【チンギスカン編】5.ペットモンスターと作戦会議
こんにちはマルマルですです(^^)‼
チンギスカン編の5話です
次回は、真田幸村編の6話です
○ペットモンスター誕生
画面の向こうから現れたのは、銀色で野球ボールくらいの大きさの球体が空中に浮いていた。
「え?」
「何これ?」
ビックリする一同
「アルク。このペットモンスターは何だ?」
「初めて見たので解りませんね。サーシャさんは?」
「私も始めてよ」
球体から両目が現れて、パチパチ瞬きをしながら、おそるおそる周囲を見ているようだった。
「こんにちわ。ペットさん。よろしく」
アルクは手を出した。
警戒しながら球体は、目をパチパチしながら、アルクの手にゆっくりと近づいてきた。
「ああーーーーーもうじれったい。私の命令に従いなさい!!」
サーシャは手で球体を叩こうとした。
だが、球体は瞬時に避けて、プンプン怒った表情で上下に揺れた。
「もうーーーサーシャさん。ダメですよ。いきなり叩いては怖がるでしょ」
「フン。言う事きかないこいつが悪いのよ」
へそを曲げるサーシャ
いきなり高速スピードで、サーシャの目の前に来て、笑っているような顔で、
左右に揺れながら挑発してきた。
「何こいつ。私とやる気。絶対服従させてやる」
サーシャは捕まえようとしたが、瞬間移動をするので全く捕まえる事が出来なかった。
たいした事ないな~と言っている様な表情で、挑発を続けた。
「生意気なペットね。ちゃんとしつけをしてあげるわ。
犬拳法「業火拳」
サーシャの拳に炎が集まり、拳の形をした炎が3倍の大きさになって球体に襲った。
「止めなさい。死んでしまいますよ」
すると、球体は大きな盾になって攻撃を防いだ
「!!(°д°)!!!」
ビックリするサーシャ達
しかもその後、炎を吸収していた。
「ウマウマ。ウマウマ」
球体は、ぴょんぴょん跳ねていた。
「何こいつ。私の攻撃を防いだだけでなく、吸収したわよ」
驚くサーシャ
ぴょんぴょん飛んで、挑発を続ける銀の球体。
「この私を怒らせたわね。待てー」
サーシャは追い回すが、球体は瞬間移動のようにシュンシュン移動して、捕まえ事は出来なかった。
「何かこのペットモンスターを手なずける方法はないのか?」
「何かあるんじゃないですか?調べましょう」
二人は調べ始めた。
「はぁはぁはぁ。アンタやるわねーー」
肩で息をするサーシャ
左右に揺れながら、楽しそうな銀の球体
「この攻撃も耐えられかしら」
サーシャの周りに赤い炎が発生し、両手にドンドンと炎が集まってきた。
危険を察知した銀の球体は、ガクガク震えてサーシャに謝っているようだった。
「サーシャ。止めるんだ」
カンが言ったが全く聞こえてなかった。
「まずいです。なんとかサーシャを止めないと、艦内が破壊されます」
「アルクの魔法で防げれないのか?」
「動きはスローに出来ますけど、問題はあの炎です。中和させる事が出来ません」
「じゃ。どすれば良いんだ」
焦るカン
どんどん。炎が大きくなってきた。
「これだ。」
モニターを何回もタッチして、何かが出てきた。
「犬拳法「双竜拳」
両手に竜の形をした炎が、銀の球体めがけて放たれた。
「アルク。スローにして、これを銀の球体に投げろ」
アルクにカプセルの様な物を渡した。
「何です?」
「いいからやれ。時間がない」
「解りました。スロー10」
周りがスローになった。
炎の龍がゆっくり、銀の球体に近づいた。
アルクは素早く、銀の球体に向ってカプセルを投げた。
スローから元の状態に戻った。
「どーーーーーーーんどーーーーーーーん」
と大爆発を起こした。
不思議な事に、銀の球体が物凄く大きくなり、口を開いて炎の竜を飲み込んだ。
そして、球体の中で爆発させたのだった。
「ゲフゲフ~~~~(^○^)♪♪」
炎のゲップをした銀の球体は、凄く満足そうだった。
「何で!!」
渾身の攻撃を吸収されて、驚くサーシャだった。
