俺のボッチ力は底知れぬ
何も進展しない。ガッカリ学園モノ。
今俺の視界は黒で埋まっている。それは俺が机に突っ伏しているからだ。
え?顔を上げろ?無理無理、なんでってココ女子校だからね。そんな場で顔を上げたら通報モンですよ。
ああ、じゃあなんでそんな場所に男の俺がいるのかってことだよね。うん、分かるよ、説明するから。
そうだな、とりあえずさっきの言い方は良くなかったな。えっと、さっき「ココは女子校だ」って言ったけど正確には「ココはほぼ《・・》女子校」ね。うん。
俺の通っている櫻宮学園は去年まで女子校だった。そう「だった」、なんだよ。そして今年からは共学に、そして元々櫻宮に通っていた姉から「来い、じゃないと私が嘘つきになってしまう」などという、よく分からないお願い(脅しも多々あった)をされ、俺は櫻宮に行くことを余儀なくされた。
どうやら姉は学校で俺が来年来るとか言ってたみたいだ。勝手に決めんなって話だよ。まぁ、家が近いからそれはいいんだけどね。
姉さん去年度卒業じゃねぇかぁぁぁぁぉぉぉお⁉︎つまり俺が入る年には居ねぇってことじゃねぇかぁぁぉぁぁぁぁぁぁいああああああ‼︎⁉︎
つまり、今この櫻宮学園に姉はいない。まぁ、これが問題なのではない。
問題は俺以外に男子が1人もいない、ということだ。これは学園側からしても予想外なことだったらしい。だが、そんなことは俺の知ったことではない。
なんで俺だけなんだよぉぉぉぉぉおおおおぉぉぉおおお‼︎‼︎‼︎
どうして?ねぇ、どうして?“去年まで女子校?じゃあ女子一杯ってことだね”的思考の男子はいなかったのかぁ‼︎
というわけで、俺は今日も机に突っ伏して休み時間を過ごします。
「逆に考えればハーレムじゃん?」って?
ムリに決まってんだろ、そんなこと!女子しかいない場でそんなことしてみろ。一気に批難の嵐だぞ。ああいうのは頭のネジがどっかイっちゃってる奴らの集う場所で起きてんだよ!事件が起きた会議室は今大混乱なんですぅ!
噂話と甘い物で会話が成り立つ女子の習性を知っていたらハーレムなんて作りませんよ。元々俺には作れませけどね!
分かっただろ。所詮現実こんなモンだ。そして俺は女子の会話を聞きながら今日も寝ます。次の授業まで起こさないでね。
▽
穂積里樹夜くんはいつも机で寝ている。
きっとよく寝れてないんだろう、って最初は思ってたけど、どうやらそうじゃないらしい。
思い返せばこの学園は男女比率がオカシイ。男子は穂積くんただ1人なのだ。だから気まずいのだろう。
それは分かるよ、でもね……。
そんなに【構わないでくださいオーラ】を出さなくてもいいと思うよ。余計浮いちゃうよ?
きっと周りを見てないから気づいてないんだろうなぁ。不意打ちなら話しかけられるかな?
今度やってみよう。
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