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王宮の中で



「ぎゃぁぁぁっっっっっっっ」


痛い、いたい、いたぁぁぁぃ。眼だけじゃなくて全身を焼かれている気がする。それにしても長過ぎ。最後に公園で足下に魔方陣みたいなのが見えたから多分、異世界転移ってやつなんだろうけど。

永遠にも続くかと思われ閃光が治ると中世にあるような王宮の中にいた。


そして眼の前には玉座に座る体格の良いおじさまとその横に控えている髭にパーマをかけたようにカールしている豪勢な服を着た太っちょおじさん、そして魔方陣の側で佇んでいる金髪美女がいた。


その魔方陣の上には見覚えのある男女、約30人くらいと俺ことーーーー 進藤しんどう) 海斗かいと)であった。約30人の男女とは海斗のクラスメイトのことであった。


クラスメイトを観察していると呻いている者が3人ほどいてその他の人間はきょとんとしている者、うろたえている者、喜んでいる者と多様な反応をしていた。


ある程度落ち着くと魔方陣の側の金髪美女が話しかけてきた。

「急な召喚失礼いたします。私はーーー」


ざっくりとまとめると

金髪美女はフローラといい、クラウディア王国の第一王女で玉座に座っているのがもちろん国王様でカール髭が宰相の公爵様らしい。召喚理由はなんでも魔王の出現と異次元から湧き出る汚染された魔力と魔物の存在があり、古い文献で魔王を異世界からきた勇者により討伐された記録と戦いの余波で汚染された土地を浄化したと言われており、魔力に対しても有効なのではないかと言うことで召喚に踏み切ったとのこと。


ちなみに、多くのクラスメイトと俺が巻き込まれているのは勇者と縁がある人間も召喚の対象に指定したためらしく公園は勇者がいた高校からはあまり離れていないため範囲に入ったとのこと。そうすると清掃員のおじいちゃんとかも巻き込まれそうだが年齢を勇者と同い年を条件にしたことでそれもなしらしい。おじちゃんはあと数日で孫が生まれると言っていたので巻き込まれなくて良かったgood luck!


さて、疑問に思った読者はいるだろうか?俺が“勇者がいた高校”だったり“勇者と同い年”と断定するような言い回しをしていることに。(声に出してないけど)

そう、俺には勇者が誰かわかっているからだ。


いつもクラスの中心にいて人が集まる人気者の爽やかイケメンの悠人。彼のステータスに思いっきり勇者と書いてある。


ーーーーーーーーーーーーステータスーーーーーーーーーーーー

名前:ユート

職業:勇者

HP:42

MP:28

攻撃力:26

防御力:22

魔法力:27

魔法防御力:24

敏捷:18

スキル:光属性魔法、全状態異常耐性(微)、足技

称号:トラブルメーカー

ギフト:????

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


見ていて突っ込みたいところがいくつかあるけども、あるけどもっ。称号トラブルメーカー?危ないやん、近寄らんとこ。他に目立つ職業をもってるのは聖女の優香と聖騎士の勝ぐらいだろうか。

そんなことを考えていると


「勇者様方こちらにお越しになってください。こちらの水晶で職業の確認をいたましょう。」

「俺良い職業だと良いなぁ」

「あんたは、どんくさいからしょうもない職業に決まってるわ」


王女の声がかかり、移動するクラスメイト達の声に耳を傾け自分自身の職業について見ていないことに気づく。無難で目立たない職業で魔法を使ってみたいから魔術師的なやつが良いなぁとか思い、自分のステータスに視線を落とす。


ーーーーーーーーーーーーステータスーーーーーーーーーーーー

名前:カイト

職業:賢者



「ひぇっ」

思わず引きつった声が出る。



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