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【真田幸村編】7.刺客現る!!

張郃(ちょうこう)の屋敷


「コホンコホン。良くこんなになるまで掃除しなかったな」

シャオンが部屋を掃除していた。


「そおぉ~~( ̄▽ ̄)!!」

照れる張郃(ちょうこう)


「褒めてないよ」

呆れ顔のシャオン。


「それしても、ボロね~ あ(°д°)!!!!」

シャオンがちょっと(ふすま)を押したら、破けてしまった。


「!!!何やってるの」

「い、いや。ちょっと触っただけなのに」

「やっぱり、バカ力だな」

「なんだと~」

「うぁあああ(°д°)!!!」

「待て~~~」

二人は追いかけっこをした。


・・・・・数分後


「はぁはぁはぁ。ホントすばしっこいんだから」

しばらく追いかけたせいで、肩で息をしていた。


「そおぉ~~( ̄▽ ̄)!!」

照れる張郃(ちょうこう)


「褒めてない褒めてない」

首を激しく振った


「ぐうううう」

シャオンのお腹が鳴った。


「あ!!失礼」

恥ずかしそうに言った。


「大きな音だな」

「なんですって」

怒り出すシャオン


「冗談だって冗談」

両手で、ドウドウとなだめた。


「買出し行くから、お金頂戴」

手を出した。


「は?何言っているの。お金渡したじゃん」

「あれは報酬だろ?生活費だよ。生活費」

「そんなの別々だよ」

「何!!!」

「だって言ったじゃない。お互い生活に干渉しないって」

「ほぉお~~そうでしたね。そうでしたね。フン」

怒って出て行った。


・・・・40分後


大量の食材を買って、料理を始めたシャオン。


「へぇ~。上手いもんだね」

「色々な所で働いていたから、こんなの余裕さ」

中華鍋をリズム良く振っていた。 


「よし。完成だ」

テーブルに料理が並んだ。


「美味しそうだな」

張郃(ちょうこう)が食べようとした。


「痛ーーーーー!!何するんだよ」

ぺチンと手を叩いた。


「これは、ウチが買ってきて、ウチが作った料理なの

 だから、ボクちゃんは、食べたらダメ」

首を振った。


「いいじゃん。ちょっとくらい」

「生活に干渉しないんでしょ。干渉」

「ちぇ。ケチ」


「あ~~~美味しい」

美味しそうに食べるシャオン

隣でおにぎり一つの張郃(ちょうこう)は、ヨダレを垂らしてじっと見ていた。


「あ~上手い」

「( ̄3 ̄)ん~~」

「ウチの料理は最高!!」

「( ̄3 ̄)ん~~~~~~~~~~」

モグモグと美味しそうに食べた。

悔しそうに頬を膨らませる張郃(ちょうこう)だった。



潘鳳(はんほう)の家


横になっている潘鳳(はんほう)


