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FORSE  作者: 巫 夏希
『小人はガリバーにはかなわない』――グラディア侵略戦
13/207

12

ここは、救護室。


今は姫様の怪我を治療しに危険を省みずここまでやってきた。


「これで大丈夫かな」


サリドは包帯の巻かれた姫様の右足を見て、言った。


「……ありがとう」


「いいってことよ。とりあえずさっさと脱出しようぜ。援軍が襲ってくるかもしれねえ」


「グラムの言う通りだ。でもヒュロルフタームはさっきも言ったけどひとつしかない。それも紛い物のね」


「……あれが偽物なの? わたしが戦った感じからしてあれは『第2世代』のヒュロルフターム並みに強かったけど?」


姫様は続ける。


「それにあれが偽物とは有り得ない。ヒュロルフタームはヒュロルフタームでしか倒せない。その原則をやぶることになる。それを『社会主義国』が出来るとは思わないけど?」


「それはそうなんだよな……」


サリドは姫様の言葉に答える。



「そこが問題なんだよな」


サリドは続ける。


「まあ、ひとまずこれも手にいれたし。十分頑張ったんじゃないかね」


そう言ってサリドは透明のカプセルを取り出す。


「ああ。さっきの戦闘兵器の肉片ね」


グラムは素っ気なく答える。


「肉片?」


しかし、それに姫様が食いついた。


「ちょっと待って。なぜそれを先に言わないの? それじゃあヒュロルフタームの類いなわけないじゃない」


「黙ってたわけじゃない」


「……とりあえず、本国に帰ろう。もう俺は疲れたよ」


グラムのその言葉を聴いて、サリドたちはこっそりと救護室から外に出た。



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