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FORSE  作者: 巫 夏希
『人は何の為に生きていくのか?』――ジャパニア二次空白化作戦
201/207

29

フランシスカは急いでヒュロルフタームから出る。


そしてサリドの方へ一直線に走っていく。


そして、


「サリドっ!!」


「えっ」


振り返ろうとして、サリドはフランシスカに抱きつかれた。


「?!」


抱きつかれたサリドは驚いて、フランシスカの顔を見ようとして、


「見ないで」


その声を聞いて、サリドは顔を見ないで、照れくさそうに笑って、頭を撫でた。


「……俺、狙ってたのに……」


嬉しいのか、悲しいのか、ともかくすすり泣きするグラムは、誰からも放置されていた。


「……ありがとう。あんたの気持ち伝わった」


「それじゃ……」


「返事は、これが終わってからにしてくれないかな。いろいろ整理したいんだ。ただ、これだけは言える」フランシスカはゆっくりと顔を上げ、


「私も大好きだ。サリド」


それを聞いてサリド、顔を赤らめて、言った。たった、一言を。


「ありがとう」


と、泣きながら彼は言った。


「……じゃあ、行くね」


フランシスカは名残惜しそうに、ヒュロルフタームへと戻っていった。


サリドはそれを見て、まだ泣いていた。

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