表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

貧窮問答歌:や、ら、わ_山上憶良へのオマージュ


【や】



夜叉の顔

鏡に映した

オノレの(まなこ)

逃げ隠れもせぬ

覚悟はあるや…




病んだ身に

  制服返せと

 吐き捨てる




病んだ身を

  いたぶる餓鬼は

 そこにあり

してやったのにと

恩着せ100遍




安んじる

言葉の一つもかけられぬ

口の達者な

人の多さよ




役立たず

言われて悟る

一歩かな



安んじる

言葉を一つ吐けぬ身を

差し置き奉じる

おのれが言葉




やけくそに

なりたる自分

かばいてぞ

世の常たるは

仕事のつとめ




柔らかな 言葉をかけて 

 福きたる





【ゆ】



許さねば

許してくれぬ人生に

  するもしないも

   おのが身一つ…



指さして

話を聞かぬと

  他者責めて


己が聞く耳

  どこにあるやら



許すべき

心はおのが内にあり

朋を赦せぬ

いじけた心




許せぬと言い放つ

その前に

おのれが言葉を

見返るぞよし



揺るぎ無き

心のあかり

求めしは

世のあかりとぞ

為すが道なり





【よ】




なけなしの

万札折りて

立たせれば

はるかに想う

札の束



喜びを

あらわすために

生きるべし

この一瞬の

迷いなければ…




世の中は金がすべてと

言い張りて

男を競う浅ましき技

流行りて





四畳半

雨露(あまつゆ)しのげる

幸せに

今日も明日も

慎ましくゆく




よりそいて 

 生きるは見返りあればこそ

そは無形なる至上のものなり





【ら】


ラーメンを

すすりて過ごす

貧しき日

夢見るカツ丼

我ぞ愛しき




来年の

見通し立たず働く身

世は他人事と

ふき流す風




【り】



履歴書を

書きたる数だけ

人を知る




理解者は

天のみなりと

知るもかしこし





【ろ】



労働の決意は深く

届かざり

したり顔して

見下す前には





老醜の

女を口説く

浅ましさ

やることなき

身の上かなし…






【わ】


ワイセツな

言葉に埋もれて御満悦

見通し立たざる

老後の一コマ





和合斬り

刺々しき言葉撒き

愛想振りまく

お気楽人生




我我と 孤独を醜く 

 垂れ流し…




'09,3/29   

12/25  

'10,05/16

'11.12/18

'13.01/03

'13.05/04 up



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