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彼女との約束。

先輩に彼女のことどう説明したらいいのか朝から悩み過ぎて、、、仕事が全く手につかなかった。


とうとう、終業時間。。。


先輩がニコニコしながら僕の方にやって来た。


「まっつん帰るぞぉ!」


ちなみに僕は先輩にまっつんと呼ばれている。。。


「はい。まだ、仕事終わらなくて。。なのでまた、今度にしませんか?」


「手伝ってやるからさっさと終わらせよーぜ!」


ガーン!!こんな時、先輩の優しさが疎ましい。。。


「やっと終わったー!まっつん帰るぞ!」


「お疲れっす。先輩が手伝ってくれたおかげで助かりました。」


コンビニで酒とあてを買って家に向かうことにした。。


まもなく着く。。。


「あれ?お前、電気つけっぱなしじゃねーか?」


「そうですね。朝慌ててたんで。。。」


もう無理だ!


「先輩!信じてもらえないかもしれないですが。。。」


ドアがガチャンと開いた!


彼女か出てきた!


「祐一さん、おかえりなさい。こちらの方は?」


「えっー!!お前彼女いたの?しかも、めっちゃかわいいし。俺、聞いてないぞ!!だから、お前今日俺と飲むの渋ってたのか?」


「いや、、、彼女は。。。」


と僕が言いかけると彼女が、


「祐一さんとお付き合いしております、小雪と申します。いつも祐一さんがお世話になっております。」


えっ?!どうゆうこと?とりあえず話を合わせた方がいいと思ったので僕も、


「そうなんすよ。。なかなか言い出せなくて。」


「まさか、お前それで寝不足なのかよ!お前もすみにおけないな!そうゆうことならお邪魔したら悪いから今日は帰るわ!」


「なんか、すみません。ここまで来てもらっといて。」


「気にするな!また、彼女との馴れ初めはおいおい聞かせてもらうからな!覚悟しとけよ!おつかれ!!」


そう言って先輩は帰っていった。


ふぅー。。。って安心してる場合ではない!


「小雪さん、なんでさっきあんなこと言ったの?」


「あんなことって??」


「僕の彼女だなんて。。。」


「祐一さん、困ってそうだったし。。。それに、私本当にそうならいいなって。。。」


「えっ??君みたいな可愛い子が僕みたいな冴えないやつの彼女なんてあり得ないよ。。。」


「。。。冗談ですよ。。。勝手なことしてごめんなさい。」


「いや、、、僕は全然構わないよ。むしろ、先輩に君のことなんて話そうか迷ってたから助かったわ。」


「それより、祐一さん、おなかすいてない?冷蔵庫にあった材料でカレー作ったの。」


「僕のために?」


「お口に合うかどうかわからないけど、よかったら食べて。」


「わぁー!ありがとう。」


なんだか、本当に僕の彼女みたいだなー。てか、お嫁さんみたいだな。なんて贅沢なことを考えてしまった。。。


「このカレーめっちゃおいしいよ。」


「よかったぁ」


「ねぇー、君は本当に何にも覚えてないの?」


「。。。それは。。。今はまだ言えないの。ごめんなさい。」


「ごめん。無理に言わなくていいよ。好きなだけここにいてくれていいからね。」


「ありがとう。。。」


「ところで、今日は何してたの?」


「目が覚めたらもうお昼だったから、祐一さんのために晩ごはん作ろうと思って冷蔵庫見たらカレーの材料があったから。。。明日は早起きして、仕事探しに行きますね。」


「その事なんだけど、君さえよかったら僕のために毎日、晩ごはんを作ってくれない?」


「それって?どーゆー意味?」


「あ゛ーあのー、変な意味とかじゃなくて。。。君のカレーおいしかったから毎日君のごはん食べれたらいいなーって。。。その代わりと言ったら変かもしれないけど、、、僕が働いて君の分も稼いでくるから。ダメかな?」


「私は大丈夫ですけど、それなら祐一さんに悪いと思いますので。。。やっぱり私働きます。もちろんごはんも作らせていただきます。」


「いや、君には家にいてほしいんだ。大学の時から独り暮らしだったから、だれかにおかえりって言ってもらったの久しぶりで、なんだかほっとしたんだよ。ダメかなぁ?」


「いえ。。。なら、明日は祐一さんの食べたいもの作りますね。なにが食べたいですか?」


「んー??ハンバーグ!」


「いいですよ。」


くぅー!!なんだこの会話!!まるで新婚さんみたいじゃねーか!!


やばいやばいやばいやばいやばい!!


「わかった!」


彼女はニコっと優しい笑顔で笑った。


平静を装うのに、僕は必死だった。


こんな生活がずっと続いたらいいなと思っていた。


------


ところが、朝起きると何故か彼女の姿がない。。。


どこ行ったのかな?まさか全部夢だったのか?!


僕はまだ会ったばかりの彼女のことがすでにとても愛おしい存在になっていることに気づいた。。。


ガチャン!!


「ただいまー。祐一さん起きたの?」


僕はとっさに彼女を抱き締めていた。


「祐一さんどうしたの?痛いよ。。。」


「あっっっ!!ごめん。起きたら君の姿がなくて心配で心配で。。」


僕は慌てて彼女から離れた。


ん?彼女はとても冷たい体をしている。


「朝ごはん作ろうと思って買い物に行ってたの。祐一さん今日はお休みだし、疲れてると思って起こさずに行っちゃったからごめんなさい。」


「あー、いやー、こちらこそなんかごめん。君が僕の前から急に消えていなくなってしまいそうで不安になってしまって。。つい。。。」


「。。。心配かけてごめんなさい。。。」


「まだ会ったばっかりでこんなこと言うのおかしいかもしれないけど、君のこと心から愛おしいと思ってるんだ。なんだか、以前から君のこと知っていたような気がして。。。だから君さえよかったら僕のそばにずっといてくれませんか?」


「ありがとう。。。私も祐一さんのこと好きですよ。でも。。。」


彼女の顔がくもった。。。僕が変なことを言ったから困らしたのかもしれない。。。


「あっ。。。ごめん。変なことを言って。でも、1つだけ約束してくれないか?」


「はい。私に出きることであれば。。。」


「黙っていなくなるのだけは絶対にやめてほしいんだ。ここを出ていくときはちゃんと言ってほしい。」


「わかりました。。約束します。」


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