○○○【真田幸村編】4.売上UPのアイディア
こんにちはマルマルですです(^^)‼
真田幸村編の4話です
売上を上げるアイデアを考えるのが、大変大変大変だった~( ̄ー ̄)‼
次回は、3話までの登場人物か、チンギスカン編の4話を投稿する予定です
○鉄の領地にある食堂
「売上をUPさせる案として、1つ目は営業時間をライバル店より長くしたり、深夜営業します。」
「なぜだい?」
「ライバル店で食べようと思ったお客さんが、営業終了してたら食べれないでよね?
でも、こっちが営業してたら新しいお客さんを取り込めるからです。」
「深夜営業は危ないし、時間を伸ばしたら体力的にきついから却下」
「そうですか」
(×_×)ガクーンとうな垂れる幸村
「では、雨の日ってお客さん少ないですよね?」
「家を出たくない人が多いからね。」
「そこで、雨の日に来たお客さんに10%の割引や1品料理をサービスすれば、
来てくれるじゃないですか?」
「確かに」
アゴに手を置いてさすり出した。
「他にも、10分以内に大盛りの料理を食べたら無料にするとか、
大食い大会を近所のお店と協力してやれば、面白いと思います。
そして、店の前に紙の様な物に、クイズに正解すれば安くしますなど書いていれば、
興味をもったお客さんが来店してくれるはずです。」
「なるほど。良く次から次へと考えつくね」
感心するおばさん。
「まだまだあります。次に料理教室を開きます。
お客さんが少ない時間に週1~2回で行います。」
幸村が言った。
「ウチの料理を習いたい人なんて、いるのかね?」
「それはいますよ。おばさんの料理美味しいですから。
結婚して料理を始めた人、料理が下手だと思っている人などを対象に、
料理の基本である包丁の切り方や定番の料理を教える初心者コース。
基本は出来ているけど、もっと上手くなりたい人、料理人になりたい人を対象にした上級者コース。
この2つのコースを作って暇な時に教えれば、売上UP間違いなしですよ」
「う~ん。確かにコストも余り掛からないから、いいかもしれない」
「そうでよ。」
「まだ続きがあって、料理教室に参加してくれた人に、新しい料理のアイディアを考えてもらいます。
その中から、美味しい料理のレシピを教えて貰って、店に出します。
そうすれば、毎週、新メニューとして試食を出せば、この店の売りになります。
いつも、奇抜な新しいメニューが出る店なんだと思われるからです。」
「おお(^○^)!!すばらしい!!」
喜ぶおばあさん。
「それで、アイディアを出してくれた人にお金と料理の名前を決める権利を与えます。
例えば、村田式 海鮮ドン
自分の名前が入っていると、沢山の人達に自分が作った料理だと知って貰えます。
ほかにも、自分が考えたんだぞ~と周りの人に宣伝してくれはずですし、
やる気UPにも繋がります。
それに、お金を貰えるので、良いお小遣いになります。」
「はぁああ凄い(^○^)!!よく考えてあるよ」
「それほどでも」
照れる幸村。
「それ全部、私が考えたんですけどね( ̄▽ ̄)エヘン」
勝ち誇るナオ。
「最後に」
「まだあるのかい?おばさん。お腹一杯だよ(^○^)/」
満面の笑みを浮かべるおばさん。
「最後に・・・なんだっけ?」
必死に思い出そうとする幸村
「( ̄△ ̄)もう~。調子に乗ると直ぐこれだから。
私がいないとダメねぇ。コラボでしょ。コ・ラ・ボ」
「おお!!そうでした!!」
急に大きな声で言ったので、ビックリするおばさん。
「失礼しました。最後に他の店とコラボします。」
「コラボ?」
「協力と言う意味です。」
「そうかい。そのコラ・ボがどうしたんだい?」
「おばさんが作ってくれたゴマ団子。凄く美味しかったです」
「私食べてないんですけどね。( ̄△ ̄)」
「この」
「私食べてないんですけどね。( ̄△ ̄)!!」
「この団子を」
「私食べてないんですけどね。!!!( ̄△ ̄)!!!!」
「ウルサイな~~もう!!」
シーンとする店内
「なんだい。急にウルサイって」
「いや~その~興奮してくると出ちゃう拙者の癖でして。ハハッハ」
必死に誤魔化す幸村
変な目で見るおばさん。
「食べ物の恨みは怖いぞ~~~!!( ̄● ̄)!!」
「悪かったって、今度甘いものを買ってやるから。静かにしてろ」
口を隠して小声で喋った。
「ラジャ(^^)/」
