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○○○【真田幸村編】1.真田幸村が三国志の世界へ転生・・・魔法のランドセルと共に

こんにちはマルマルです(^^)/


初日は、全部で5話一気に投稿します

その後は、真田幸村編とチンギスカン編を交互に投稿します


最後まで読んで頂けると有難いです(^^)‼

○大阪夏の陣


「家康覚悟ーーー!!!」

真田(さなだ)幸村ゆきむらが家康に切り込んだ。


「ぐうううう」

だが、守備兵に鉄砲を撃たれ倒れてしまった。


「太陽が3つに見える。ハハハ。これが、死ぬ時に見る光景か。む、無念」

仰向けになって3つの太陽を掴もうとしたが、力尽きて死んでしまった。



○謎の部屋


布団がある部屋に寝かされていた幸村。


「む、無念・・・・・うん?

 どこも痛くないぞ。ここはどこだ?」

布団から起き上がり、キョロキョロと辺りを見回す幸村。


すると、手に何か持っていた。


「何だ!!これは!!!!」

驚く幸村。何を持っていたかと言うと、赤いランドセルだった。


「このツルツルとした肌触り、丈夫な皮。そして、軽い。すばらしい( ̄▽ ̄)/

 こんなの見たことがない。」

目を輝かせてランドセルを触たっり、叩いたりして感心する。


「お、なんだこの仕掛けは?開けられるぞ。

 なるほど。この中に物を入れんだな。」

ランドセルの金具を回して中身を見た。


「よし。背負ってみよう」

ランドセルを背負ってみた。


「おい。あんた」

誰かが呼ぶ声がして、辺りを見回したが誰もいなかった。


「へんだな。誰もいないぞ」

「ちょっと。こっちだって」

声のする方を見てみると、それはランドセルからだった。

ランドセルに目と口が出現した。


「うぁああああ。物が喋った(°д°)!!」

尻餅(しりもち)を付いて驚いた。


「大丈夫だって、何もしないからね。( ̄▽ ̄)フフフ」

「き、気持ちが悪い!!こんな物、うん?」

ランドセルを取ろうとしたが取れなかった。


「うーん。このーー。取れん。( ̄Д ̄)ハァハァハァ」

何回も必死に取ろうとしたが、取れなかった。


「あ、取れないんだ。へぇ~」

なぜか、初めて知るリアクションだった。


「離れろ。化け物」

「化け物とは失礼ね。言う事聞かないと食ってやるぞ」

「ぎゃーーーーー。ナンマイダー、ナンマイダー」

頭を抱えて怖がる


「(^○^)ハハハハ。ウソに決まっているでしょ」

「お主。絶対だな。絶対」

「大丈夫だって♪♪♪」

何だか楽しそうなランドセル


「せ、拙者(せっしゃ)は、幽霊が大の苦手なんだ」

まだ、怖がる声で言った。


「アンタ。名前なんて言うの?」

「拙者は、真田(さなだ)信繁のぶしげと申す。」

「真田信繁? 家康と戦った人?」

「そうだ。家康の首を取れなかったがな」


(ウソーー(゜○゜)!!


 真田信繁(のぶしげ)と言ったら、真田幸村(ゆきむら)の事じゃん( ̄ー ̄)よく知らないけど!! 


 真田幸村って戦国時代に活躍した有名人なんだよね~( ̄○ ̄)よく知らないけど!!!


 圧倒的優勢な家康に最後まで屈せず、家康をあと一歩まで追い詰めた事で、

 【日本一の(つわもの)】と呼ばれているんだよね~( ̄▽ ̄)よく知らないけど、フフフ)


(有名人に合えたのは良いけど、残念な事があるんだ~。 

 それは、・・イケメンじゃないの~想像していたの違~う(×_×)ガッカリ

 しかも、お相撲さんみたいに、プヨプヨに太ってるの~( ̄Д ̄)ガーーーーン)


