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FORSE  作者: 巫 夏希
『世界を、変えるのは我々だ』――ディガゼノン聖軍討伐戦
138/207

だが少女が出した答えは、サリドが思ったものの斜め上になるものだったのだ。


「……秘密のある、女の方がかっこいいでしょう?」


「よーし、今から三まで数えるから、それまでに吐け。でねーと殴るぞ」


「ちょっと待って?! それ然り気無く脅迫してない?!」


「三、」


「しかも話聞いてないし!」


「二、」


「え……? まじで? まじなの?」


少女の顔には明らかに汗が浮かんでいた。


「一、」


「……!!」


彼女が思わず目を閉じた、


その時だった。


サリドの携帯端末がけたたましい電子音を響かせた。


「……こんなときに、なんだ? ……あぁ、VMか」


そう言いながら、非常に手際よく携帯端末のロックを解除し、メールアプリを起動した。


「……リーフガットさんか。なんだってんだ? いったい?」


そう言いながら、非常にめんどくさそうにサリドはVMの再生をクリックした。


『もしもし。サリド? もし今王都にいるならこれからノータとヒュロルフタームのパルス位相のチェックを行うから来てもらえるかしら。あっ、そうそう。力仕事もあるからグラム・リオールも連れてくること。解ったわね?』


「……という訳で仕事のようだ」


サリドは溜め息混じりに呟いた。


「あっそ。じゃっ、私行くから」


そう言って彼女はすたすたと歩いていった。


サリドが止めようとした、その隙ですら与えられなかった。


「……なんだったんだ? いったい」


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