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貧窮問答歌:さ_山上憶良へのオマージュ


【さ】


差別なし 叫ぶそばから

  差別あり




淋しいと 美少女手招く

  エロじじい



【し】


仕事無し

働き口無し

明日(あした)無し


  得体の知れぬ 恐怖なりけり




十二万

保険を払える見込み無し

歯痛の癒える日

指折りて待つ




十六万

家賃を除けばあといくら?




十九万

今月休んだ記憶無し




自分より

五倍の年収稼ぐ人

(ねぎら)いの言葉

何一つなし




自分より

五倍の年収稼ぐ人

稼ぎ無き人

後指差す




自分より

五倍の年収稼ぐ人

寒き夜寒き事なき

感謝無し




自分より

五倍の年収稼ぐ人

汗かく技より

(さか)しく仕切る




自分だけ

特別扱い欲するは

物事狭く

見るの初めか




自分だけ

よければよしと

口に出し

祈る人々

時代の流れ




自分こそ

(すぐ)れたりとぞ

言葉なし

議を封じる

邪心なるべし




慈悲心を

語るにかしこむ心なく

神仏如くに

振る舞う危うさ



仕事無し

浮木の如く漂う身

明日は我が身と

覚悟して




人生は

長きに巻かれて

過ごすもの!?

小粋に

背くも一興なりけり



神仏の

加護を願いて

ひたむきに

生くべく人生

ここにあり


神仏を

騙りし笑顔

ひきつれる



執着を

切るに切られぬ

人の(さが)




神仏に

寄り添う笑顔

春日なれ



シニカルに

世を眺めてぞ

時を過ぐ

虚しさに

抗う(すべ)なく

(みち)(はし)



真実は

寄り添う人の

みちしるべ

いかなる開花も

その人次第



『死ねばいい』

生かさる感謝

無きが故

殺してよしと

言葉を放つ

シャレにもならぬ

心の廃墟よ




"仕切る人"

仕切らる人が

いなければ

売上なしの

虚業なり




仕切るため

野心を隠す

言葉あり

他者もてあそぶ

運命(さだめ)に抗う

言葉あり

貧しき生活

光を見いだす




指導者の

言い訳一つ

横目する…



人件費

切り刻んでこそ

やり手なり…



仕事あり 

仕事なしとの狭間には

ナイフのごとき

隔絶ありき



仕事なし 

言い返す言葉なし 

お金なし

 受け入れ覚悟で地獄の手前

  照るも曇るも 人心ひとつ




人生は 

深きを想いて祈るもの





人生に、

張りたる礎 

大樹たらん




【す】


救いとは

道標しるべを信じ

歩むこと

神仏を

騙る言葉に群がりて

救われた気になる

虚しさ哀れ



【せ】


責む心

おのれの慈悲の現れと

信じてやまぬ

智慧の暗闇



聖人を

信じて

ブリ撒く言葉あり

傍迷惑な

言葉の羅列



聖人に

成り代わりて

裁くなり

愛不足する

汚れ世なれば



制服の

ほころび一つ

治せざり

金が無いとの

言い訳一つ…




責めぬいて

ただ責め続く言葉のみ

人の心の闇夜は

あるなり




責める口

無くして心開かるる

金餓鬼道(かねがきどう)

向こうの青空




セクハラを

したくなるほど

行き詰まり





セクハラと会話の区別

つかざりし

ボケの進みし淋しき老後



善人の

道は遠くに続くなり

不幸を説きつつ

上から目線




善行を

誇るは無徳の

人なるべし



善行の

結果を仕切るは

天なるべし

人が仕切りて

偽善者たらん



善意とは

広く播きたる

種にして

誇らず播くが

実りの秘訣



責任を

すり替え逃げる

言葉餓鬼

憎しみたぎる

修羅はすぐそこ





【そ】



『そこのハゲ』

いたわるつもりで

声をかけ

オノレはベンツを

喜々とし磨く




そこにいろ!?

何故、

そこにいたのか!?と

苛められ





'09,3/29   

12/25  

'10,04/12 

'10,05/16

'11.12/18

'13.01/03

'13.05/04 up


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