「ねぇ~真田っち」

「なんだその呼び名は?」

「いやだな~。あだ名に決まっているでしょ。真田っち」

「止めないか」

「え~。いいじゃん。人の呼び方は自由だよ。真田っち」

「( ̄3 ̄)ふぅ~。もういい。面倒だ。好きに呼べ」

言っても無駄だと悟る幸村


「あのさ~。そんなブヨブヨの体で良く戦えたよね」

「何を言う。拙者の体は日頃から鍛錬で鍛えているから、

 腹筋なんてご覧の通り、綺麗に割れているだろ。

 ・・・・・え(゜Д゜)!!!!!!!!!」

鍛え抜かれた腹筋を見せようとして驚いた。


「なんだこれは」

ブヨブヨのお腹を摘んだ。

そして、自分の手や顔を触った。


拙者(せっしゃ)じゃない。誰だこの体は?」

焦る幸村


「ああ。なるほど。太った人に転生したんだね」

「転生?」

「死んでしまった後に、別の世界で生まれ変わるの」

「信じられん」

自分のブヨブヨの腹筋をギュウーッと摘みながら言った。


「私もこの世界の人間ではないわ。」

「何!!本当か!!」

「そうよ。私の場合、前の世界で死んではないけど、目覚めたらランドセルに憑依してしまったの」

「お主。人間なのか?」

「そうよ。」

「幽霊ではないんだな。はぁ~よかった。本当に幽霊ダメなんだ」

ほっと胸を()で下ろす


「それにしても暑いな。何か仰ぐ物ないか?」

「そお?私は全く暑くないけど(^○^)♪♪♪」

「お主は、物だからな」

「いいでしょ」

勝ち誇るナオ(^○^)!!


「そ・う・で・す・ね」

ワザと思いっきり良い笑顔を見せた。


真ん中に緑の丸い玉があり、孔雀(くじゃく)の羽で出来た扇が壁に掛かっていたので取った。


「暑い暑い」

そして、座って扇を軽く仰いだ。


「うぉおおおおお!!何ーーてーーー風ーーだーーー!!!」

頬がプヨプヨ揺れて、後ろにある掛け軸が揺れていた。


「何これ( ̄▽ ̄)!!」

「すごいぞ!!」

初めてみる未知の道具に興奮する二人。


「ほら」

座った状態で、布団を下から上へ仰いだ。

すると、布団が浮いた。


「おおおおお!!!」


「もっとやって、もっとやって」

「よし。行くぞ!!ほらほら」

さっきより力を入れて仰ぐと、さっきよりも布団が浮いた。


「すごいーーーーー(^○^)!!」

目を輝かせるナオ


「今度は思いっきりやってみて」

「よし。ほらほらほら」

思いっきり仰ぐと、布団が部屋の入り口に飛んで、天井に到達した。


「最高(^○^)!!」

「へへへへ」

子供のように、はしゃぐ二人。


「失礼します」

入り口から侍女のリンが入ってきた。


『あ( ̄○ ̄)!!』

二人の声がシンクロした。


「きゃーーーー」

頭上から布団が突然降ってきたので驚くリン。


「あーーー!!い~け~ないんだ。いけないんだ。私、知らないからね」

「お主が、あおったからだろ」

「でも、やったのは真田っちだよ」

「な、なにを~」

と言いながら、高速でランドセルの中に扇を入れた。


「あ~!!証拠隠滅(いんめつ)した」

拙者(せっしゃ)は知らん。フン」

顔を背けた。


「鉄様。何をなさるのですか?」

「せ、拙者ではない」

「じゃー誰なんです」

少し怒り気味に言うリン。


「そ、それは、そのーー」

「早く謝りなさいよ。ほら」

「すまぬ」


「ど、どうしたんですか?」

リンは驚いた表情をした。


「そんな驚く事なかろう」

「よっぽど、鉄って言う人、悪い事でも謝らなかったんだろうね。

 謝らない人は、自分に甘く他人に厳しい。

 上司の奴もさ・・・・( ̄3 ̄)!!」

ナオの愚痴が止まらない止まらない。

ナオの愚痴を聞いて幸村は悟った。悪い事をしたら直ぐに謝ろうと思った。


「鉄様。鉄様」

「な、何だ」

ナオの話に気を取られて、聞いてなかった。


「お加減は大丈夫ですか?数日前まで意識が戻らなかったのに」

「ああ。大丈夫だ」

「ねぇ。真田っち、ここがどこか聞いてよ」

「自分で聞けば良いではないか」

「だって、さっき私が話しても聞こえない感じだったから」

「面倒だな。ここはどこだ?」

「はい?」

変な事聞くなーと言う顔をするリン。だじろぐ幸村


「記憶を失くしたフリをして」

「なぜだ?」

手で口元を隠して小さい声で喋った。


「意識不明だったのよ。後遺症(こういしょう)で記憶を失っても不思議に思わないわ

 それに、一から情報を聞きやすいでしょ」

「え~( ̄д ̄)/」

嫌そうな顔をする幸村


「いいからやりなさい」

「ハイハイ」

「ハイは、1回」

「ハ~~~~~~イ( ̄○ ̄)/」

渋い顔をしながら答えた。


「鉄様。どうされたのですか? 

