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イントロ:絞殺

殺人を含めた残酷描写があります。本作品はそのような行為を奨励するものでは決してありません。


連載ですが気が向いたら番外編でもやろうと思って短編にしなかっただけなので本編はかなり短いと思われます。

みしりと自分の喉が軋む音が鮮明に聞こえる。頭が熱くて、両目から溢れた液体がこめかみを伝い髪の毛の間を伝っていく、その冷たい不快感以外は鮮明にはわからない。


「あ、ぁうぅぅ、あっ、」


息をするのに十分な隙間がないのだから、まともな声が出ないのは当たり前だ。私はか細い悲鳴を上げながらもう何度目になるかもわからない抵抗をする。しかし適度に整えられた私の爪では私の首を絞める彼の二つの手にたいしたダメージを与えられることはない。ああ、失敗した。爪は伸ばしておくんだった。――次は、伸ばしておこう。



今回の反省点を薄れていく意識の中で必死に頭の中に刻み付ける。やはり二人きりにならないというのがネックらしい。おかげで今までの中で一番長く私は生きたはずだ。あと、護身用の催涙スプレーは、使い方をきちんと覚えておこう。ロックがうまく外れなくて、持っていたのに使う前に取り上げられてしまった。


あとは、あとは無いか?次で最後にできるように、今回の、いや今までの幾人もの私の死を無駄にしないように、何度も、何度だって確かめる。


ひゅっ、と自分の喉が嫌な呼吸音を立てる。もう駄目みたいだ。


最期の最期に、私に覆いかぶさる男の姿を目に収める。

逆光で表情は良く見えないけれど、ほくそえんでいるのではないだろうか。今回も、こいつが勝った。こいつはいつまでも追いかけてきて、私を殺す。私もこいつも姿かたちは毎回違うけれど、分かる。こいつだとわかるときは、出会った瞬間だったり、殺される間際だったりとバラバラだけれど、とにかく最期にはこいつを私は識別できるのだ。


力の入らない体で、ありったけの憎悪を込めて睨み付ける。


ちくしょう、次こそは、私が生き残る。



視界がじわりじわりと黒に浸食され、酸欠になった頭にこれでもかというように激痛が走る。――ああ、痛いよ、張り裂けそうなくらい、xxが…





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