表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FORSE  作者: 巫 夏希
『世界を、変えるのは我々だ』――ディガゼノン聖軍討伐戦
149/207

16

「……それで、ここに来たってわけだ。確かに強いられていますよねぇ」


「皮肉るだけなら殴るぞ」


「ごめんごめん。まぁ、二人ならなんとか早く……終わると思うよ。うん」


「なんかすごい不吉な感じだが大丈夫なんだよな?」


グラムは体調が悪くなったのか、顔を真っ青にして尋ねた。


「んで……、なんでお前一人でここ掃除してんの? LSS関係の掃除は必ず複数人でやる必要があったんじゃねぇのか?」


グラムは大抵床が綺麗になったところで、ガンテが座っていた木の椅子を持ってきて腰掛けて、言った。


「それが僕にも解らないよ。なんせ新型LSSとやらが開発されて、それがルビンだけに適用され、臨床実験も兼ねて起動実験を行った後、全てのヒュロルフタームにそれを適用するっていうんだ。……10号機までの量産決定といい、なんか変じゃないか?」


「そりゃそうだが……軍上層部、しかも四天王からの直々の命令だ。逆らうわけにはいかないだろ?」


「それなんだよ。グラム。『四天王』がなぜヒュロルフターム量産を命じたのか、だ。もう戦争もカタがつき始めて、多分あと神殿協会さえ倒せば全てが終われるはずだからな」


「一気に潰そうと考えてるんじゃないか?」


「ヒュロルフターム、10機も用いて、か?」


サリドはグラムの問いにただただ答え続けた。


「……つまりだ。四天王が何か良からぬ事を考えてるんじゃないか……。そんなことを、考えてしまうんだ」


「サリド。お前の気持ちも解るが、少し考え過ぎじゃねぇのか? もう少し肩の力を抜いて考えてみたらどうだ?」


グラムは項垂れるサリドを宥めるように言った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