「う~ん。どうやら記憶があいまいなのだ。

 だから、これから色々質問するから答えてくれ」

「そうなでんすか。解りました。」


リンちゃんに聞いて解った事は、

まず、驚いた事にここは、三国志の世界だったの(°○°)!!


日本でいうと戦国時代みたいな所で、沢山の英雄達が天下統一を争った所。

私は心が踊った。なぜなら、三国志のゲームをやり込んでいるゲーマーだかだ( ̄▽ ̄)フフフ

私にとってゲームは心のオアシスなのよね。


会社では上司に、もっと売れもっと売れと怒られるし、

部下には、まだ結婚しないんですか?

と笑顔で言われる始末

どうせ、私は無能でブスですよー(`△´)ぷんぷん


三国志のゲームをやっている時が、ストレス発散になるのよ

どういうゲームかと言うと、内政でお金や兵糧を増やしたり、戦争で領土を広げたりして

天下統一を目指すゲームなんだ。


私のやり方は、ズバリ人材集め。

とにかく、優秀な人材をスカウトして、国を強くするの。

でも、忠誠度が高い人物は難しいので、流言などの策略で忠誠度を下げたり、

相手の国を弱らせて、他国に攻めてもらうの。

そうすると、忠誠度が一気に下がったり、在野武将になるから、そこからスカウトすると成功しやすいんだ。

我ながら、良い性格していると思う( ̄▽ ̄)フフフ


私の頭には優秀な人材の名前を覚えているの。

その中で1番好きなのは、趙雲(ちょううん)様(^○^)/

強くて頭も良くてイケメンで、おまけに性格良い人物なの

どっかの誰かさんとは、えらい違いだけどね

幸村の方をチラリと見る。(°ー°)チラリ


まぁ~。これから、三国志の知識がある私は、他の人より有利だから、

旅をしながら優秀な人達をゲットしたい!!

・・・

こいつを使って、幸村の方をチラリと見る。( ̄▽ ̄)キラリ


ただ、残念なお知らせがある

真田っちが、弱小国の王子なんだ∑(°○°)