「お兄ちゃんどうしたの?」

妹のモンファが心配そうに言った。


「何だ?」

「最近、ため息が多いし、大好きなお酒も飲んでないじゃない。

 何かあったの?」

「別に」


「それに、竜の所にも最近、行ってないじゃない」

「ウルサイ。出かけてくる」

立ち上がって、外に出かけた


「仕方ない。竜に聞いてみよう(^○^)/」



○竜の部屋


「元気ーーー(^○^)!! 私がいなくて寂しかったでしょ」

元気良く走って、竜の部屋に入ってきたモンファ


「何のようだ?」

テーブルに座って、文字を書きながら、そっけなく聞いた竜


「もう。つれないなー。」

「用がないなら。帰れ」

「ホント竜って冷たいよね。そんなんだから、皆に嫌われるのよ」

筆をバシンと音を立てて置き、モンファを(にら)んだ。


「うわぁ。怖い怖い。(°д°)!!」

両手をクロスさせ肩に当てて、おどけて見せた。


「解ったから、話せ!!」

怒り気味に言った。


「あのね。最近、お兄ちゃんとケンカした?」

上目遣(うわめづか)いで、心配そうな声で聞いた。


「いや、してない」

「そう。だったら、何でため息が多いのかしら?」

首をかしげた。


「さぁな。そのうち元気になるさ」

「そうかな~。あ!!雨が降ってきた」

外を見るモンファ


雨を見ながら指輪を触る竜

チラリと見るモンファ。


「忙しいから、もう帰れ!!」

「わかったわよ。また来てあげるね~バイバイ(^^)/」

手を振って部屋を出た。


「・・・・・・・・・・・・」

雨を見つめた。


「まだ、忘れられないのね。」

悲しそうな顔で呟いた。


○廊下


モンファは、雨を見ながらが歩いていた。


「邪魔だ。どけ」

「キャーー」

士郎に突き飛ばされた。


「ちょとね。何するのよ」

ぱっと起きて、食って掛かった。


「はぁ?俺様の事を知らねぇのか?」

「知っているわよ。竜をいじめる士郎でしょ」

「カカカカ。竜の女か」

ニヤニヤしながら言う。


「・・・・違うわよ」

少し間をおいて答えた。

「違うのか。カカカカ」


「あんたね。何その態度は、いくら偉いからってダメでしょ。」

「ああ!!殺されたいのか?」

「殺しなさいよ。竜やお兄ちゃんが黙ってないからね。えい!!」

「あいた。テメェ」

すねを蹴った。


「あっかんべーだ。バイバ~~~イ。(^○^)/ハハハハ。」

笑いながらバタバタと走っていった。


士郎は持っていた扇子を落としてしまった。


「・・・・かわいい」

モンファの笑顔を見て思わず、ぽっと頬を赤らめた。


張郃(ちょうこう)の屋敷


シャオンは風呂場で体を洗っていた。

「ふ~♪ふ~♪ふ~♪」


一匹の黒ネコが部屋に入って来た。

「ん?野良ネコか。しっしっし」

手で追い払おうとする張郃(ちょうこう)


