表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

こいのぼり

作者: 水上風香

ぼくは、こいのぼり。

うちのぼうやには、「こんもこりさん」って呼ばれてるよ。


ゆきがとけてあったかくなって、いろんなお花がさきはじめたころ、

はれの日は、おうちのおにわでおよいでるんだ。

おとうさんとおかあさんと、いもうともいっしょだよ。


ぼくのおうちのちかくには、「しょうがっこう」があってね、

まいにち、たくさんのこどもが通るんだ。

ぼくにお話ししてくれる子もいるんだよ。

ときどき、ひみつの話もきいちゃったりして…ね。


あのね、ぼくは、ぼくのおうちのぼうやが、げんきにそだつように、ってうちに来たんだって。

でも、ぼうやがおにわでおさんぽしたり、ちょうちょをおいかけたりしているのに、いっしょにあそべないんだ。


そしたら、おとうさんが、おしえてくれた。

ぼくたちは、みんなをにこにこみているのが、おしごとなんだって。

にこにこしてるぼくたちをみて、みんながにこにこするんだって。


あれ、いつものあの子が、手をふってくれてるよ。

なあんだ、おにわにいるぼうやとおはなししてる。

ぼくもにこにこ。

ぼうやもにこにこ。

あの子もにこにこ。


ぼうやとおともだちになってくれるといいなあ。


ぼくはうれしくなって、しっぽをいつもよりたくさん、ぱたぱたさせたんだよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