今、冀洲(きしゅう)を治める韓馥(かんふく)の三男なんだけど、

このままこの国にいたら、確実に死んでしまう。


周りの国は、三国時代の主役、魏の曹操(そうそう)、ライバルで蜀の劉備(りゅうび)がいる。

さらに、序盤最強の有力な人物の袁紹(えんしょう)に囲まれた所にいる。

もう、詰んでいる状態 (×_×)ガクガク


さいわい、まだ、黄巾(こうきん)の乱が始まる前で、周りの国が強くなる前だから、今の所大丈夫

正直、将来強くなる曹操、劉備、孫権の所にいれば良いんだけど・・・・

真田っちがねぇ~ チラリと見る


リンの話をウンウンと頷いて、この国を強くしようと息巻いているようだった。

はぁ~。こういう時、体があったら逃げる事が出来るのになぁ~と思った。

「ふぅ~。」

ため息を付くナオだった。( ̄3 ̄)ふぅー


「なるほど。解った」

「お役に立てなによりです。」


「ねぇねぇ。真田っち。あの大きなたらいは何だろ?」

「あれは。風呂だ」

手で口元を隠して、小声で言う。


「え!!ウソーー。どうやってやるの?」

「まず、たらいに水を入れる。そして、中に入って体を洗うんだ」

「本当!!シャワーとかないんだ」

「シャワー??何だそれは?」

「説明するのが面倒だから、とりあえずリンちゃんに聞いてよ」

「仕方ないのぉ~」


「あのたらいは、風呂に使うんだろ?」

指でたらいを指した。


「ああ、あれは氷を入れる物ですよ。この暑さで溶けたみたいですね。

 補充しまーす。アイスタワー」

リンが手から魔法を唱えると、大きな氷の塊が出てきた。


『ええ!!!!!!∑(°○°)!!!』

二人は、目を大きく開いてビックリした。


「うそー。三国志の世界なのに何で魔法が使えるわけ」

「て、手から氷が出た!!!!!」

動揺する幸村


「どうしたんです?別にたいした事ではないですよ」

きょとんとするリン


「凄い!!この世界は魔法が使えるのが、当たり前なのよ

 私たちも何か使えるんじゃない」

「そ、そうだな」

まだ、事態が飲み込めてない幸村


「拙者は、どんな魔法が使えるのだ?」

「鉄様は、使えません」

「なぜ?」

「お父上に封印されたからです」

「どうして?」

「それは、解りません。直接聞いて下さい」

「そうか。封印を解いて貰えば使えるんだな」

嬉しそうな幸村


「私は?私?」

                 ・・・・・

「それは無理だろ。なぜなら、お主は物だからな」

勝ち誇る様に、( ̄▽ ̄)ニヤニヤしながらいった


「( ̄3 ̄)ふーんだ。解ってますよ。でも、もしもって事もあるでしょ」

「仕方ないな~」

ニヤニヤが止まらない幸村


「例えば、この物とかが、自分の意思で魔法を使える事とかあるのか?」

ランドセルを指しながら聞いた。


「私の知る限り、聞いた事ないんですね。

 ただ、道具に魔法を与えて、使う事は出来ます。

 例えば、鉄様が持っている扇。

 これには、風の玉が付いているので、仰いだら自動的に風魔法が発動して、

 風を送れる仕組みになっています。」


「なるほど。あれは風の魔法が使える玉があったから、

 強風を生み出すことが出来たのか」

「( ̄д ̄)はぁ~使えないのか」

感心する幸村に対して、ナオはため息を付いた


『ぐうううーーーーゴオオオオ』

二人のお腹が同時なった。


「お主は物なのに、お腹が空くのか?」

「そうみたい(〃^ω^〃)テヘ」

恥ずかしがるナオ


「何日も食べてないから、お腹が空いたのですね。今すぐ用意します」

リンが部屋を出ていった。

                 ・・

「それにしても( ̄▽ ̄)フフフ。拙者しか魔法が使えないようだな。」

「ああーーー!!!!魔法が使いたい使いたい使いたい」

「だだこねてもだめだぞ~」

子供をあやすように、ニヤニヤしながら言った。


「フン。ゲームみたに魔法オープンっていたら、使えたらよかったのに」

「おっと」

テーブルにあったコップをこぼした・・・・

はずだった。

周りが全て止まってしまった。


「あれ、どうしたの?おーい。おーい」

幸村に話しかけたが、止まったままだった。


「ホホホホ。呼んだかの~~」

白い髪に長いヒゲ、白い杖に白い着物を着た爺さんが現れた。


「誰?」

「ホホホホ。名前はない。じゃが、みんなワシの事を」

「じゃ~。白ジイね」

「このワシを白ジイじゃと?ホホホホ。面白い事を言う女子よの~」

「それで、用は?」

不機嫌なナオ。


「魔法を使いたいじゃろ?」

「もちろんよ」

「では。そなたに1つ魔法を与えよう」

          ・・  

「本当!!本当!!白お兄様」

目を輝かせるナオ!!(≧∀≦)!!


「凄い変わりようじゃのぉ~。まあよい。どんな魔法がいい?」

「う~んとね。モテモテになる魔法とかは?」

「出来るが、良いのかのぉ~。そなたは物だから、この者以外、喋る事も触れる事も出来ないが」

「∑(°○°)!! しまった。私、ランドセルだったーーーー(T_T)

 人間だったらな~~~~~~~~。1度で良いからモテたいよ~~~~ううううう(T_T)」

「まぁまぁ」

なだめる白ジイ


(めそめそしても仕方ない。元は取らなくてわ。

 でも、どんな魔法が良いかな~

 ファイアーボールとか? う~ん。普通すぎる

 何かこう~。私にしか出来ない魔法ってないかなぁ~

 他の人と違う所と言えば、この世界の人間ではない。

 この世界の人間ではない・・・そうだ!!)


