慌ててスマホを取り出すと家族や友人に電話をかけたがつながる事はなかった。
同様に全員がそれぞれ思う人に電話をかけてみるがどの電話もつながらなかった。
暗い雰囲気を切り裂くようにトウヤが言葉を発する。
トウヤ「今、分からない事を考えるのはやめよう。 俺はここから出ようと思う。みんなはどうする?」
ゴウ「ここから出てどうするんだ?」
トウヤ「家族の安否が気になるし、町の状況も把握しておきたい。もしかしたらまだ町の方は無事かもしれない。だとしたら一刻も早く避難してもらわないとな」
ゴウ「確かにニュースで言ってただけだしな。自分の目で見てみないとな」
アイ「でも無理ですよ。あの石のバケモノがあんなにいるのにどうやって逃げるんですか?」
トウヤ「パニックにならなければ動きが遅いから逃げ切れる。それにしても石のバケモノとは面白い言い方をするな。でもそれは本質をとらえているよ。頭があろうがなかろうが石付き達は動くことができる。本体はあの石そのものだと俺は思う」
ゴウ「石のバケモノとか石付きとか話が分かりにくいな。名前を統一しようぜ。動きの遅い石のバケモノというと俺はゲームで出てくるゴーレムを連想するな。今度からゴーレムで統一してくれ」
ゴウがまさかの核心をついた。
トウヤ「ゴーレムか?なるほどな。皮肉だな」
ゴウ「何が皮肉なんだよ?」
トウヤ「神が最初に創ったゴーレムはアダムという」
アイ「最初の人間、アダムとイブのアダムですか?」
トウヤ「そう。人間は進化の果てにアダムに戻る。皮肉じゃないか?いいね~ゴーレム。今度からそう呼ぶよ。さてと雑談はここまでにして俺はそろそろ行こうと思う。みんなはどうする?」」
ゴウはトウヤに付き添うと言う。
アイはここにとどまりたいと言う。
トウヤ「ヒカルはどうする?」
俺は目を閉じて考える。
① とどまるべき
② 町へ向かう




