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FORSE  作者: 巫 夏希
『総ての平和を求める人へ』――世界トライアスロンの14日間
120/207

4-8

その頃、リーフガット。


彼女たちは、予兆のない攻撃を受けていた。


魔法。


それは科学では説明することの出来ない未知なる力。


魔法。


それはかつての旧時代、限られた人間が使うことが出来たとされる、禁じられた力。


それが、今彼女の目の前で起きている。


それは彼女にとって理解しがたいことでもあった。


「リリーにフランシスカは無事にヒュロルフタームに乗って発進した!?」


「なんとか大丈夫! ……にしてもまさか本陣を直接狙ってくるなんて……!!」


ライズウェルトは苦々しそうに呟いた。


「……やり過ぎちゃったかな?」


そこにはサリドの予想通りフィレイオがいた。


炎のような紅い髪をもつ少年。


リーフガットはそれだけを見ただけであるのに、憎悪さえ感じた。


「……見とれちゃいました?」


フィレイオが笑いを交えて言った台詞に、リーフガットはのせられてしまい、


「……!!」


命取りとなる緊張の感情を一瞬ながらも解除してしまい、


「……ヒトは何でも、遅い」


フィレイオに呟く隙を与えた上に、


「少し、黙ってていただきますよ?」


また、同じように悪戯を含んだ笑みで、彼女の鳩尾を的確に突いた。


「……う、ぐ……!!」


彼女は苦しそうな顔をして、静かに倒れていった。


「……貴様、何を?」


「何を? と言われても困るんだけどね。別に僕は魔術を用いていないし、ただ普通に人間としての急所を突いて気を失わせただけ。それの、どこに責められるポイントがあるというんだ?」


「……待って?」


ここでライズウェルトはとある事に気付いた。


「……まさか、独りでここまで?」


ライズウェルトが呻いたにも似た声を出し、言った。

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