「ねぇ~。私がイメージした物って出来る?」

「もちろん出来るぞ」

「やったーー(^○^)/」

「ただし、条件がある」

「条件?」

「そうじゃ。そなたが1番好きな物はなんじゃ?」

「もちろん。お金よ。

 お金が全てではないと解っている。でも、お金があれば色々買えるし、色々出来る。

 そして、何よりお金を増やすのが面白いのよ(^○^)/」

熱弁するナオ


「でわ。魔法を使う時、お金がいる事にしよう」

「ええ~。ひどい」

「でわ。やめるか?」

「うううう、解ったわよ」

悔しそうなナオ。


「では、そなたに魔法を授けよう。エロエロエ―ロ」

    ・・ 

白ジイが独特な掛け声で、魔法を唱えるとナオが光に包まれた。


「よし。これで、魔法が使えるぞ。イメージと言いなさい」

「イメージ」

すると、ナオの所に黒板が出てきて、何やら文字が書かれていた。


【風の扇を換金しますか?】


「何これ?」

「お~~イカンイカン。忘れておったわい。ホホホホ。

 そなたの中に道具などを入れると、換金出来る仕組みになっておるのじゃ」


「おおおおおお!!ワンダフルー(^○^)!!」

「換金してみるがよい」

「真田っち。怒らないかな~」

チラリと動かない幸村を見た。


「でも、いいや。真田っちの物は私の物。私の物は私の物だから、大丈~~~夫(^○^)v

それに、私が魔法を使えた方が良いでしょ。ウンウン。

 換金しま~~す」


【全て換金しますか?それとも風の玉は、吸収して残った物を換金しますか?】

「どういう意味?」

「風の玉など、魔法の源を吸収すると、道具を作る時に追加出来るんじゃ」

「すごーーい!! オリジナルの魔法道具を作れるわけね。

 じゃー吸収で」


ランドセルから孔雀の扇が出てきて、突然黒板に大きな口が開いてムシャムシャ食べた。

ビックリするナオ


【まいど、ありがとうございますm(_ _)mゲフ 1万5千円になります。ゲフ】


ステータスが表示された。


========================================================

LV    :1

お金   :15,000円


魔法   :風の玉/C1

       風の魔法を使える

      (数:1/10)


装備スキル:なし

開発道具 :なし

道具数  :0/3

========================================================


(き、気味が悪い黒板ね。まぁ。気を取り直して)


「よし。イメージした物作れる?」

【もちろんです。どうぞ】


「う~ん。やっぱり、最初は簡単な物にしよう」

ナオは頭の中で道具をイメージした。


【これでいいですか?】

ナオがイメージした道具が、空中に浮いて立体的に表示された。


「うん。これでお願い」

【解りました。5000円になります】

「えーー高い。もっと安くしてよ」

【できません】

「いいじゃん」

【ダメ】

「いいじゃん。いいじゃん」

【ダメダメダメダメ】

「ケチ。仕方ない。この値段で作って」


すると、イメージした物が出来上がった。


「なんじゃ これは?」

「ロボットアームと言って、遠い所の物を取る時に、便利な物なの

 握ると棒の先にあるアームが閉じて物を掴む事が出来るの」

「ほぉ~~面白そうな道具じゃな。初めて見るわい」

目を輝かせて、色々な角度から観察して感心する白ジイ


(真田っち、ロボットアームがいきなり出てきたら、ビックリするだろうな( ̄▽ ̄)ニヤリ)


「ところで、風の玉は使わないのか?」

「だって、いつ貰えるか解らないから、もったいないじゃん。

 大事に大事にとっておくの。( ̄▽ ̄)フフフ」


【レベルUPしました。レベルUPしました】

黒板からレベルUPした音が鳴った。


黒板にステータスが表示された。


========================================================

LV    :2

お金   :10,000円


魔法   :風の玉/C1

       風の魔法を使える

       (数:1/10)


装備スキル:魔法コピー/C1

       倒した敵から、魔法をコピー出来る

       ただし、ランクが上の魔法はコピー出来ない。  


開発道具 :ロボットアーム

       遠い所の物を取る道具

       魔法追加なし


道具数  :1/3

========================================================


「何これ?物を作ったからレベルUPしたの?」

「そうじゃ。どんどん道具を作ればレベルが上がって、色々な特典が付くんじゃ」

「例えば?」

「そうじゃな。道具を入れる数が増えたり、装備した者のステータスをUPさせる事も可能だ

 そなたの場合、新しい装備スキルが使えるようになった」


「あ!!本当だ。 魔法コピーだって。

 コピーした魔法を道具に、追加する事が出来るって事?」


「そうじゃ。装備した者がどんどん敵を倒してくれたら、沢山の魔法を覚える事が可能じゃ」

「おお!!それはいい。真田っちに頑張ってもらわないとね。( ̄▽ ̄)フフフ」

ニヤリとするナオ。


「それにしても、たった1万じゃ厳しいよね~。そう簡単にお金貯まらないだろうし」

「コツコツ貯める事だな」


(いや待てよ。白ジイを使ってお金を稼げるかも。白ジイってお金持っているのかな?)


「ねぇ。お金持ている?」

「もちろん。じゃ」


(よぉ~し。稼ぐチャンス(☆^○^☆)!!。ただ、どうやって稼ぐかだな。

 う~ん。今売れるような物は・・・・ないな)

キョロキョロ見渡す。


(何かないかなぁ~。白ジイが興味を持ちそうな物で、私が持っている物。

 今使えそうな物は、三国志の知識くらいか。

 うん?

 知識知識知識知識・・・・ そうだ!!)

目を大きくして、手を叩いた。


(現代の知識があった~(^○^)!!

 白ジイは、さっき道具を作った時に興味深々だったから、現代の知識を売れば買ってくれそうだ!!

 でも、何が良いかなぁ~。解りやすい物が良いなぁ~ !!!)