機嫌が良くなるナオ
「コホン。近くにあるお茶のお店とコラボします」
「どうゆう事だい?」
「お茶団子を作ったら、凄く売れると思うです。
お茶の苦味とアンコの甘さが合うからです。」
「なるほど。確かに合いそうだ!!」
「それで、お茶屋は、色々なお茶を配合した団子に合うオリジナルのお茶を作って貰います。
そして、オリジナルのお茶で作った団子を数量限定で売ります。
お茶屋にとっては、毎回決まった数の注文が入るので、儲かります。
こっちでも、このお店しか扱ってない数量限定の料理なので、お店の目玉になって売上UP!!」
「パチパチパチパチ(^^)/
いや~本当に素晴らしい。今まで定食屋をやってきたけど、
こんな素晴らしい案を聞けて、おばさん力が沸いてきたよ。」
「じゃ~。料金はタダで良いですか」
「もちろんさー。こっちがお金を払いたいくらいだよ」
「お店が繁盛したら、分け前を少し下さいね」
「( ̄▽ ̄)フフフ。あなたも商売人だね」
「( ̄▽ ̄)フフフ。それほどでも」
不敵に笑う二人。
「さっそく、お茶屋のゲンさんの所に行って、話をして来ま~す」
ダダダダと店を出て走って行った。
「元気なおばさんだな」
「ホントね。これで次の段階に進めるわね」
「そうだな。早く山賊の情報収集をしないと」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
外から猛スピードで走ってくるおばさんが帰って来た。
「じゃ。拙者たちは先を急ぎますので」
「ちょっと待った!!」
息を全く切らしてない元気なおばさんだった。
「ぷはぁーーーー!」
近くにあったお茶をゴクゴクと飲んだ。
「どうでした?」
「協力してくれるって」
「よかったですね。それでは失礼します。」
新しいお茶を入れて幸村に渡した。
「飲んで、飲んで」
「はぁ」
ばれないように、おばさんが口をつけていない方に回して、飲み始めた。
「あのさー。ゲンさんとも話したんだけど。
あなたの知恵で、このガラガラの商店街を蘇らしてくれない。
お・ね・が・い・チュ」
色っぽくウインクするおばさん。
「えええ∑(°д°)!!!」
「ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
おばさんの顔に向って、思いっきりお茶を噴射してしまった。
思いがけないお願いに、目を丸くする幸村達だった。
○竜の部屋
「竜様の演説、お見事でございました。」
荀諶軍師が言った。
「お世辞はいい。用件を言え」
竜は、小さな氷の玉が真ん中にある扇子を仰いでいた。
「実は、張郃を取り込みたいと思いまして。」
「張郃を?」
「はい」
「だが、あいつは、中立を保っていたのではないか?」
「そうですが、会議の後、楽しげに鉄様と話している所を見ました。
もし、鉄様と親しくなって、味方するようになりますと、
計画の邪魔になります。」
「フム。では殺すのか?」
「それは、得策ではございません。あれほど戦いに強い武将は、なかなかいません。
味方になれば100人力でございます。」
「何か策があるんだろ?」
「はい。張郃と私の娘を結婚させて欲しいのです。」
「ほぉ。なるほどな。」
パチンと扇子を閉じた。
「つきましては、お父上を説得して頂きたいのです。」
「張郃の性格からして、父上からの命令を断り難いからな」
「そうです。お願い出来ますでしょうか?」
「アイスザンム」
持っていた扇子の先から氷の刃が伸びて、荀諶軍師の首元に置いた。
震える荀諶軍師。
「そなたの考えは良~く解る。自分の勢力を拡大したいんだろ。
張郃を婿にすれば、そなたに意見出来る人がいなくなるからな」
「め、めそうもございません」
額に大量の汗が出てきた。
「そうなれば、次に邪魔になるのは、俺かな?」
ニヤリと笑う竜
「ご、ご冗談を」
「まぁよい。そなたが勢力拡大しようが、興味はないからな。父上には伝えてやる」
氷の刃が無くなり、元の扇子に戻った。
「ハ。ありがとうございます」
深く一礼をする荀諶軍師。
そして、部屋を出て行った。
すると、入れ違いに潘鳳が酒瓶を持って入って来た。
「おいおい。あんま。部下を怖がらせるなよ。ブルブル震えていたぞ」
「フン。あれくらいで丁度いいのさ」
「久しぶりにどうだ? 良い酒が入ったんだ。」
ニヤリと笑う潘鳳
「ホント、お前は酒と女が好きだな」
