腐敗した王国への反乱を起こしたいのに、革命軍のまとまりが無さすぎる件
ガネット王国。かつて栄華を極め、大陸随一の国力と言われていた超大国である。
しかしそれも過去の話。現在のガネット王国は3代目国王および一部の貴族による市民への搾取、暴政により衰退の一途を辿っていた。
民は飢えに苦しみ、一度外を歩けば道端に転がる死体に簡単に行き当たるような有様であった。
既得権益にあぐらをかき、私腹を肥やす貴族、そしてその中心の王による圧政に業を煮やした国民および国の行く末を憂う一部貴族の怒りはもはや限界近くまで達し、国全体へと怒りの炎が燃え広がるまでもはや秒読みの状態であった。
「この国には一刻の猶予も残されていない!」
薄暗い地下の一室。中流貴族のアモンは数本の蝋燭の明かりのみで照らされた、埃の被った円卓を拳で思い切り叩きそう叫んだ。
机が揺れ、蝋燭の灯りによってアモンの白髪混じりの短髪が照らされる。40代前半の、無精髭の目立つ野生的な顔立ちの男である。
それと同じくして、円卓を囲む全員の影もまた揺れた。円卓を囲み深刻な表情を浮かべる六名は全員、この反乱軍の中心人物達であった。
アモンは他五名の顔を一人づつ一瞥した後、続ける。
「......近く、革命軍を率いて政権を打倒する!」
全員が息を呑む。本格的な軍事行動が目の前まで迫っていることを全員が意識する。そして一呼吸置いて、アモンは懐から一枚の羊皮紙を取り出す。
「一連托生、我らの団結を不動のものとするため、革命に賛同してくれる者は、ここに名前を刻み決意を示してくれ」
その羊皮紙にはすでにアモンの名が刻まれていた。
「......ふむ」
円卓を囲む一人、アモンの隣に立つシルヴァ辺境伯はアモンの言葉に応じ、黙って羽ペンを握った。髪が全て白に染まった、60代後半の品のある男である。
しかし、アモンはそれを引き留める。
「待ってほしい。名前の書き方について、一つ提案がある」
「提案?」
アモンの言葉にシルヴァが反応する。
「ええ、普通に、一列に名前を書いていくと『誰が一番最初に名前を書いたか』が推察されてしまいます。全員が平等と誓ったこの革命で、そういったリスクを誰かが負わないようにしたい」
そこで、とアモンは言う。
「名前は忘れましたが、昔どこかの島国生まれと言う男から聞いた『カラカサレンパン』とかいう方法で名前を書きましょう」
「なんだそれは。乾いたブドウのパンか?」
シルヴァが言う。
アモンは無言で、シルヴァの目を見た。シルヴァの眼には革命に対する熱い炎のような揺らめきが見てとれた。......のだが、なんかちょっと、言ってる意味はよく分からなかった。ブドウのパン????