ナオは何か閃いた(^3^)☆


「ねぇ~。分厚い本とかある?」

「もちろんあるが、それがどうしたのじゃ?」

「よし」

ガッツポーズするナオ。


「2つの本を魔法や接着剤など使わずに、くっ付ける方法って知ってる?」

「それは・・・う~ん」

考え込む白ジイ


(( ̄▽ ̄)フフフ。絶対に解らないだろな~。なぜなら、解明されたのは随分後の時代だからね)


「う~ん。解らん。なんじゃ」

「知らないんだね。フフフフ」

( ̄▽ ̄)ニヤニヤしながら言うナオ。


「だから、教えるのじゃ」

「どうしようかなぁ~。タダじゃ~教えたくないなぁ~」

「ムムムム。このワシからお金を巻き上げようとするのか」

「人聞きが悪いなぁ~。嫌なら払わなければ良いだけだよ」

白ジイが悔しそうな表情を見て、( ̄▽ ̄)ニヤニヤが止まらないナオ。


「う~ん」

考え込む白ジイ。

(よし。もう一押しだな)


「白ジイって、何でも知っていると思ったけど、知らない事もあるんだね~」

チラリと白ジイの表情を見て、話を続けた。


「この事を知っているのは、三国志の世界で私だけだろうな~。だから、知っていると自慢も出来るかもよ」

「ムムム。そこまで言うなら払おう。」

「(^○^)まいどーーー」


「じゃ~分厚い本を二冊用意して」

「解った。マサイン」

パチンと指を鳴らして魔法を唱えると、2冊の分厚い本が、ナオの目の前に現れた。


「じゃーそれを、1枚1枚交互に紙を重ねて。」

「ワシがするのか?」

「だって知りたいんでしょ」

( ̄▽ ̄)ニヤリとするナオ


「ムムムム。解ったわい。こき使うの~。 サルク」

空中で本同士が、高速で1ページずつ交互に重なった。


「よし、引っ張ってみて」

「大丈夫か?こんなので」

「大丈夫大丈夫」

疑いの目で見る白ジイ。


「フン!!」

「あれ?」

「フーーーーン!!!!」

白ジイは、杖を放り投げて両手で本を引っ張った。


「おかしいの。もう1一度。フーーーーン。フーーーーン。フーーーーン

 ・・・・・・・はぁはぁはぁ」

何回やっても全く離れなかった。


「なぜじゃ?」

「原理を知りたい?」

コクコクと頷く白ジイ。


「じゃ。お金ちょうだい」

( ̄▽ ̄)/ニヤニヤしながら言う。


「いくらじゃ?」


(う~ん。100円くらいで良いかな。大した知識じゃないし)


「1本でどう?」

「ちと高いじゃろ」

「じゃ。2本」

「聞いているのかワシの話を」

「5本」

「ワシの話を」

「10本」

「ワシ・・・」

「100本」

「スットーーープ。払うから」

手でストップと制した。


「本当に?」

「ああ。ホレ。マサイン」

パチンと指で鳴らすと、黄金の石が現れた。

そして、ランドセルの中に入った。


「この石を売れば、そなたが言った値段になる」

「まいどーー(^○^)/」

満面の笑みを浮かべた。


「ガメツイ奴め。ほれ。さっさと言わんか」

「解った解った。焦らない焦らない。答えは、摩擦力(まさつりょく)が働くから」

「摩擦力?」

「2つの物体が触れ合っている時に、反対方向に働く力の事。

 例えば、ザラザラした地面を歩くと、摩擦力が強いから滑らない

  でも、ツルツルした氷の上を歩くと、摩擦力が弱いから滑るんだ」


「おおおお!!!!」

感心する白ジイ。


「だから、本の紙を1枚重ねるだけじゃ摩擦力は弱いけど、

 数を増やすと摩擦力が強くなって、離れ難くくなるんだ」


「ほぉ~そうじゃったのか。勉強になったぞ。ホホホホ」

パチパチと拍手をして、嬉しそうな白ジイ。


(まぁ。当たり前の大した知識じゃないけど、1万円で売れてラッキー(^^)/

 当たり前の事が、お金になるよね~


 例えば、日本語

  自分達にとっては、日本語を話せるのが当たり前だけど、外国の人からすると当たり前じゃない。

  だから、日本語を学びたい人に教える日本語の教室は、お金になるビジネス。

 

 ※自分では当たり前と思っている事を他で活かせないか考えると、

  新しいビジネスを見つけれるかもしれないね)


「もっと他の事を教えてくれ」

前のめりの白ジイ。


「今度ね今度。」

「今度っていつ?」

「今度は今度」

「ダメダメダメ。あと1つだけ教えてくれ~」

白ジイが、ナオの足にしがみついた。


(どうしようかな? 教えないと面倒だし~。

 何か良いのないかな~・・・・そうだ( ̄▽ ̄)!!)


