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FORSE  作者: 巫 夏希
『総ての平和を求める人へ』――世界トライアスロンの14日間
102/207

3-6

「……魔法? ふざけるのも大概にしてくれないかしら?」


「いや、ふざけてなどはいませんよ……。そうか、あなたたち『資本主義国』は魔法を排除し科学を信仰した。それと異なり我々神殿協会を含めた『社会主義国』は科学の成長と引換に魔法の存続を決断した。……それがおよそ15年前、そう。『蒼空落花』によって我々と資本主義国は明確に道を別れたのですよ」


「『蒼空落花』……?」


「……あぁ。あなたたちのほうでは確か『プログライトの奇跡』と呼ぶのですかね? プログライト戦争の開始した原因とも取れますが……、でもあれがなければ今頃我々は資本主義国と同様破滅の道を歩んでいたことでしょう」


グレイペヤードはずっと変わらない口調で淡々と述べた。何も知らぬ者に真実を突き詰めるにはそれで充分だった。


「……魔法が、ほんとに存在するというのか?」


フランシスカは何処と無く慌てているようにも見えた。


「えぇ。魔法を使える人間は限られてはいますが、今や普通に魔法は用いれます。まぁ科学信仰により魔法の大切さを忘れた資本主義国の人間には到底無理ですがね」



「へぇ……。まぁ、よくもここまで資本主義国の人間を虚仮こけに出来たものね? しっぺ返しが何倍にも返ってくるかもしれないわよ?」


フランシスカは今までのグレイペヤードの言葉をただ聞いて、笑うこともなく無表情かつ無感動にそう告げた。


「果たして、どうだろうね? 君こそ……僕と戦ったことを後悔すると思うね」


刹那、グレイペヤードは宙に、舞った。


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