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FORSE  作者: 巫 夏希
終章
204/207

前編

オリジナルフォーズは修一によって倒された。


フランシスカは、ガラムドにより傷が治され、無事になった。


シャルーニュ公国は神殿協会が行った今回の戦争により解体。レイザリー王国へと吸収されるカタチとなった。


また、神殿協会本体も解体され、神殿協会に深く根付いていた国家も内部崩壊。結果として世界の殆どがレイザリー領へとなったのだった。


オリジナルフォーズはその場に封印されることとなった。ガラムド曰く「二千年は持つだろう」とのことだった。


――ひとり消えたオール・アイはシャルーニュ公国のとある場所を歩いていた。


しばらく歩くと、白く無機質な建物が見えてきた。


そこに入ると、数人の研究員が待ち構えていた。


「オール・アイ様。ご無事でしたか……!!」


「ああ……。だがもう計画は無理だ。依代を失い、洗脳してきた組織も失った。オリジナルフォーズも封印された。私は……どうすればよいのだろうか?」


「たとえどんなことがあろうとも、シグナルはいつも貴方と共にあります」


白衣の研究者はそう言って、ゆっくりと中へ入っていった。


「……そうか。なら、まだ計画は終わっていない。冷凍保存だ」


「はい?」


「冷凍保存を行って、シグナルの子研究所に、爆弾があるだろう? それでまずは星を分割させる」


「オリジナルフォーズ復活によるダメージは、もうマントルにも達しております。中性子爆弾一発で星を壊すことは容易でしょう」


「よし、ならば準備を。オリンピアドームにも研究所があっただろう?」


「ええ。たしかにあそこならば、ほぼ真ん中にも衝撃が伝わるはずだ。よろしく頼むぞ。……私はもう疲れた……。あとはほかの人間に託そうと思う。――そうだな。今、私が見る未来に、ひとりの人間が浮かんでいるぞ。私と同じく欲望のままに行動する人間のようだ。オリジナルフォーズを復活させ、世界を滅ぼすことが彼女にはできるはずだ」


「では、我々は?」


「今は冷凍保存だ。そうだな……。数百年程でよかろう。これほどの科学技術、使わない手はない。そうすれば、シグナルもろとも彼女は利用することだろう」


「……なるほど。そういう運命にあるわけですね?」


「そうだ。私の視える未来に間違いはない」


そう言ってオールアイは笑った。

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