第七話 迷宮を探索していただけなのに②
すみませんまだ体調が悪く更新の頻度が崩れています。
俺らが隠し通路から出るとそこは昨日の迷宮とは違った
「ねぇなんで?ここは何処なの?」
さっきからリンさんがパニクってる。
けど、俺も此処がどこか把握出来ていない
一つわかるのはここは迷宮の中だと言うこと。名称は『真・鬼の迷宮 神域』
と、なんとも厳つい名前だ。おそらくは
昨日までいた『鬼の迷宮』の下だとは思うが確証はない。外に出たら何処かも分からない場所でした、とかだったら最悪だ。
しかし、それを避ける術は俺には無いが。
「とりあえず上を目指そう。」
「ええ。ここで焦っていても仕方がないもの。」
階段に向かって歩いていく。ここからおおよそ十分ってところかな。モンスターがいるのを考慮すればもっとかかるが。
「リン!左!」
「え?」
ゴブが一瞬で距離を詰めてきた。しかも気配を消すのがうますぎる。間に合え!
「光属性魔法:雷神の一撃!」
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「リン!左!」
「え?」
それは完全な不注意だった。
まさかゴブリン如きがあんなに早く動くなんて思わなかった。しかも、無手で戦っているからこそわかるけど、動きに一切の無駄がない。しかも、距離を詰めてきた勢いをそのまま殺さずに流れるように棍棒を振り下ろそうとしていた。これじゃあまるでアイツじゃない。
アイツはもっとやばかった。あんな気持ち悪い生き物は見たくない。けれど見なければ妹は助けられない
けど、私はここで死ぬ。あの勢いで殴られたら回復の余地などない。
けど、私は幸運かも知れない。妹に言い訳が出来るから。
「雷神の一撃!」
私に向かって振り下ろされた棍棒は力加減が上手かった。まるでアイツに命令されたみたいに、私を生かしておくようにすんでのところで棍棒の勢いを殺したかのような不自然さがあった。
やはり私はアイツの元じゃなきゃ死ねないんだ。
「大丈夫か?」
不意に声を掛けられた。
「怪我はなさそうだな。ゴブ如きにいや、
例えこの世界の神であっても君の顔には傷1つ付けさせない。」
ああ、そうか。私は1人じゃない。せめて後1ヶ月人として生きられるまで彼に助けて貰おう。
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本当にギリギリだった。というか思わず歯の浮くような台詞を口にしてしまった。
恥ずかし過ぎる。なにが、
『君の顔には例え神であろうと傷つけさせない。』だ。
覚えられてたら俺恥ずかしくて死ぬ自信がある。そんなことより超朗報!恥ずかしさを紛らわす嘘じゃないからな。
なんと、最近上がらなくなったレベルが、
あのゴブだけで3Lvも上がったのだ。
こんなに単体が強くて経験値が高くなくてはやってらんないからね。道行くゴブたちを2人で協力して薙ぎ倒して階段を目指していった。しかし…
「上りの階段がない?」
おいおい冗談じゃないぞ。異世界に転移してまだ全然時間が経ってないのにここで一生暮らすのは本当ごめんだからな。
なにが手掛かりは…
「ねぇ、瑠衣。この文字読める?付与魔法に使われている文字と似ているのだけれど。」
え?まさか識字率この国低いの?
普通に日本語で書いtあれ?この世界に来てから俺文字ってどうやって書いてたっけ?
確か冒険者登録をした時は、、、ん?俺はなんでしゃべれてるんだ?ちょっと待て
字はアラビア語見たいな変な文字を書いてたな。おかしい。俺は一目文字を見ただけでその文字の法則や読み方を理解して話せるような天才ではないぞ?そんなんだったら英語にあんなに時間を掛けなかったはずだからな。
「えーっと?『此処から上は上がれないらしい。出ることが出来たら攻略法を飛ばされた所に書いておく。』だってよ。」
「え?そんなものなにも無かったよ?」
だよな〜、
「考えても分からないし一回飯の時間にしないか?」
そう言って魔法袋から弁当を出す。
「あれ?なんか落ちたよ。」
一枚の紙切れが落ちていた。弁当の間にでも挟まっていたのかな?中には、
『この手紙を見ているということは貴方はボロ布の中を観られたのですね。あの階段に日本語で文字を書いたのは僕です。攻略方法は最下層、おそらく第50層ぐらい降りるとボスがいてそいつを倒して転移魔法陣を踏むと元に戻れます。攻略している間は少し時が遅くなるらしく、僕の場合は飛ばされてから10年で帰れましたが、実際の時間は10日ほどだったらしいです。大変申し訳ないのが、僕は日本語しか書けず日本人しか分からないと思いますが何卒ご容赦を
では貴方が『真・鬼の迷宮入口』をクリアすることを願います。どうぞお気をつけて
池=日ノ土』
おい、ちょっと待てこれ俺だけ言語がわかるやつか。けど名前が…完全にゲームの名前だろ。よくある
『MMORPGから来ちゃいました〜』
みたいなやつの主人公でしょ。さぞ不本意だろうな。ネーミングセンスがね。まさかの異世界で災いするっていうね。けど俺らが潜っているのは『真・鬼の迷宮入口』
じゃなくて『真・鬼の迷宮神域』なんだが?だけど入り口は同じなのだろう。あそこの階段に書いてあったし。これからは危険な旅になるだろうから戦力も把握しておかないとな。
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名前:立花 瑠衣
性別:男
種族:人間族
称号:隠れスキル保持者・緑鬼皇帝殺し
(他人からは視認不可)
迷宮に選ばれし者
加護:なし
職業:1.暗殺者2.賢者
スキル
鑑定眼Lv2/10
超回避Lv1/10
自動回復Lv1/10
一撃必殺Lv6/10
忍足Lv6/10
全世界万能辞書Lv3/10
賢者の頭脳Lv7/10
生存本能Lv1/10
創造Lv1/10
レベル95
体力:4200/4700←1450up
魔力:21432/26800←14800up
防御力:500/500(職業上限値)
回避:5000(職業上限値)
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名前:リン=サクリファイス
性別:女
種族:長耳族
称号:サクリファイス家長女・***
加護:なし
職業:魔拳士
スキル:魔法拳Lv10/10
全属性魔法Lv1/10(本人からは視認不可)
縮地Lv9/10
剛力Lv9/10
奉仕Lv10/10
レベル53
体力:1500/1500
魔力:99999999/99999999(上限値)
防御力:500
回避:10000
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2人ともこんな感じになった。
俺の上がり幅は普通として、リンさんの魔力…ヤバすぎでしょ。カンスト?してるし
で、最大の驚きはリンさんがエルフだったってことだよ。まさかエルフがこんな近くにいるなんて思わなかった。
けど早く『鑑定眼』のレベル上げないとな
リンさんの称号が気になる。けどこれって
個人情報をその人に無断で見てることになるのか?あれ?そしたら俺変態?いやいや
こんなスキルがあるのが悪い。
俺はあと5Lv上がったら100Lvになる。
そしたらなんかボーナスとか貰えるのかな
雑談をしながら昼食を終えた俺たちは 第2階層?に突入した。