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部屋干しをすれば、6畳

作者: さらさら侃

部屋干しをすれば、6畳の部屋いっぱいに造り物の花の匂いが広がる。白、黒、紺、灰色、地味な服ばかり垂れ下がってうんざりだ。


それでも私はここが好きだ。私をいつでもひとりぼっちにしてくれるから。


本日も、よく知りもしない誰かの、あまり面白くはない話に5割り増しの笑いを差し上げた私の、自分のよくできたことは言わずに失敗したことを大袈裟に話した私の、心を守ってくれる場所。


もうひとり誰か、ここに住みたいというのならそれもきっといいだろう。日々落ちる髪の毛を拾わないといけなくなっても、やっぱり寂しくて寂しくて、誰かが頭を一撫でしてくれれば救われる夜もあるのだ。


カーテンは開けたままで、窓を閉じ、エアコンをつけたまま眠ろう。まぶたを閉じれば何も感じない。仄かな明るさも、手狭さも、匂いさえ。

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