表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FORSE  作者: 巫 夏希
『世界を、変えるのは我々だ』――ディガゼノン聖軍討伐戦
147/207

14

その頃、リーフガット。


「神殿協会から手紙が見つかった?」


「はい、」


リーフガットは自分の部屋でこの前の世界トライアスロンの始末書を書いていた。そして唐突に――ノックもなしで――部下が入ってきた。


「神殿協会がいた王都の廃倉庫を調べました結果、驚くべきことが解りました。フォービデン・アップルと書かれた手紙がありまして……。それにヴァリヤーと書かれたのも」


リーフガットはそれを聞き、思わず鳥肌が立った。


「……そう。そして、手紙の内容は?」


「今此方にあります。ご覧になられますか?」


「えぇ」


リーフガットが頷くと部下は持っていた半透明の袋を開け、その中身をリーフガットの目の前にある机に丁寧に一つづつ置いていった。



「ご苦労様。もう下がって大丈夫よ。勝手に仕事を頼んでしまってごめんなさいね」


リーフガットは手紙を一枚一枚丁寧に見ながら言った。


「えぇ。大丈夫ですが……、どうして今フォービデン・アップルについて調べているんですか?」


部下は部屋を出ず、尋ねた。その眼は、ふざけているようには見えなかった。


「……あなたには、関わりのないことよ」


「どうしてですか? ヴァリヤーがいる組織を、何故私が調べてはいけないのですか……」


「……そうか。思い出した。君はクーデターの時に母君を亡くされているんだったな。……思い出させたようで、申し訳ない」


「いえ、私はもう大丈夫です。母親の分も合わせて“生きよう”と思ったからです。あのときの私は正直なところ生きるためにがむしゃらになって自分の命というものを軽視していました。でも、あのクーデターで母が……大事な人が目の前で亡くなっていった時に漸く気づけたんです。『自分の命は、自分の為にあるものじゃない』と」


部下は、少なくとも悲しみに暮れていることはなかった。


どちらかといえば、希望を取り戻したような……そんな感じだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