新たな恋の予感
あれから彼女は眠っている間に見ていた夢の話をしてくれた。。
僕はなんだか、心にぽっかりと穴が開いているような感覚だけが残っているだけでなんにも思い出すことができない。
彼女はとても悲しそうな顔をしている。
なんか悪いことをしてしまったな。。。
「僕とした約束があるんですよね?今から果たしに行きませんか?」
「祐一くんが思い出してくれるまで私待ってる。だからその時までその約束は取っておきたいの。」
「わかりました。」
それから僕たちは連絡先を交換した。
何にも思い出せないが何故か彼女を見ると胸が締め付けられるそんな気がしていた。
先輩が言うには僕は彼女のことをとても愛していたそうだ。
たしかに、彼女は天使のようにとても美しい。。。
ん?天使?天使?なんか天使と聞くと頭がモヤモヤする。
また、頭が痛くなりそうだ。
次の日早速、彼女から連絡がきた。次の休みに会う約束をした。
僕はなんだか不安だったので先輩にも着いてきてもらうことにした。
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先輩がお店を予約してくれたので、そこに直接集合することになっていた。
ここは前にも来たことあるような気がする。。。
小雪さんがやって来た。
その後、先輩もすぐに来た。
小雪「なんだかここ私の夢にでてきたお店にそっくり。それに、私、祐一くんの先輩にもあったことあるような気がします。」
先輩「俺たち3人はここで初めて食事したんだけどな。小雪さんは夢の中の記憶で、まっつんは全く覚えてないとはな。。。なんか変な感じだな!」
小雪・祐一「。。。なんかすみません。。。」
先輩「なんだそれ!2人揃って全く手のかかるやつらだな!」
それから3人でたくさん話をした。僕はなんにも思い出せないままだったが、小雪さんのことをもっと知りたいと思っていた。
本当にこんなキレイな人が僕の彼女だったなんて信じられないけど、そうならいいなと思っていた。
それから先輩は先に帰ったので僕たちはもう少し2人で話をすることにした。
先輩が以前教えてくれたパンケーキやさんに行くことにした。
「ここも私見覚えあるわ。なんだか懐かしい感じがする。」
「もしかしてここも、小雪さんの夢に出てきたんですか?」
「はい。そんな気がするの。」
「それより、ここのパンケーキ種類が多くて迷うね。祐一くんはどれ食べたい?!」
「んーっと、では僕はイチゴのパンケーキにしようかな?」
「祐一くん、かわいい。私はどれにしようかなぁ?迷うなぁ?!イチゴおいしそうー。でも、チョコバナナも気になるなぁ?」
「なら、僕のと半分個しませんか?そしたら、2倍楽しめますよ!」
「いいねっ!それじゃあ、私はチョコバナナにしよっ」
なんて可愛いんだろう。本当に僕の彼女だったなんてうそみたいだ。
「祐一くんどうしたの?ぼーっとしちゃって。」
「えっっ!何でもないよ。ただ小雪さんが本当に僕の彼女だったなんて信じられなくて。。。」
「祐一くん。。。」
「あっ!ごめんね。本当何にも思い出せなくて。。。でも、また小雪さんが僕の彼女になってくれたらなーって思うよ。」
「。。。」
「あっ!ウソウソ!冗談だよ!気にしないで!」
やばっ!つい心の声が漏れてしまった。。。彼女困ってるじゃないか!
「祐一くん。。。私でよければよろしくお願いします。」
「え゛ーーー!!!!!今なんて??まさか君みたいにキレイな子が僕なんかの彼女になってくれるなんてうそだよね?!ぃやぃや、、、絶対にありえない!!!いくら以前彼女だったってことになってるからって、今また彼女になってくれるなんてありえないよ。」
「私じゃダメ?」
「とんでもない!!!夢見てるみたいだ。。。こんな、幸せがあっていいのか?本当にいいの?」
「はい。私もうれしいっ!」
こんな奇跡があっていいものなのか僕の頭の中はうれしさのあまり噴火しそうだった!
「祐一くん。。。私でよければよろしくお願いします。」
「ん??なんか、私こんなやり取りを夢の中でもしたような気がします!ここで祐一くんの彼女になったような。。。」
「夢の中で?僕とこんな会話したの?」
「はい。。。でもなんか夢じゃないみたい。」
「前にこんな、やり取りをしたことを僕は全く思い出せないけど、君への気持ちはうそじゃないよ!本当に君のこと好きになったんだから。」
「ありがとう。また、私のこと好きになってくれて。」
「今度こそ、絶対に君のこと忘れないよ!大切にするから!」
「祐一くん、約束だよ!絶対に忘れないでね!」
「約束するよ。」
僕は彼女のことを全く思い出せないが心にぽっかりと空いた穴が少し塞がっていくような感覚がした。
きっと僕の心にぽっかりと空いた穴は彼女が埋めてくれる。そんな気がしていた。
このまま永遠に幸せが続いたらいいなーと思っていた。




