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ノットポピュラーウェポンズ!  作者: アラママス
武器編
9/9

第7.5話 犯罪組織情報収集

 前回は工藤を仲間に入れ、異世界の技術力を舐めてはいけないことがわかったところだ。

「忘れていました、私は人不と言います。」

「人不か、下の名前は?」

「力量です。こんな痩せていますが。」

「いや気にせんよ。」

 工藤の能力はアイテム生成。私の能力は武器生成。二つが合わされば最強に見える。多分苦難は当分ないだろう。

「今、お前と同じこと考えてたかも知れないな。」

「そうかも知れませんね。」

 このコンビには弱点はない。二人の考えていることは合致している。


「えーっとあの組織の場所は…」

 そう言いながら地図を広げる工藤。私もそれを覗く。

「名前がわからなければどうにもならないんじゃないですか。」

「それもそうだ。まずは情報収集と行こうか。」

 とは言ったものの、街ゆく人に聞いても分からない。そりゃあそうだ。犯罪組織なんて名前を知っている人は元の世界でも多くはない。この世界なら尚更だろう。

「ギルドならなんか知ってるかも知れません。行ってみましょう。」

「そうするか。大まかにはわかるかも知れんし。」

 ギルドに行って聞いてみたが、帰ってきた答えは

「それは場所データに登録されていません。」

 その一言のみだった。

「参ったな、これでは名前すらわからない。次にそれっぽい人にあったら捕まえて聞き出すか。」

「それが手っ取り早そうですが、いいんですかそんなことして。それをした後に問題はなさそうなんですか?」

「まあ問題はないだろう。あいつら住民票的なものに登録されてないらしいし。」

「なぜわかるんですか?」

「本人が言ってた。」

 そう…それ言っちゃいけないやつじゃなかったかな。

「何かわかることはありませんか?なんというかこう…服装などがわかると役立つと思うのですが。」

「これは三人いたからわかるんだが、あいつらは同じスーツ姿だった。縦に一本水色のラインが入った黒いスーツを着ていた。」

「コンビニの制服みたいな?」

「まさにそんな感じだ。」

「しばらくはそれを探しながら何かすることになりそうですね。」

「ああ、果報は寝て待てだ。気長にやろうじゃないか。」


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