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FORSE  作者: 巫 夏希
『人は何故平等を嫌う?』――リフディラ反乱軍弾圧戦
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バカンスといえば。


海である。水着である。


しかし、こうも考えられないか?


「リフディラって南半球かー。しかも12月ってことはミニスカサンタが拝めるのか?」


「まじかっ。それはなんとも素晴らしいぜっ」


トラックの中、サリド=マイクロツェフとグラム=リオールの二人はそんな話をしていた。


彼らは今、トラックの中であって、トラックの中でない空間にいる。


それはつまり。


「しかしまぁ、こんな飛行機でトラックを何台も運ぶなんてなぁ。今回ばかりは金のかかってることだ」


「グラム、相変わらず情報収集をしない人間だね? 今、リフディラになにが蔓延ってるか知ってる?」


「反乱軍だろう。それくらい解ってる」


「そうだ。反乱軍だ。しかし、そいつらが何をしているか、それは解ってる?」


「……」


グラムは黙ったまま答えない。


「……ヒュロルフタームは、様々な金属から構成されている。また、それは、何れか一種類の金属が欠けたとき、ヒュロルフタームは完成しないことを意味している」


「なにを煙にまいたような発言していんだ。さっさと言ってくれ」


グラムは半ば苛つきながら、言った。


「だからな……僕らが今から行くのはヒュロルフタームの材料となる金属の鉱山に行くんだよ? あれをあのままにしちゃ、反乱軍の収入源とになってしまうからね」



「なるほどな。即ち俺らはそれを反乱軍から取り上げるために向かう、と言うことだな」


「取り上げる、よりかは取り返す、に近いかもね。今行くとこはリフディラ独立以前はうちの領土だったらしいし」


サリドは端末を指で弄りながら言う。


「……というか、暑くなってきたな……。これが今のリフディラか……」


グラムが腕を捲りながら言う。


「じゃ、涼みに行けば? 今なら飛行機の冷凍室が開いてるよ。ただし氷点下70度だけど」


「……サリド。つまりそれは俺を凍死させる、という意味か?」


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