そこで、静寂を破るように声が発せられた。
「......シルヴァ殿、それを言うならカラカサレンパンではなく『カラカラレーズンパン』じゃないですか?」
アモンの隣、3人目のメンバーである機械技師のマリーンが言う。30過ぎの、大人しい性格の男だ。それを受け、シルヴァが大きな声で笑った。
「へー、よく分かったなマリーンさん!」
4人目、お調子者のジルがそのやりとりを聞き大声を上げる。彼は20代にして傭兵団の隊長を務める若き戦士だ。
その隣では、シルヴァ辺境伯のメイドであるセレスが薄く笑みを浮かべ小さく笑い声を上げる。長い黒髪が小さく揺れていた。
彼女はこの中では一番若いが、シルヴァの政治を支える才媛である。
「やれやれ、緊張感がないですねー」
そして6人目、最後のメンバー、商人のエメラルが呆れた声を出して言う。30代で大商人として財を成した男であり、この革命軍のスポンサー的な役割を果たす男だ。
こうして全員が一通り声を上げ、和んだ空気が流れる。気を取り直して、と言いアモンは話を戻す。
アモンはカラカラレーズンパンには納得していなかったが、ツッコみを入れるほどでは無いと気持ちを飲み込み話を続けた。
「傘連判とは、傘のように円状に名前を書くことで、誰もが平等な立場で署名できるというものだ」
「なるほど、それは画期的だ!」
傭兵のジルがまた大声を上げた。若者らしい威勢の良い声だ。語尾の『!《エクスクラメーション》』が透けて見えるような声だ。
「それではこの羊皮紙に名前を書いていこう。全員で円を描くように書くんだ」
その声を合図に、シルヴァから順に一人ずつ、時計回りに羽ペンが渡っていく。そして最後のエメラルまで全員が書き終わると同時、アモンは大声で宣言した。
「よし、これで準備は整った!」
アモンは全員の名が刻まれた羊皮紙へと目を向けた。そして
「んんんんんんん〜??????????????」
アモンは唸った。
「おやおや、やる気十分の唸り声ですな!」
笑みを浮かべシルヴァが言う。それを皮切りに、全員が思い思いに威勢の良い台詞を吐いていく。
「うおおおおお!」「よし! これで革命の準備は全て整ったぞ!」「私腹を肥やす貴族どもに天誅を!」「貴族の子供は、親の目の前で指を一本ずつ切り落としてやりましょう!」「誰もが飢えずに暮らせる国にいたしましょう」
蝋燭の炎が、場の勢いに気押されるように揺れる。揺れる。
「......あのー」
そんな中、アモンが一人、勢いを削がれたような、虚を突かれたかのような表情を浮かべていた。
「どうしました?」
メイドのセレスが、伏せたアモンの顔を覗き込んで言う。
「いや......ちょっと見て欲しいんだけど」
アモンは全員が名を刻んだ件の羊皮紙を指差した。自然、全員の視線が羊皮紙に注がれる。
「......なんか、俺の名前だけデカくない????」
「「「「「......」」」」」
───息苦しい地下室に、重苦しい静寂が流れる───
「..................」
「あの」
「............」
「あのー」
アモン以外、誰も何も語らない。
そんな、長い沈黙の中、やっと口を開いたのは、一番若いメイドのセレスだった。
「あの、アモン殿。もしや、老眼が始まっているのでは......?」
「老眼で文字のサイズ変わらなくない?????????????」
思わずアモンが大声で反論する。それを皮切りに、他のメンバーも口を開き始めた。
「何が言いたいのだ、アモン殿」
「そうです、いざ一致団結という時に!」
「......アモン殿、まさか、私たちが名前を書きたくないとか、そんなことを考えていると。そう疑っているのですか?」
怒涛のように押し寄せる非難に気押されかけるアモン。悪いのは自分なのだろうか。アモンの心は揺らいだ。
「いや、うん。そうじゃないんだけどね......」
うーん、とアモンは唸り声をあげた。しばらくの沈黙の後、やっとアモンは口を開く。
「......すみませんけど、一旦、書き直させてもらって良いかな?」
「「「「「......」」」」」
一瞬の沈黙の後、一番年長のシルヴァ辺境伯が口を開いた。
「アモン殿が納得するのであれば、何度でも」
シルヴァは笑いながら続ける。
「まったく、アモン殿の線対象にも困ったものですな」
「はあ」
アモンは無言でシルヴァの目を見た。まっすぐな瞳には迷いは何も無い。しかし、ちょっと言ってる意味はよく分からなかった。
「シルヴァ様、それをいうなら心配性ですよ」
メイドのセレスが訂正した。
「がははははは!!」
シルヴァが豪快に笑う。
「......」
アモンは気を取り直して、新しい羊皮紙を取り出し、自分の名前を書く。なお、線対象には納得していなかった。
そして他5名ももう一度、一人づつ、自分の名前を書き終えた。
そして全てを終えて、全員は再び決意の雄叫びを上げる。
「うおおおおお!」「我らの団結を見せつける刻が来た!」「民の怒りを貴族に叩き込むのだ!」「処刑の順番はまず子供からにしましょう! その方が、貴族の苦しむ顔が見られるので」「誰もが平等に生きられる国にいたしましょう」
「......」
そんな様子を横目にして、アモンはそーっと、まるで盗み見るように新たに名が刻まれた羊皮紙へと視線を向けた。
「おい!!! !!! 曲線が緩過ぎて、全然円になってないけど!!!」
「「「「「......」」」」」
───息苦しい地下室に、重苦しい静寂が流れる───
「ねぇ、円になってなくない?」
アモンは他メンバーの顔を一人づつ見ながら言う。
「ねぇ、円になってないよね? 真っ直ぐだよね?」
「......」
「ねぇ、円になってなくない? これ、革命軍100人くらい居ないと円にならないペースの湾曲具合じゃない?」
「......」
誰も口を開かない。
「ねぇ」
「......」
もはや誰も目も合わない。全員が虚空を見つめ、魂の抜けた人形のように棒立ちの有様であった。なぜ ???????