「解ったわよ。じゃーもう1つ教えてあげる」

「本当じゃな」

大喜びする白ジイ


「じゃんけんって知ってる?」

「じゃんけん?」

「手でやる簡単な遊びで、何か決める時にも使われるの」

「ほぉーー」

「グーは握り拳、チョキは人指し指と中指を開いて出す。パーは手のひらを広げるの」

「フムフム」

白ジイは、ナオを真似て練習をした。


「グーは、チョキに勝つけどパーに負ける。

 チョキは、パーに勝つけどグーに負ける。

 パーは、グーに勝つけどチョキに負ける。」

「ルールは解ったぞ」


「じゃー実際にやってみましょうか。じゃんけんぽんと言ったら、どれか出してね」

「フムフム」

『じゃんけんぽん』

白ジイはグーを出した。ナオがパーを出した。


「はい。私の勝ち~」

(( ̄▽ ̄)フフフ。統計によるとグーを出す人が多いのよね。)


「もう1回、もう1回」

「これが最後だからね」

「うんうん」

激しく頷いた。


「ハンデとして、次グーを出すわ」

( ̄▽ ̄)ニヤリと笑うナオ。


「ムムムム。ワシに心理戦を挑むとはのぉーー」

渋い顔をして考える白ジイ


『じゃんけんぽん』

白ジイはチョキを出した。ナオがグーを出した。


「ぬぉおおおお。負けてしまったーーー」

頭を抱えた。


(( ̄▽ ̄)フフフ。作戦成功ね!!

 パーを出せば勝てるけど、私がニヤリと笑ったので、

 白ジイは、何かあると思ってパーは出さないはず。

 そうすると、白ジイの選択肢はグーかチョキになる。

 つまり、グーを出せば負ける事は無いのよね~。

 上手く行ったわ。( ̄▽ ̄)ホホホホ)


「じゃー報酬を頂戴」

手を差し出した。


「・・・・・・」

白ジイの目が泳いでいた。


「どうしたのよ。早く頂戴よ。お・か・ね」

「今は無い。」

「はい?無いですとーーー( ̄△ ̄)!!」

怖い顔をして、白ジイに詰め寄るナオ


「後で渡す。後で渡すから」

「絶対だよ。絶対!!」

「わ、わっかた」

迫力満点の怖い顔のナオに、怯える白ジイだった。(×_×)ブルブル


「もう~貸しだからね。

 さて、気分を変えて、お楽しみの換金と行きますか」


【黄金の石を換金しますか? ハァハァハァ】

「ええ」

なぜか、黒板が犬のように舌を出して興奮していた。


(さっきより、興奮しているなぁ~。何かあるのかな?)

黒板がいつもと違う事に気づいたが、特に気にしなかった。


ランドセルの中から、黄金の石が出て来た。

黒板は、さっきより興奮した様子で、犬の様に舌を出してよだれを垂らしていた。


そして、待ってましたとばかりに、ガブリと黄金の石を食べるとめちゃくちゃ嬉しそうに食べた。


【ゲフーーーー、美味しゅうございました・・・・ゲフ。

 では100000000円の換金ありがとうございます。】


「は?私の見間違いか?一、十、百、千、万、十万、百万、千万・・・・

 ハハハハ。数え間違いだな。きっと疲れてるんだ私。」

目を擦って、更に近づいて指で数え出した。


「一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億

 一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億

 一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億」

読むスピードが加速していった。


「・・・・・一億ですとーーーーー∑(゜○゜)!!!」

目を大きく見開いて、絶叫するナオ。


「どうしたんじゃ。そんな大きな声を上げて」

「だって・・・1本っていくらだと思ったの?」

「何を今更、言っておる。1本100万円じゃろ」

「!!!!!」


(なんて事なの!! 凄く勿体無(もったいない)い事をした。一億あれば遊んで暮らせるのにーーー!!)

