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FORSE  作者: 巫 夏希
『総ての平和を求める人へ』――世界トライアスロンの14日間
98/207

3-2

ナイトライティング。


オリンピアドームの北東に位置するそれは、昼間は普通の歓楽街……というよりかはシャッター商店街のような感じであるが、夜はまるで別の街であるかのようにきらびやかなネオンに街全体が覆われ、まるでこの街だけ昼夜が逆転しているようにも見えた。


名前の由来はそれからも来ていて『夜の光』からだとされている。“されている”というのはあくまでも正確にそうかと言われれば不明で曖昧なところもなきにしもあらずだからである。



そんな街にかくして二人はやってきたわけだが、街にやってきた二人に初めて感じさせたのはとても普通の人間には感じ取れないであろう違和感であった。


「……フランシスカ、気づきましたか?」


「えぇ……。あなたも?」


ロゼの質問にフランシスカは答えた。


この、決して眠ることのないこの街。


それが今、眠りについていたのだ。どういうことかといえば、ネオンがすべて消えている。街自体が闇に包まれているのだ。


「流石はノータ……。違和感をすぐ感じ取れるとはね……!!」


声が虚空に響いた直後、空に爆発音が響く。


ドガザギギギ!! とまるで爪でガラスを引っ掻いたような音が響いた。


「……ガラスじゃない。巨大な鉤爪でビルのコンクリートを引っ掻いている?!」


「ご名答」フランシスカが虚空に向かって叫ぶと、また空に同じような声が響いた。


そして、空からゆっくりと何かが降りてきた。


それは、人間。紛う事なき、人間の姿がそこにはあった。


「……誰だ」


「……なんとなく解っているのでは?」


「……神殿協会」


フランシスカは小さく呟いた。


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