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FORSE  作者: 巫 夏希
『世界を、変えるのは我々だ』――ディガゼノン聖軍討伐戦
156/207

23

それは高台へと向かっていたサリドたちにも届いていた。


「なぁサリド!! ……あれってまさか……!!」


「どうやら彼女はシンクロ時のパルス位相の誤差が“少なすぎた”ようだね。だから痛みも増大しているんだ。いや、もしかしたら実際に血も出ているかもしれない」


サリドは狼狽えるグラムに冷静に状況を判断し、告げる。


「少なすぎた……? それってどういうことだ……!!」


「ガンテばあさんのデータを見せてもらったんだけど、」


サリドはそう言って携帯端末をグラムに見せた。


それはPDFファイルのようでスライドが何枚もあった。しかし文章ばかりでイラストなどはなかった。


「ここを見てもらえりゃ解るんだけどさ、“αパルスとβパルスの位相誤差をコンマ05秒以内でなければ完璧なシンクロ……ヒュロルフタームの力を最大限引き出すことは出来ない”って書いてあるんだよ。αパルスをノータの脳波とするとβパルスはヒュロルフタームの“鼓動”なんだけどね」


そう言ってサリドは端末の画面を操作し、その後画面は別のスライドを写した。


「で、誰もがこの“完璧なシンクロ”が出来るわけじゃないんだ。みんな、今までヒュロルフタームのパイロットとして選ばれた人はみんなが不完全なシンクロで終わっているんだ。あのフランシスカですらコンマ11~20秒の位相誤差を生み出してる」



「だけど彼女は違った。驚くべきことにさっきの一回でいとも簡単に完璧なシンクロを成し遂げてしまった。歴史に彼女の名が残るはずだったんだよ」


サリドのその言葉とともにトラックは停車。


決戦の地へと、足を踏み入れた。



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