表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FORSE  作者: 巫 夏希
『人間は、人間らしく。』――レイザリー王国首都市街地戦
34/207

そのころヒュロルフタームの猛攻が地上にて続いていた。


「おのれぇ……!! どいつもこいつも私の邪魔をしおって!!」


「如何なさいますか?」


コックピットには一人の少女が座っていた。


お姫様――レイザリー王国に所属するヒュロルフターム・パイロット――と同じくらいの背格好、まるでまな板のような胸まで同じときた。まるで双子のように。


その少女は機械のように、抑揚のない声で今一度尋ねる。


「如何なさいますか?」


「そうだな」ヴァリヤーは暫く考え、「まずは国の施設を破壊していくとしよう。そして……あわよくば『あれ』の回収を行いたい。それが出来ねばそれすらも破壊せねばならなくなるな」


淡々と語った。


そのころ、ショッピングモールから脱出したサリドとグラムは螺旋状の階段をひたすら昇っていた。


「……まさか非常用電源になっていたとは。エレベーターも動かないわけだぜ」


「地下だから無線も通じないしな」


グラムとサリドがそれぞれ言った。



「しかしいったい誰が? まさか社会連盟と手を組んでレイザリーを潰す気か?」


「実は世界滅亡が目的だったりして……まさかそりゃねーか」


グラムはグラムで自己完結した。


「とりあえず気を抜けねーな。まだ姿貌すがたかたちがわからねーんだ。どういう戦いになるかもさっぱりわかんねーぞ」


「そうだね。それにどうやってレイザリーの中心まで来れたのかな……? それも聞いておきたいけど」


「まぁ。行こうぜ。くそったれを潰す戦いの地に、な」


グラムはそう言って壁にあった非常用シャッターのボタンを押した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