どこにでもいる男子高校生の日常
初めてですので大目に見てください
黒髪で目つきが少し悪く教室の隅で本を読んでいるのが好きで目立たない男子高校生のある日のこと
今日の高校での授業がすべて終わった放課後に俺は自販機で買ったアイスを咥えて公園を散策していた。
そのとき草が生い茂っている茂みから鳴き声が聞こえた。
「ニャ~」
「ん?」
振り返ると背後には茶色い子猫がこちらを見ていた。俺が咥えているアイスにつられているのか、人懐っこいだけのなのか定かではないが。
「おぉー、よちよちよちよちよち」と
俺は子猫に向けて手を伸ばそうとする。
「フシャー!!」
「うわっっっ」
子猫は毛を逆立てて急に威嚇してきた。
あぁ、またか。いつもこうだ。俺がこうなって欲しいという結果に対して行動しようとすると自分の考えとは違う結果になってしまう。俺は動物が好きだが、触れようとしたり餌をあげようとすると毎度毎度警戒される。
さっきまでおとなしかった子猫もご覧のありさまだ。
「ま、いつものことだし別に良いけどな・・・・・・・」
それから家に帰って、続きが気になっていたあの新刊や友人一押しのラノベを読もうと考え、子猫に背を向けた時のことだった。
足下が急にまぶしく輝いた。
「へ?」
次の瞬間、公園には遊具と茂みに戻ろうとする茶色い子猫以外の姿は消えていた。これは平凡な男子高校生の日常に見せかけた非日常の一日。
短め。