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十三夜

作者: 檸檬

月が猫目でニャーとなく


小望月とひとつ星


秋満ちてゆく十三夜


小望月とひとつ星


深い谷の上にも浮かんでいる


月が猫目でニャーとなく


本当はコオロギみたいにないてみたい


静かな夜にひっそりと


月が綺麗と思えるだけで、、


黒猫の目に月


黒いパーカーのフードを目深に被るわたしの目にも月


谷の深さを知るならば


月が綺麗と思えるならば


それをそっと目を閉じて


夢の中まで連れてゆく


秋満ちてゆく十三夜


小望月とひとつ星


小望月とひとつ星


コオロギたちに包まれて


深い谷を渡をわたる夜













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― 新着の感想 ―
月とともに満ちゆく秋を感じるような、十三夜の月。くり返される「小望月とひとつ星」がとても印象的です。 静かな月明かりの中で、耳を澄ませば聴こえてくるコオロギの音色が、秋の凛とした夜の空気感から、心ま…
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