「当然よ。毎日楽しく生きないとな。ハハハハ」
「そうだな。」
その夜、楽しく二人で、笑いながら話していた。
○文節の部屋
「どうした竜?」
「父上。実は、張郃の事でお話が」
「なんだ?」
「張郃も、そろそろ身を固めた方が、良いのではないかと思いまして。」
「確かにそうだな。女の浮いた話もないからな」
「相手は、荀諶軍師の娘ではどうでしょうか?」
「なぜだ?」
「実は、荀諶軍師の娘は、凄く張郃の事を好きなのですが、
なかなか告白出来ずに、引きこもってしまったのです。
不憫に思った荀諶軍師が、娘の願いをかなえてやりたいと、
私に相談してきたのです。」
「なるほど。だがな~
こちらが勝ってに決めて良いものか~」
アゴに手をやる文節
「こちらから、言わないと一生、結婚しませんよ。
それに、張郃の血を受け継いだ子は強いはずです。
きっと、国のために働いてくれるはずです。」
「うーむ。そうだな。わかった。張郃を呼んでまいれ」
「は」
一礼する竜は、( ̄▽ ̄)ニヤリと笑った。
○文節の部屋
「何?」
張郃がやってきた。
「うむ。そろそろ身を固めてはどうかと思って、相手を用意した」
「!!!!」
ビックリした顔で見る
「相手は、荀諶軍師の娘だ」
(ボクを竜派に引き込むつもりだな。そうはいくか)
「断る。」
「これは一個人のためでなく、国全体としての考えだ解ってくれ。」
「嫌。」
「なぜ、結婚しないんだ?」
「それは・・」
口ごもった。
「理由が無いなら。結婚しなさい」
「じ、実は、心に決めた女の子がいる」
「本当か?怪しいな~」
「本当だ。そろそろ告白をしようと思ったから、断ったんだ」
目が泳ぐ張郃
「でもな。荀諶軍師の娘の気持ちや国の事を想うとな」
「くどい。ボクの夢は、好きな女の子と結婚して仲良く生活する事だ。
ボクが将軍だから、イチイチ結婚の話を進めてくるんだろ。だったら将軍なんか辞めてやる」
立って怒り出した
「張郃早まるな。お主が辞めたら困る。」
「知った事か」
くるりと背を向けて歩いていった。
「まってくれ~~~。」
文節は、張郃の小さな足に抱きついて必死に止めた。
「離せ」
「いや~だ~。ワシが悪かった~。もう結婚の話はしないから」
「本当?」
「ホントホント」
コクコクと頷く文節
「侘びの印に告白が上手くいったら、ワシに結婚費用を出させてくれ。
でも、上手くいかなかったら、荀諶軍師の娘と結婚してくれ
頼む頼む頼む」
目をウルウルさせながら言った。
「・・・わかった。」
「おおおお!!!めでたい。めでたい。張郃が結婚するぞ(^○^)!!!」
大喜びする文節
(どうしよう。ボク、今好きな人いないんだけど・・・)
顔をしかめる張郃
○川に近い道
張郃は、テクテク道を歩いて考えていた。
「う~ん。勢いでウソを言ってしまったけど。どうしよう。
いっその事、荀諶軍師の娘と結婚するか?
いやいや。あの派閥は、何を命令されるか解ったもんじゃない。危険だ。」
首を振って否定する。
「でも、女の子なら誰でも良いと言うわけでもない。
誰か、ボクと結婚してくれる女の子はいないかなぁ~」
「うん? 何だ?」
ケンカしている声がしたので、興味本位に足を向けた。
○川岸
「ねぇ。お願い。ウチを捨てないで」
泣きながら男の足にしがみ付いて、懇願する巨乳の女。
「うるせぇな。もうお前を抱くのも飽きた。
それに、名家で金持ちの女を見つけたから、もういいよ。帰れ帰れ」
手でシッシッと追い払おうとした。
「お金なら、また、借りるから~」
「色々な所から借りまくっているお前に、誰が貸してくれるだ」
「探すから~」
「うるせぇ~。どけ」
しがみ付いた女を蹴っ飛ばした。
「キャーーー」
飛ばされて尻餅をついた。
「じゃ~な」
男は去って行った。
「待ってよ~。うううううう」
その場で泣き崩れてしまった。
「男なんて、男なんて、大嫌いよーーーー!!」
女が両手で地面を叩く度に、凄く揺れた。
そして、地面が手の形に陥没していた。
「ううううううう」
「ねぇ。お姉さん」
「何よあんたは、見世物じゃないのよ。あちに行きな」
泣きながら答える。
「ねぇ。ボクと契約結婚してくれない?」
ニコリと笑う張郃
「は?」
口を(°д°)ポカ~ンと開ける女
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