そこで口を開いたのは、やはり一番若いセレスだった。
「......アモン殿、もしや、性格が曲がっているから逆に曲がったものが真っ直ぐに見えるのでは......」
「そんなわけないだろ!」
あまりにもそんな訳がなさすぎて、思わずそのまんま捻りなしの大声を上げた。それを皮切りに、再び他メンバーも口を開く。
「アモン殿、我々はもちろん、名前を書きたくないとか、そんなことはありません!」
「その通り、我らは同志! 一心同体です!」
「どうか、私たちの絆を信じて下さい」
「......」
それを聞き、アモンは黙り込む。うーん。でもなぁ......。
「......すまないが、もう一回書き直してくれ!」
言うや、再びの沈黙が訪れる。それを破ったのは、またも最年長のシルヴァだった。
「......アモン殿が、納得するのであれば」
言って、シルヴァが笑いながら続ける。
「まったく、アモン殿の人間椅子にも困ったものですな」
「......はあ」
アモンは無言でシルヴァの目を見た。なんか、全然言ってる意味がよく分からなかった。
なんだろう。さっきからこのジジイは何を言っているのだろう。アモンはシンプルにイライラしていた。
「シルヴァ様、それをいうなら神経質ですよ」
メイドのセレスが訂正した。
「ガハハハ!」
シルヴァが笑った。
「......」
アモンは無感情に、新しい羊皮紙を取り出し、自分の名前を書く。他5名も再び、同じように、一人づつ、自分の名前を書き終えた。
全てを終えて、全員は三度決意の雄叫びを上げる。
「うおおおおお!」「我らの決意を見せつけてやるぞ!」「我々の怒りの炎を歴史に刻み込め!」「生きたま自分の指を食わされるなんて、貴族はさぞかし苦しむだろうなぁ!」「誰もが自分らしく安心して生きられる世界にいたしましょう」
「......」
それぞれ雄叫びを上げる五人を、アモンは冷めた目で眺める。
なんかもう『革命やってやるぞ!』というより『これ、大丈夫かな?』という気持ちの方が大きい。アモンはそろりと、羊皮紙へと目を向けた。
「薄すーーーーーい!!!!!!!」
「「「「「......」」」」」
───息苦しい地下室に、重苦しい静寂
「おーい! 黙るな! みなさ〜ん???」
アモンは速攻で静寂を破った。
「......」
皆無言で宙を見つめる。アモンは誰とも目が合わなかった。
「おーい! おーい! あれ? 聞こえてる? 聞こえてない?? みんな、俺の声で鼓膜破れた?」
「......」
そんな静寂の中、メイドのセレスがおもむろに口を開いた。
「あの、もしや、色が違って見えるのは、アモン殿が他の人たちを色眼鏡で見ているからでは......」
「俺は今、お気持ちの話はしてないんだけど!」
アモンは大声で叫んだ。
「じゃあ逆に! 俺以外には、文字の色が全部同じに見えてるんですか???」
アモンは羊皮紙を掲げる。
「アモン殿、落ち着いてくれ!」
傭兵のジルが宥めるように言う。
「じゃあジル君にはこの文字が全部、同じ濃さに見えるんだね!」
「いや、それは......」
ジルは言い淀んだ。
「......」
「......」
しばらく無言状態の二人。
「す、すみません......」
沈黙に耐えかね、ジルは謝罪した。アモン、勝利であった。しかし、アモンにはまだ許す気配はない。
「『すみません』ねぇ。うーん、ジル君の『すみません』はさ、なんか薄っぺらいんだよなー。なんだろう、『すみません』と心から言っているんじゃなくて、『すみません』と聞こえる音を口から出してるだけって感じなんだよね。口からは、音じゃなくて言葉を出してもらっても良いかな?」