頭を抱えるナオ(×_×)


「そうだ!!返金してもらおう。さっきの黄金の石を返して」

【それは無理です。もう食べてしまったので、( ̄▽ ̄)ゲフ】

「うううーーーーなんてこった~」

座り込んで、再び頭を抱えるナオ。


白ジイは、さっきから何をやっているんだろうと変な目で見ていた。


(悔やんでも仕方ない。その分、新しい道具を作ればいいんだ。そうだぞナオ。元気出せナオ)

自分を励ます


「そなたとは、色々あったが、最後に占ってみた」

「それで?」

「そなたは、王佐(おうさ)の才がある」

「どんな才能があるの?」

目を輝かせる。


「王の補佐をする能力が高いと言う事じゃ」

「なんだ。英雄になれないんだ。チェ( ̄3 ̄)」

ふて腐れるナオ。


「何を言う。王佐の才を持った物は数える程度しかおらん、レアな才能なのじゃぞ」

「そぉ?」

嬉しそうな顔をする。


「そうとも。これから誰に仕えるか解らないが、頑張るのじゃぞ」

「そうかー。私にはそんな才能があったのかー」

ナオは単純に嬉しかった。今まで生きた中で、褒められた事が少なかったからだ。


「でわ。時を進めるぞ」

「はーい。白ジイも元気でね!!」

白ジイと別れた。


「おかしな娘だったな。あの娘がこの三国志の歴史を変えるとは、誰も思わないだろうな。ホホホホ」

白ジイが笑い声と一緒に消えていった。



○母親の部屋

 部屋の奥に、胸元が見え色気がある着物を着た女性のララが座っていた。


「奥様。鉄様が起きられました。」

「そうか。目覚めたか。それは良かった。ハハハハ

 それで、様子はどうだい?」

「それが、記憶を無くされたようでして、私に色々と質問をしていました。」

後遺症(こういしょう)か何かであろう」

「そうでね」


「では。今日は鉄の誕生日だから、大好物のおもちを届けていきなさい。

 スルム」

ララが魔法を唱えると、小さな黒い箱が開いて、

皿におもちを載せて、プカプカ浮かびながらリンの元へ行った。


「わかりました」

リンは皿を受け取ると部屋を出た。


「フフフ。喜んでくれるかしら」

口元を隠して微笑んだ。



○鉄の部屋


「おっと」

幸村がコップのお茶をこぼしてしまった。


「うぁあああ。やってしまった。」

「フフフ」

「何か拭く物はないかな」

「フフフフフ」


「どうしたのだ。お主。さっきから嬉しそうに笑って」

こぼしたお茶を拭きながら言った。


「( ̄▽ ̄)フフフフフフフ

 私、魔法の道具を作ることが出来るの」


「は?何を言っているんだ」

「だ・か・ら、魔法の道具を作れるの」

「はいはい」

「あ!!信じてないんだ。よーーし」

全く信じてない顔で、テーブルを綺麗に拭いた幸村


ランドセルを少し開けて、そろ~り。そろ~り。ロボットアームを伸ばすナオ。

(気づいてない気づいてない。( ̄▽ ̄)ニヤリ)


全く気づかない幸村。

そして、テーブルにあったみかんを掴んだ。

(( ̄▽ ̄)ゲットーー!!)


「うぁああああ。何だこれは」

いきなり、現れた物にビックリした。


幸村の体が大きく揺れても、絶対に絶対にみかんを離さないナオ


「( ̄▽ ̄)ホホホホ。だから言ったでしょ。魔法の道具が作れるって」

勝ち誇るナオ。


「使うなら使うと言え。ビックリしただろ」

「だ~って~信じてなかったじゃん」

「それはそうだろ。普通、物が自分の意思で、魔法を使えるわけないだろ」

「でも出来るんだなぁ~私 ( ̄▽ ̄)エヘン」


「失礼します」

リンが部屋に入ってきた。


テーブルに料理を並べた。


「あ~美味しそう!! このおもち食べようかなぁ~」

ロボットアームで取ろうとした。


「バカ。動くな。ばれるだろ」

「ちぇ。早くどっか行ってくれないかなぁ~。リンちゃん」


「こちらのおもちは、鉄様の誕生日と言う事で、特別に用意した物です。どうぞ、召し上がり下さい。」

「そうか。解った」

おもちを(はし)で取って、醤油(しょうゆ)につけて食べた。


「あーーーいいなぁ。いいなぁ」

「う!!」


「どうしたの。真田っち」

「もちが、へばり付いて、い、息が・・」

苦しむ幸村


「助けて。リンちゃん」

リンは、すっと立ち上がった。


「意識を取り戻さなかったら、楽に死ねたものを。」

冷たい目で見るリン。


「き、きさまー」

苦しみながら、睨んだ。


「せいぜい苦しんで死にな」

くるりと背を向けて、扉を開けた。


「う、うーー」

幸村がバタンと倒れた

リンはちらりと見て部屋を出て行った。


「真田っち。しっかりして。真田っちーーーーーー!!!!」


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