「にゃ~~~」

黒ネコは、全く気にもせず部屋を歩いて行った。


「ネコの分際で偉そうだな~捕まえてやる」

ネコを捕まえようとした。


「にゃにゃにゃ~~~お」

するっとかわす黒ネコ。

『お主、まだまだな』と言ってるように勝ち誇った鳴き声をした。


「おのれ~。絶対に捕まえてやる。とりゃ~~」

「にゃあにゃあにゃあ~~」

『余裕だぜ』と言ってるように( ̄▽ ̄)ニヤリと笑う黒ネコ


「こいつ。待てー」

「にゃは~~」

必死な顔の張郃(ちょうこう)に対して、楽しそうな黒ネコ

二人?の鬼ごっこが始まった。


・・・・5分後

「逃げ足の速い奴め~」

「にゃ~~~」

『もっと遊ぼうよ~』と言っている様に、捕まれそうな距離で挑発していた。



・・・・10分後

「はぁはぁ。くそ~捕まれない」

「にゃはははは」

嬉しそうだった。



・・・・1時間

「はぁはぁはぁはぁはぁ」

肩で息をした。


「にゃ~おおおお」

『お主もやるのぉ~』と言ってるようだった。


「こうなれば、使いたくなかったが、魔法を使ってやる

 ジャイ」

足首の部分が青く薄い膜に覆われた。

そして、一瞬にしてネコの前に現れた。


「ぎゃ~~~∑(°д°)」

驚く黒ネコ。


「よし捕まえた」

ヘッドスライングの様に、床に滑りながら捕まえた。


「にゃあ~にゃあ~」

必死にもがいた。


「絶対逃がさないぞ。人間様に勝とうなど100年早い

 へへへへ・・・・へ?」

ふと上を見上げると、シャオンが裸を布で隠した状態で、風呂から出てきた。


「な・に・を・し・て・いるのかな?」

怖い顔をするシャオン


「ネ、ネコ」

黒ネコを見てもらうために、少し持ち上げた。


「にゃ~~」

可愛く返事をする黒ネコ。


「だ・か・ら、なぜここにいる?」

さらに険しい表情になって睨んだ


「だ、だから、ネコを捕まえようとしたんだ。

 なぁ。そうだよな」

焦った表情で、必死に同意を求めた。


「にゃあ~?」

首をかしげる黒ネコ。


「貴様ーーー!!」

怒る張郃(ちょうこう)に対して、( ̄▽ ̄)ニヤリと笑う黒ネコだった。


「ほぉ~ウチの裸を見るために、ネコをダシにしたわけね」

「ち、ちがうよ。ゴクン」

シャオンの色っぽい体をじっと見て、思わずツバを飲み込んだ。


『キラリ』と黒ネコの目が光った。

逃げるチャンスとみて、張郃(ちょうこう)の顔にネコパンチをお見舞いした。


「イターーー」

不意打ちを食らって思わずネコを離して、顔を覆った。

「にぁや~」

黒ネコはジャンプして、シャオンの布に飛び乗った。


「きゃぁああーーー」

ビックリして思わず声を出すシャオン。


すると、一枚の布が床に落ちた。


「え?」

悲鳴が聞こえたので思わず上を見た。

そこには、裸のシャオンがいた。


「おっぱいが2つ。スイカの様に大きなおっぱいが2つ。デへ、デへへへ~」

目がおっぱいの形になって、いやらしい顔になった。( ̄▽ ̄)デヘヘ


「きゃーーーー」

シャオンは、おっぱいと大事な所を手で隠した。


「デヘ~デヘへへ」

にやける張郃(ちょうこう)