なんか、嫌な上司みたいな説教が始まった。
「音を出すだけならさ、鳥でも出来るんだよ?」
『反省なら猿でも出来る』の亜種みたいな、聞いたこともない説教を喰らい、すっかり意気消沈するジル。目を伏せ完全に黙り込んでしまった。
しかし、アモンの怒りは止まらず、ターゲットを変えて燃焼し続ける。
「あと、商人のエメラル君!」
「え、なんですか?」
キョトンとした顔で言う。
「俺らは一応さ、民を解放する正義側でやってるんだよね」
「はい」
「エメラル君が今日叫んでたセリフ、全部思い出してもらって良いかな?」
「えーっと」
エメラルは自分の言葉を一つずつ思い出して言う。
─────────────────────────
『貴族の子供は、親の目の前で指を一本ずつ切り落としてやりましょう』
『処刑の順番はまずは子供からにしましょう。その方が、貴族の苦しむ顔が見られるので』
『生きたま自分の指を食わされるなんて、貴族はさぞかし苦しむだろうなぁ』
─────────────────────────
「うーん!!!!! 悪役側過ぎますねぇ〜!!!!!」
アモンが円卓を叩く。衝撃で頭上からパラパラと埃が降ってきた。
「なんかサイコパスがいるなーって、ずっと気にはなってたんだよ! なんで貴族に自分の指を食わせるんだよ! 革命の事前説明でそんな話がありましたか???」
黙るエメラルに一通り説教をするアモン。まだ止まらないらしく、再びターゲットを変える。
「次! マリーン君!」
「......は、はい」
機械技師のマリーンが不安そうに返事をする。まるで、先生に怒られる前の生徒みたいな風体である。
「君はうん。......なんか、今日全然喋ってないね」
「......」
「みんなで叫ぶ所も、全部『うおおおおお!』としか言ってないね」
「......スミマセン」
別に悪いことではない。しかし、アモンは続ける。
「君が今日言った、雄叫び以外の、唯一の言葉って覚えてる???」
「いや......」
「教えてあげる。最初の方に雑談で言ってた、『それを言うなら「カラカラレーズンパン」じゃないですか?』です!」
あってもなくても良いセリフだった。マリーンは目を伏せて「ハイ」と答える。
「おおおぃいい!! 革命前の最後のセリフがそれで良いんですか!!??」
マリーンは心底申し訳なさそうな顔をする。そうしてやっと、アモンはマリーンから視線を外した。
「次! シルヴァ殿!」
アモンの怒りは止まらない。ついには最年長のシルヴァへも矛先を向ける。
「な、なんだね」
思わず狼狽した声を上げるシルヴァ。そんなシルヴァにアモンは続ける。
「シルヴァ殿! ユーモアのセンスが低すぎるよ〜〜〜!!!」
「そ、それは良いではないか!」
「カラカラレーズンパン? 線対象? 人間椅子? 厳しいよ〜!」
もはや年上への敬意など一欠片もない表情と声でアモンは続ける。
「きちんと拾ってくれる人のセンスに感謝してください〜!!!!!」
アモンの説教は、絶叫は、これで終わらない。
「あとシルヴァ殿のメイド、セレス!」
「なんでしょう」
セレスは表情一切を変えずに応答した。
「セレスが俺に対して言ったこと、もう一回思い出してもらって良い?」
「はあ」
セレスは少し考えるように目を閉じて、そして数秒後に口を開く。
─────────────────────────