「ふーーう。何とか間に合ったみたいだな。」
「何を与えたんです?」
「ペットの長所を伸ばすカプセルを16万ゴールド分与えたのさ。」
「そんなにですか」
「ああ。時間がなかったでな」
銀の球体はお腹一杯食べたのか。空中を漂いながら鼻風船を作りながら寝てしまった。
「サーシャ。」
厳しい声で言うカン。
「カ、カン様」
恐縮した。
「何をやったか、解っているのか?」
「すいません。頭に血が上って、つい」
「ついだと。あのペットがいなかったら、艦内は爆発して壊れたかもしれないんだぞ」
「はい」
「カンさん。サーシャさんも反省している事だし、このくらいで許してあげても」
「ダメだ。仲間に危険を犯した者には、罰を与えないといけない。
よって、願いを叶えてやる話は無しだ」
「そんな。カン様。ひどいです。」
「だったら、この艦から去れ」
外を指差した。
「カン様。お許し下さい。」
土下座をして涙目で謝るサーシャだった。
「カンさん。あそこまで謝っているんですから、今回は許してあげましょう。ね?」
「だめだ。そう簡単に性格を直せるものではない」
「お願いします。もう二度と仲間を傷つけるような真似はしません。」
「カンさん」
「解った。今度だけだ。許そう」
「ありがとうございます。ありがとうございます。」
安堵の表情で感謝するサーシャ
「ふぅ~。良かった。良かった」
額の汗を拭うアルク
「所で、願いを叶えてくれる話は?」
「もちろん。ワシに出来る事だったら、願いを叶えてやる」
「やったぁあああああ(^○^)!!」
その場でジャンプして大喜んだ
突然、幽霊の様なタキシードを着たカンガルーのユンハンが現れた。
「諸君準備は整ったようだな。この部隊を指揮する者を紹介する。
後はこの者の指示に従ってくれ。以上」
ユンハンは消えた。
モニターに、身長が30cmくらいで、迷彩ガラの軍服とベレー帽を被ったアリ族が、後ろに手を組んでいた。
「君達を指揮する事になったブンブン軍曹だ。
自分も君達のように奴隷だ」
首輪を見せた。
「ええ!!あの有名なブンブン軍曹!!」
驚くサーシャ
「あ!!ドラゴン戦艦に乗った奴だ。あいつを知っているのか?」
「もちろんですよ。第5次モンスター大戦で活躍したA5ランク傭兵団シルクトの副長ですね」
「知っていたか?」
「いえ全く。」
アルクは首を左右に振った
「無理もありませんよ。有名なのは隊長の方でしたからね。」
「ただ、ドラゴン戦艦に乗れてたので、只者じゃないなとは思っていたんですが、
まさか、傭兵団シルクトのメンバーだったとは・・・」
「でも、何で奴隷になっただろう?」
首を傾げるサーシャだった。
○ハイヤーとランラン
「アイツが指揮をするのか?生き残っていたんだな。
これは面倒な事になった。この体では話にならんから、上手く会わないようにしないと」
ハイヤーはモニターに映し出されたブンブン軍曹を見て言った。
「なぜ自分が指揮をするかと言うと、傭兵団シルクトの副長をやっていた経験と実績があるからだ。
それでも、不満がある者もいるだろう。そういう者は勝手に出撃すればいい。
だが、確実に言える事は死ぬ。
ちなみに相手のモンスター艦は500、こっちは約1000ある
協力して戦った方が勝ち目があると思わないか?
今から3分の時間をやる。
自分の指示に従う者だけ残れ。いやな者は直ぐに出撃してくれ
残った者のみに作戦を伝える」
モニターが消えた。
「参ったな~。出撃するか?」
「ええもう行くの。ちょっと待ってよ~ モグモグ」
最高級の大きなようかんをモグモグ食べながら言った。
(いや。目立つような事すると、逆に怪しまれるな。ここは指示に従った方がいいな)
目を閉じて考え事していたハイヤー
「うん?」
周りを見ると空の上だった。
「!!!!何で移動しているんだ?」
「え?だって出撃って言ったでしょ?」
真顔で答えるランラン
「違うーーーーーーーーーーーーー(×_×)!!