「どこ見てるのよ。この変態」

足で張郃(ちょうこう)を蹴っ飛ばした。

体が宙に浮いた。


「デヘ~。おっぱい。大きいおっぱい。デヘヘヘ」

蹴られて痛いはずだが、にやけが止まらない張郃(ちょうこう)だった。


「にゃ~」

『感謝しろよ』と言っている様に黒ネコが鳴いた。


・・・・数分後


「すいませんでした」

張郃(ちょうこう)は顔にアザが出来た状態で正座をし、ひたすら謝っていた。


「ホント変態なんだから」

腕組みをして、プンプン怒るシャオン


「今度見たらタダじゃおかないからな」

「ハイ・・・・」

張郃(ちょうこう)は、シャオンの胸を見て思い出し、思わずにやけてしまった。( ̄▽ ̄)デヘヘ


「な、何想像してんだ」

咄嗟に胸を隠した。


「いや・・・ねぇ~へへへ」

「気持ちが悪い。こっちを見るな」

「わ、わかったよ。へへへ。

 所でさー。そろそろ。デートしてくれない。」

ニヤケタ顔だったが、きりっとし表情になった。


「何よ急に」

まだ、胸を隠して話すシャオン


「周りの人に、紹介もしたいして、仲が好い所も見せないといけないだろ?」

「解ってるよ。それで、どんなデートをしたいんだ?」

「う~んとね。普通のデートだよ。若い人に人気なお店に行きたいんだ。」

「ふ~ん。普通ね。それだったら良いわ」

「それでね。その~」

躊躇(ちゅうちょ)した。


「何だよ。もったいぶらないで、ささっと言いな」

「うん。ボクに、『あ~ん』と言いながら食べて欲しいんだ」

照れくさそうに言った。


「はい?誰がそんな恥ずかしい事するかよ。」

「ね。お願い」

手を合わせてお願いした。


「嫌だ」

プイっと顔をそむけた。


「だって、他の人が見ている前でやらないと、仲が良いアピールが出来ないし、

 ボクの夢なんだ。お願い」

頭を床につけてお願いした。


「・・・・・ふーん。しょうがないな~」

「良いの!!やったーー(^○^)/」

ガッツポーズをして大喜びした。

シャオンも微笑んだ。


ふと、シャオンの胸を見てしまった張郃(ちょうこう)は、思わずにやけてしまった。


「いつまで見ているんだよ。この変態」

視線の先を感じたシャオンは、思わず殴ってしまった。


「デヘへへ。デヘへ」

宙に浮いた状態でもニヤケが止まらない張郃(ちょうこう)だった。


○商店街


「いや~。魔法の玉、貰えて良かったね~(^○^)/」

「そうだな」

「まぁ。私のおかげなんだけどね」

「拙者も手伝っただろ」

「はいはい。ほ~~~~~んの少しね」

「フン、もう手伝わないからな」

「あら~~~。すねちゃったの~~真田っち」

「すねてない」

不機嫌になる幸村


「!!!!!」

「ねえねえ。真田っち・・・どうしたの?」

「誰か後を付けている」

「変な事言わないでよ。後ろを歩いている人は、着物を着た若い女の人はいるけど」

急に、歩くスピードを早めた。


「ちょっと。速いじゃない」

「確認をする」

路地裏を抜けて、森に入った。


「さっきいた女の人はいなくなったよ」

「いや、いる」

くるりと後ろを振り返る。


そこには杖を付いた老人が、ゆっくり歩いてきた。


「ねぇねぇねぇ。気のせいじゃない。追ってくる人はいなかったわよ」

「ほほほ。若いの。道に迷ったようじゃ。道を教えてくれぬか?」

幸村は腰にある刀に手を添えた。


「何者だお主。」

「ほほほほ。何を言っておる。ただのじじいじゃよ」

「フン。それなら、なぜ、そんなに殺気を出しているだ」

幸村は地面に落ちていた石を蹴った。


すると、老人の顔に当たった。


と思われたが、老人とは思えない柔らかさで、後ろに体を()らした。


「ホホホホ。老人は(いた)わる者じゃよ。

 ・・・・と言ってもあなたには効かないみたいね。

 韓馥(かんふく)鉄」

一瞬にして、巫女の格好をしたオカッパの女が現れた。


「ゲゲゲゲ何!!変身した∑(°д°)」

「刺客か」

「ええええ!!ウソ!!∑(°д°)!!」

動揺するナオに対して、冷静な幸村だった。


「まぁ。そうゆう事。死んで貰うわ♪♪ バイバイ♪♪ カルス」

大きな黒い(かま)が出現して、手に持つと、

幸村の足元を狙って横に払った。


腰にある刀に手を添えた状態で、ジャンプしてかわす幸村

だが、今度は上から振り下ろした。

幸村は俊敏な動きで、後ろに飛んでかわした。


「いいわ~。私の変装も見破るし、その体型で攻撃も避けるとはね。驚いたわ。フフフ」

「はぁはぁはぁ。なぜ拙者を狙う」

凄くきつそうに、肩で息をしながら話した。


「なぜかって?・・・・う~ん。なぜだろ?」

頭に人差し指を当てて、首をかしげる。


「う~ん。解んないけど。殺すと楽しいからよ。さあ続きをやりましょう。

 殺し合いをアハハハ」

また、間合いを詰めて来たスリーセブン。


「はぁはぁはぁ」

まだ肩で息をしていたが、ダッシュをして一気に間合いをつめた。


「死になさい」

頭に目掛けて、鎌を横に振った。

しゃがんでかわした。


「!!!!」

驚くスリーセブン


「真田流奥義。居合い・・・斬り!!」

手のひらを上に向けて握る逆手(さかて)で刀を抜いた。


「うあああああ」

スリーセブンの鎌を持っている腕をを斬った。

腕から血が垂れていた。


幸村は血の付いた刀を払って、鞘に戻した。

「はぁはぁはぁ。誰の命令で来た」


「それは、・・・教えないよ。アハハッハ。久しぶりに傷を負ったわ。

 あなた。いいわ。最高よ。アハハッハ」

まだ、血が垂れている状態で楽しそうに話した。


「仕方ない。トドメを刺すまでだ」

幸村は腰にある刀に手を添えた。


「でも、この状態じゃ。戦い難いから。よいしょっと」

スリーセブンは斬られた腕を持った。


「リサンブル」

斬られた腕がくっつき、血が止まって元の状態に戻った。


「!!!!!!」

「ええええ!!手がくっついた∑(°д°)!!」

幸村達はビックリした。


「お主の魔法か」

「まぁそうね。普通の人は、こんな事出来ないけどね。

 私だけが使える再生魔法よ。フフフ。だから、何度でも戦えるわ♪♪」

鎌を拾った。


険しい表情の幸村


「再生って。どうすのよ。こんな相手勝てないわよ(°д°)!!!!!!」

悲壮感な声で叫ぶナオ。


「さぁ。続きをやりましょ!!」

手に付いた血を舐めて、ニコリと笑うスリーセブンだった。



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