第4話 デートをしていただけなのに
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突然だが俺はこの世界の頂点に立つ存在、名をゲルドという。つい100年前ゴブリンレジェンドに進化し、2年前にエルフ達の生贄のお陰でアルティメットゴブリンになった。それにしても先日、不可解なことがあった。この俺様でもわからなかったのだ
もう誰も分かるまい。獲物が俺の森に入ってきたと最初は思った。エルフの生贄かと思ったのだが、違ったらしい。人間の男の匂いがしたのだ。ずっとエルフを喰っていたので人間もたまには…と思ったのだが、
その匂いの方向が突然変わって辿りついた先には何もなかったのだ。いや、見たこともないジャケットが、落ちていたのだ。
まあ、いい。ああ、けど同族が最近殺されていて少し苛立っていたからその分エルフの生贄が楽しみだな。エルフをしっかりと凌辱して絶望した顔を見ながら壊れるまで犯すのがたまんねぇんだ。あと一ヶ月が楽しみだ。
ああ、エルフどもはその昔俺様を攻撃して怒らせたから滅ぼそうと思ったのだが…喰ったエルフが想像以上に美味でな。全部一度に喰ってなくすのは勿体無いから10年に一度1人の女子を差し出させている訳だ。
ああ、楽しみだなぁ。
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「…い、……おーい大丈夫ですか?」
ヤバイヤバイアレはやばすぎる。ってへ?
「大丈夫ですか?さっきから真っ青ですよ
風邪でもひきました?」
ああ、戻ってこられたのか。よかった。
「ええ。大丈夫です。心配して頂き有難う御座います。」
アイツに勝てるようにならなければ。
あんなのが街に出てきたら対処できない。
俺が刺激したせいでこの街が危険に晒されるかもしれない
「本当に大丈夫ですか?顔がいつもとは違いますよ?」
話題を変えなければ。
「そういえば、今日も結構な収穫だったんですよ。迷いの森で迷うこともありませんでしたし、魔法の訓練もできました。今は魔力が枯渇して顔が青いだけです。」
「ああ〜なるほどね。それなら納得だわ〜
って!なに迷いの森に入ってんのよ。というかどんだけあなた運がいいの?あそこから出られる人なんて滅多にいないんだよ?
と・に・か・く!あそこには行ってはいけません!」
「なに、木に印をつければ迷いませんよ」
全く頭が回らないなぁ。
「もういいわ。私は疲れた。さっさと換金してきなさい。」
俺も疲れたよ。
まぁ、明日はリンさんと出かけられるし、
今日のことは忘れよう。
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アイツに遭遇したせいで大分スキルレベルが上がった。
名前:立花 瑠衣
性別:男
種族:人間族
称号:隠れスキル保持者・緑鬼皇帝殺し
(他人からは視認不可)
加護:なし
職業:1.暗殺者2.賢者
スキル
鑑定眼Lv2/10←one rank up
超回避Lv1/10
自動回復Lv1/10
一撃必殺Lv1/10
忍足Lv6/10←four rank up!
全世界万能辞書Lv3/10←one rank up!
賢者の頭脳Lv7/10←並列思考から進化
生存本能Lv1/10←new!
創造Lv1/10←new!
レベル50
体力:2750/2750←850up
魔力:385/10000←4500up
防御力:500/500(職業上限値)
回避力1000←700up
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大分強くなったがこれでもあいつには及ばない。もっと強くならねば。
あ、そういえば『創造』はレベル50になった時に貰える特典みたいな物らしい。
レベル50になった時に1番欲しいものがスキルとして送られてくるらしい。で、俺が魔法の『創造』について考えてゴブリンを殺していたから貰えたらしい。
『創造』は今で言う3Dプリンターみたいなスキルで、設計図と素材さえあれば本物と同じように作ることができる生産系スキルらしい。
とにかく今日は疲れた。
早く寝よう。
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『デート』といえば聞こえがいいが実際は
俺の買い物に付き合ってくれるだけだから
(しかも武器とか物騒なもの)ちょっと残念
なのだが….いやいや、用事を午前中に終わらせて午後遊べばいいじゃ無いか。
さて、何着てこうかな〜?…………
家のクローゼットにつながってないから俺の私服制服だけじゃん!…終わった。
折角可愛い子とデートすんのに汚れた制服って…なんか出来ないかな〜。
俺はアルティメットゴブリンに遭遇した時並みに頭を使った。
あ、『創造』があるじゃん。設計図は
『全世界万能辞書』があるじゃん。
ん?折角のチートスキルを無駄にしてるって?何言ってるんだ!異世界デートは異世界の戦闘並みに大事なイベントだぞ!
異世界に来て戦ってばかりで、ヒロインがいない小説なんてあってたまるか!
え?何々?お前MOBキャラじゃんって?
俺視点から見ればそれは俺が主人公なんだよ!ということで俺はチートスキルを存分に無駄づか…いや、有効活用して洋服作りに専念するのだった。
初めて使った氷属性魔法が裁縫の針でいいの?って思わなくもなくもないが、まぁ、いいだろう。
「『月見亭』に10時か。もうそろそろだな〜早く来ないかな〜?」
はい、デートという甘美な響きで張り切りすぎて待ち合わせ30分前からウキウキ待ち合わせ場所にいた俺だった。
「…お待たせ。」
めっちゃちっちゃい声で呼ばれて振り返るとそこには全裸の美女が…ではなく、可愛らしい少女が、上機嫌に…うーん。不機嫌に佇んでいた。
「…待った?」
あ、不機嫌じゃなくて只々表情が乏しいだけだった。
「いや、今きたとこ」
言っててふと思った。あれ?これ逆じゃない?うーん。いいのか?
「じゃあ、早速、いこ」
両者若干顔を赤らめされど嬉しそうに手を繋いで歩く。ということもなく、一方的に手を取られてグイグイ人混みの中に突っ込まれた。真顔で。これは他から見たら俺悪者じゃない?
不安なデートが始まった。
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