これでは、目立ってしまうーーーーーーー!!」
ハイヤーの叫びも空しく、モンスター艦アヒルは、1番最初に出撃してしまった。
○敵戦力の情報
「よし。3分経ったな。出撃した者もいるようだが、
残った者は、自分の指示に従う事に同意したとみなす。
では、作戦を伝える前に、敵戦力の情報からだ。
相手の戦力は3つ。
1つ目はモンスター艦だ。性能までは解らんがこちらより、ランクが高い物だと予想される。
2つ目は鬼砲台だ。あの球体から沢山の鬼の形をした砲台が現れ攻撃する。
3つ目はスター砲だ。これが1番やっかいな物だ。
エネルギーを貯めて一気に攻撃する事で、沢山のモンスター艦を倒してきた実績を持つ。
スター砲があるから、山賊や傭兵団なども迂闊に攻めれない兵器だ。」
「結構面倒だな。モンスター艦や砲台に気を取られすぎると、スター砲でやられてしまう。
かと言って、モンスター艦や砲台を無視する事は出来ない」
「ですね。1体だけ行くなんて自殺行為ですよ」
「そんなバカな奴はおらんだろ」
モニターを見ながら喋る二人
○ハイヤーとランラン
「ハクシュン。あーー誰か俺の噂をしたな。有名人はつらいぜ。へっへへ」
「ねぇねぇ。だいぶ近くなったねー」
「あーーーもう、こうなったら、行くしかないだろ。
とりあえず敵が出てくるまで、直進だ」
「ハイハイ~(^○^)♪♪」
ランランは楽しそうに操縦して、アヒル号は一直線に飛んだ。
○作戦
「作戦は、隊を2つに分けてモンスター艦を引き付けている間に、砲台とスター砲台を叩く作戦だ」
ブンブン軍曹が言った。
「う~ん。作戦自体は悪くないが、問題はどうやってスター砲台を叩くかだな。
周りは相当守備が堅いはずだ。これだけの戦力で戦えるかどうか疑問だ」
カンが言った。
「スター砲台を叩くためには、接近して砲台に強力なダメージを与えないといかない。
だから、超強力兵器ライドンを使う」
「ライドンとは何だ?」
「敵基地を破壊する時に使う兵器で、強力な攻撃力を誇りますが、射程が短いのが欠点です。」
「ライドンで壊せば、後はモンスター艦を叩いて、みんなでオークション会場のピラミッドに行けばいい。」
ブンブン軍曹が言った。
「どちらの方が良いですかね?」
「どちらもきついな。足止めの方は少ない戦力で戦わないといけないので、
長期戦になればなるほど苦しくなる。
砲台を叩く方も近づけば近づくほど、相手の攻撃が激しくなるのできつい」
「他に良い作戦はないんですかね~」
「ワシなら、最初の1戦でワザと負けて相手をおびき寄せて、伏兵で叩く。
その後に、周りを包囲して砲台とスター砲台を徐々に叩くがな」
「良い案じゃないですか?提案しましょうよ」
「それは危険だ。モニターに写っている者がどういう性格かが解らないからない
もし、相手の話を聞く者だったら良いが、自分の意見を否定するのが嫌いだった場合、
ワシを殺してしまう可能性がある
それに議論する時間も無いだろうな。あのカンガルーの事だから」
「うーん。結局この作戦に従うしかないんですね」
「そうだな。不服だがな」
「ではまず、隊を決める。データを送ったので見てくれ。
10艦で1つの隊だ。隊長は10艦長と呼ぶ。10艦長を束ねるのが、100艦長だ。
その上は自分だ。どの隊になったか確認をするように。」
「もしかして、カン様。100艦長ですか?」
「いや。1番下だ。しかもワシらを含めて3つの艦しかないぞ」
モニターを食い入る様に見るカン
「ええええ(°○°)!!なんでよ?」
「もう出撃してしまった人がいるからでしょう。」
「それは解るけど、不公平じゃない。」
「ワシらは戦力と見られてないみだいな」
「文句を言ってやる!!」