『アモン殿、老眼が始まっているのでは......?』
『アモン殿、性格が曲がっているから逆に曲がったものが真っ直ぐに見えるのでは......』
『あの、もしや、色が違って見えるのは、アモン殿が他の人たちを色眼鏡で見ているからでは......』
─────────────────────────
「俺に対して辛辣過ぎるね〜!!!」
アモンの勢いに押されてか、蝋燭の炎が揺れた。
「あんまり言わない方が良い事だけど、メイドのセレスと貴族の俺じゃ、身分は僕の方が上だね〜!!」
本当に言わない方が良い事だった。
「......」
「「「「「......」」」」」
一通りの意見が心の中から全て出払ったらしく、アモンはそこでやっと黙り込む。後には、なんか、すごくわる〜い空気が残された。重苦しい空気に、蝋燭の炎まで一切揺れずに止まっている。
「......次はちゃんと、よろしく頼むからね!」
咳き込みながらも、切り替えとばかりにアモンはそう言って、新しい羊皮紙に自分の名前を書く。それに倣い、他5名は深刻な表情で一人ずつ筆を取った。
「......」
全員が書き切ったあと、アモンは説教が功を奏したかを確認するように、羊皮紙へと視線を落とした。
「うおおおおおおい!!!!!!!!!」
一際大きなアモンの声が、部屋全体の空気を震わせた。
「な、名前を書きたくないとか、そんな事はない!」
ジルが焦った表情で言う。
「そんな事あるに決まってんだろ!『匿名希望』という言葉には、名前を書きたくないという意味しかないんだよ!」
そんな怒るアモンに臆することなく、セレスがいつものように口を開く。
「アモン殿、もしや、アモン殿が嫌われ始めているのでは......」
「それは言うんじゃない!」
もはやセレスのそれはただの悪口であった。
一切の誠意すら見えない署名を眺め、アモンは大きく深呼吸する。数分前まで確かにあったはずの団結や緊迫した空気は、既にすっかり失われている。
「分かった......!」
言って、アモンは何かを決意した表情を浮かべた。そして自分の名前を大きく、しかも、なんと紙の中心へと刻み入れた。
「「「「「......!」」」」」
一同が思わず息を呑む。
「そもそもこの革命の発案は私なのだ。誰が中心人物かを隠したいなど、そんな事を言っていたのが間違いだった」
アモンは深呼吸して続ける。
「責任は俺が取る。だから、俺についてきてくれ」
アモンの瞳には、固い決意が宿っていた。
それを受けて、皆は次々と筆を取る。一人ずつ、一人ずつ。決意を込めた表情で。先程までとは空気が一変している、それを全員が肌で感じでいた。
「みんな......!」
アモンが喜びの声を上げる。全員の顔を見ると、全員、決意を固めた凛々しい表情を浮かべていた。
アモンは感激に震える指で羊皮紙を持ち上げる。
「お前ら......!」
アモンはすみやかに羊皮紙を引きちぎった。
ちなみにこれが、後の世で言う『寄せ書き』誕生の瞬間である。
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革命計画が企画倒れとなった数日後、突如圧政を敷く王が流行の病に倒れ、後釜として、王に虐げられていた優秀な息子が賢王として君臨しその手腕を振るうこととなった。
国政はたちまち正常化し、ガネット王国は再び栄華の時代を取り戻す。革命軍は無駄な犠牲を払うこともなく、また、今では飢えに苦しむ民はほとんどいなくなったとのこと。よかったね。