第13話 迷宮を探索していただけなのに⑧
今回もキリが良かったのと体調が優れない為とても短いです…
ゴブリンエンペラーの動きが格段に遅くなる。
「Babyoho?Gugyagya?」
なんて言ってるか分からないがスキルが無くなったことへの疑問だろう。
余談だが自分のスキルの能力が相手よりも上だとそのスキルへの干渉は失敗する。
例えば自分が『偽造』というスキルを持っていたとする。相手は『鑑定』というスキルを持っている。『偽造』というスキルは自分のステータスを思うように変えることができる。『鑑定』のスキルは相手のステータスを見ることができる。自分の『偽造』のレベルは10/10相手の『鑑定』のレベルは5/10だったとする。そうすると、相手は自分のステータスを『偽造』の通りだと考えて騙される。と言う感じだ。しかし例外もある。例えばスキルの進化だ。俺の持っている、『賢者の頭脳』は『並列思考』のスキルが進化したものだ。だから、『賢者の頭脳』のスキルのレベルが1/10でも『並列思考』のレベル10/10に勝てる。
しかし、俺は『強奪』と言うスキルを『創造』で作っただけなのにゴブリンエンペラーの『闘神』を奪えた。能力の格では『闘神』の方が高いから普通なら奪えない。しかし、能力の格はもっと詳しく分かれているのでは無いか?と考えた。そこで俺は『強奪』のスキルを作る時に自分の魔力
の全てを使って『創造』した。結果は俺の推測は正しかった。上手くスキルを奪えたからね。
俺はゴブリンエンペラーを見る。そして、
殴る。『闘神』のスキルを使って。
「gaaayaa!」
…一撃だった。もしスキルを奪えなければ俺は負けていただろう。まぁ、俺も勝ったには勝ったが、もう体力も魔力も尽きかけている。何故って?魔力は『創造』でなくなっちゃったし、体力は『闘神』と『守護神』のスキルが互角だったから『闘神』の最終奥義的な感じの技を使ったら体力が力に変換されてゴブリンエンペラーを殺せるのが体力全損レベルだったからだ、
リンさんの声が聞こえた気がしたのを最後に俺の意識も闇へと落ちていった。
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「…ん?っ!ゴブリンエンペラーは!?」
「もう倒してるわよ?」
あ、そうだ。記憶が曖昧になっていた。
起きた瞬間にリンさんが飛び込んできて、
俺の体力即ちHPを全損させられるところだった。こうして俺たちの迷宮攻略は順調に?進んでいったのである。
…リンさんが無防備すぎて襲いたいけど。
誰か読んで〜(魂の叫び)