「まぁまぁ。落ち着いてサーシャさん。言っても変わりませんよ。
それで知っている人とかいますか?」
怒っているサーシャをなだめるアルク
「いるぞ」
「もう!!あいつじゃん。最悪ーーーー!!。私達からモンスター艦を奪った黒牛」
「また、もめないといいですけど」
「フン無理ね。あの傲慢な態度だから、絶対いちゃもんつけてくるわよ。きっと」
「もう一人は誰ですかね?」
「解らん。」
「ただ、モンスター艦のランクがA3だ」
「A3ですか?100艦長クラスじゃないですか」
「まぁな。なぜこの隊にいるか解らんが、戦力UPなのは間違いない」
「ただ、何かひっかかりますね。意図的に・・・考え過ぎですね」
考え込むアルク
○ボボとトンボ
「弟よ。やっぱり乗り慣れているカメレオンは、いいな」
「だね。兄貴。落ち着く。所でどの隊になったか見ようよ」
「ああ。そうだな」
「もしかして、スッポン族の女と一緒だったりして」
( ̄▽ ̄)ニヤリと笑うトンボ
「よせよ。1000艦あるんだぞ。確率でいうと100分の1だ。当たるわけないさ」
「だよね。でも、もし一緒だったら運命だね」
「フン。怖いこと言うなよ。ハハハハハ。( ̄3 ̄)ふぅーーー」
ため息をするボボ
「どうしたの?」
「いや。もし一緒だったらどうしようかと思ってな。汗が止まらん」
頭から汗が流れるボボ
「いいじゃん。付き合えば」
「何を馬鹿な事を」
「とにかく、見よう」
「そうだな。当たりませんように。当たりませんように」
両手で拝むように言った。
そして、モニターのボタンをそ~っと押した。
「よし!!!!!!いないぞ」
ガッツポーズのボボ
「でも、100艦長だったらいるかもよ?」
氷のように固まるボボ
「忘れていた。そういえばあいつの艦ランク高いからな。十分ありえる。
確率で言うと10分の1だ。」
さっきより、汗がどんどん大量に流れた。
「じゃ。押すよ」
「当たりませんように。当たりませんように。当たりませんように。当たりませんように。当たりませんように
当たりませんように。当たりませんように。当たりませんように。当たりませんように。当たりませんように」
目を閉じて早口で、念仏のように唱えていた。
トンボがモニターのボタンを押した。
「・・・・・・・・・」
「どうだった?」
うっすら目を開けた
「ないよ」
「よぉおおおおおおおおおおおおおおおおおし( ̄▽ ̄)!!!」
両手で大きくガッツポーズをしながら、叫んだ。
「面白くないなー」
「はははっは。やっぱり。あいつとは合わない運命だったんだ。ははっは」
安堵するボボ
すると、モニターに黄色い緊急メッセージが届いた。
「ん?なんだ?編成の変更がありましただと?」
テーブルに置いてあった野菜ジュースを飲み始めた。
「どうなったんだろ?」
トンボがポッチとモニターのボタンを押した。
「は~~~~~~~い。あなた。おらよ。チュ」
モニターに、ドアップでスッポン族の女ビビが突然現れて、投げキッスをした。
「ブふぅうううううううううううううううううう」
ボボは思いっきり、口に含んでいたジュースをモニターに吹っかけた。
「なになに。そんなに私の事を待ってたの?」
「ちがあうううううう!!何で突然現れたんだ」
「なにって、挨拶よ挨拶。一緒の隊になったじゃない」
「は?何言ってんだ?違う隊だろ?」
「それは、前の話。ほら。よ~く見てみなさいよ」
100艦長の名前に、ビビの名前があった。
「本当だ。上司と部下の関係だけど、一緒の隊だ」
「おまえ。なんか。インチキしたんだろ」
・・・・
「全然。親切な人が変えてくれたの」
「今すぐ変えろ」
「いやよ。それに、私があなたの上司よ。命令には従ってね。チュ」
