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FORSE  作者: 巫 夏希
『人は何の為に生きていくのか?』――ジャパニア二次空白化作戦
189/207

17

そして、そのころ。



「……これでいいんだろう? ……“オール・アイ”」



「ああ。もうなにも文句は言わないよ。ご苦労様だった」



オール・アイとレイシャリオは話をしていた。神々しい光が差し光る建物の中で、彼女らは話をしていた。



「ところで、この後はどうすればいいのでしょう?」



「エヴァードが“槍”を体内へ取り込めば完全なる存在へと昇華する。それまではシェルターにでも逃げ込んでいればいいだろう」



「……余裕なのね」



「なにが言いたい?」オール・アイは顔を見せずに、「私はただ“神から言われたこと”を伝えているだけですよ」



ただなにも知らぬ振りをして、彼女はただ水晶玉を見つめるだけだった。



「時に、どうだ? 様子は」



場所は変わり、闇の会議場。



「ライファウルの報告によればエヴァードは全ての準備を終え今ジャパニアへと向かっているとのことだ。あとは槍を取り込めば全てが終わる」



「槍は?」



「槍は、まだ来てはいない」



「……なんだと?」



「槍はまだ発掘が為されていないんだ」



「発掘されてない……。つまり見つかっていないというのか?」



「申し訳ない」



「申し訳ない、ですむのか!? このために我々は八千年もの時間をかけたのだ!! それが今更"発掘できていない"という一言で片づけられるのか?!」



「済まないと思っている。急ピッチで進めている。今日の深夜2時には発掘を完了し、槍は相手を求めてマッハ4の速さで飛ぶ。それまでの辛抱だ」



「じゃあ、それで大丈夫だな。任せたぞ?」



「あぁ。任せていろ」



そして、闇の会議場から声が消えた。


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