名前だくま
今回はご主人様が僕に名前をつけてくれた時の話をするくま。
ご主人様には、とてもとても可愛がっていた、猫がいたくま。
その猫の名前は『みるく』っていうくま。
ご主人様が『みるく』と遊んでる時、とっても楽しそうくま。
僕はちょっとヤキモチをやいたくま。
でも、『みるく』はそんな僕にもやさしかったくま。
僕にすり寄ってきたりしたくま。
僕のお腹の上でお昼寝をしたりくま。
そんな『みるく』も10年以上長生きしてるくま。
ご主人様が小さい頃もらわれてきたくまよ。
ある時くま。
ご主人様がお出かけしてるときくま。
『みるく』の様子が少しおかしかったくま。
『みるく』はもう、年寄りだから、最近は日向ぼっこして、一日が終わってたくま。
あの日はちょっと、違ったくま。
僕といっぱい遊んでくれたくま。
そんなに、動き回ったらへとへとになっちゃうくまってくらいに遊んでくれたくま。
夕方、遊び疲れたくま?
グッスリ眠ってるくま。
夜、ご主人様が帰ってきたくま。
ご主人様がただいまの挨拶を『みるく』にしようと抱き上げたくま。
『みるく』は一声「にゃぉーん」って鳴いたくま。
そしたら、また眠ったらしいくま。
ご主人様は何度も『みるく』の名前を呼んだくま。
ご主人様が『みるく』を抱きしめて泣いてるくま。
どうしたんだくま?
僕は初めて生きているものが「死ぬ」ということを目の当たりにしたくま。
『みるく』はご主人様の腕の中で眠るように息を引き取ったくま。
それから少しして、ご主人様が僕に『みるく』の名前を僕にくれたくま。
これからは『みるく』と一緒にご主人様を見守るくま。