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  作者: 麗羅明綺
4/5

準備

―――--

カチャッ―

「ただいま~。」と言っても返事はない。


僕の両親は二人とも朝から晩まで

忙しく働いている。

昼間に家にいることなどめったにない。


その証拠に今日の卒業式には

二人とも出席できなかった。

予定としては母さんだけでも

出るハズだったけど直前に

急ぎの仕事が入ったので来れなくなった。


でも、そのおかげでハルと出会えた。

まさか卒業式の日に新しい出会があるとは

思わなかった。


「とりあえず着替え。

あと準備とシャワーしなきゃ。」


タンスから長袖のシャツと

ジーンズを出して脱衣所へ置く。


そしてリビングに行って

カレンダーを確認する。


父さんも母さんも

10時くらいまで帰らないようだ。

これなら2時間は確実に遊べる!

さて何を持って行こうかな。

やっぱりダウンは必要だよね。

寒いし。

それとカイロも。

あとは、ジュースとお菓子。

ジュースは行きがけに買うとして

お菓子はチップス系とチョコ系

あとアメもいくつか。

それから携帯の充電しておこう。



―ザアァァ…キュッ

昼間にシャワーを浴びるのって

いつもと違って気持ちがいい。


バスタオルで全身を拭いて服に袖を通す。

頭を拭きながらリビングへ向かう。


テレビを点けるとニュースがやっていた。

内容は交通事故のようだ。

リポーターが神妙な面もちで伝えている。


「あれ…ここって…」


テレビに映っているのは僕がよく通る

タバコ屋さんの前の道路だった。

今日道を変えなければ

いつもの通り通っていただろう道。


『本日午後一時頃、××県○○市△△の

閑静な住宅街でひき逃げ事件が起きました。

ひき逃げされたのは近くに住む男性と

みられており病院に搬送されましたが

意識不明の重体です。この男性の

身元の確認を急ぐとともに…』


「事故本当だったんだ。」


言いながら少し安心と不安が生じる。

不謹慎だけど僕じゃなくて良かった。

もし僕だったら母さんや父さんは…。


ブルッと身震いが起きて

それ以上は考えるのをやめた。

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