「イヤだね」
腕組みをしてふてくされるボボ
「兄貴。命令違反したら、あのカンガルーに殺されるかもしれない」
「うぅぅぅぅ」
どうする事も出来ないので唸るボボ
「フフフフ。そういう事。あ・な・た・私の命令聞いてね」
可愛く言うビビ
「なんで、こう~~~~~なるの!!」
頭を抱えるボボ
「やっぱり、二人は結ばれる運命だよ。ウンウン」
トンボは、何回も頷いた。
・・・
○親切なベルンザ
「フフフフ」
キツネ族の目が細いベルンザが笑っていた。
「ベルンザ様。何でそんなに笑っているんで?」
蜘蛛男
「スッポン族の件よ」
「ああ。好きな男のために、ベルンザ様と大幅なトレードをしましたな」
「そう。おかげで。こちらは戦力が大幅に上がった。フフフフ」
「ホント。馬鹿なスッポン族ですな。戦力的にガルアも入れば、良かったですけど」
「その名前を口に出すな」
ギロリと睨むベルンザ
「すいあせん」
ぺこぺこ頭を下げた
「俺に逆らう者は許さん!!」
怒った表情のベルンザ
「だから、あんな弱い部隊に入れたんですか?」
・・・・・
「そうだ。正当な作戦で死んでもらうがな」
「でも、黒牛も入れなくて良かったのでは?」
「黒牛がしくじる可能性もあるだろ?だから、念には念を入れて。フフフフ
クモもやつらが死んでくれた方が嬉しいだろ?」
「えええ。そうです。くくくく」
肩を揺らして笑う蜘蛛男だった。
「それにしても。ブンブン軍曹に連絡を取るの速かったですな」
「もちろんだ。根回しは重要だからな。フフフフ。
それに、この戦いで俺の戦力を無視する事が出来ないから、
・・・・ ・・・・・
配置変換や細かい作戦の編変更も通りやすかったさ」
「さすが。ベルンザ様 くくくく」
「フフフフ。大事なのはココさ」
頭のこめかみに人差し指で、コンコンと叩きながら言った。
○奴隷支部の地下1F
「よし、準備は整ったな。ではいざ出撃!!」
ブンブン軍曹が言った。
モンスター艦達が本部に向って、続々と出発した。
「ようやく、出撃したぜ」
モニターを見ていたサイ男のウラハンが言った。
奴隷達を管理する部屋に、沢山のモニターがあった。
そして、真ん中に大きな鏡があった。
「トロプンテ」
大きな鏡から、青い小さいな球体が出来てきて、
青いタキシードに、シルクハットを被ったカンガルーのユンハンの頭に吸い込まれた。
「ここでやる事はもうないな」
「き、きさま。裏切ったな」
血だらけのハエ男が、地面に倒れた状態で言った。
周りには沢山の死体と血が壁についてた。
「申し訳ありません。掃除がまだでした」
メガネをかけた黒豹の女オラガストが、メガネを少し上げて言った。
「テンブック」
大きな本が出てきた。
そして、筆で「燃え死ぬ」と文字を書いた。
「や、やめてくれ~」
オラガストは、文字を書いた紙を破り、ヒラヒラとハエ男に落とした。
「ぎゃーーーー」
紙がハエ男に触れると、炎に包まれて黒こげになった。
「さて、行くぞ。ワープ シャチ艦」
ユンハンが消えた。
「あいよ。ワープ シャチ艦」
ウラハンが消えた。
「ハ。ワープ シャチ艦」
オラガストが消えた。
そして、一枚の紙がヒラヒラト舞って、地面に付いた。
紙には文字が書かれていた
【5秒後に大爆発を起こす】
カウントが始まった。
【5】
【4】
【3】
【2】
【1】
【0】
「ぼーーーーーーーーーん」
大爆発が起こり、奴隷支部の建物が無くなった。
「さて、次の段階へ行くか」
ユンハンがニヤリと笑って、シャチ艦の真ん中の椅子に座って言った。
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