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荒廃した世界にある秘密都市

 エレベーターが七階を示したころ、ピコーンと目的地に到着した音がなり、扉が開いた。

 扉の向こうはあまり明るくなかった。が、道には街頭がしっかりと立っており、道を照らしている。

 周りの家々はまだ一部明かりがついており、確かに人が暮らしていることが分かる。


「思ったより暗いけど……でも、ちゃんと人が暮らしてるみたいだな」


『今は深夜一時ですからね、皆さん寝ている時間です』


 入ってすぐ、横に大きな電子掲示板が立っていた。

 そこには『ようこそ興生へ! 奥の施設の突き当りを曲がり、右に見える施設に入って手続きをしてください!』と書いていた。


「ちょっと違うけど、この看板が健人さんが見せてきたやつだったのか……」


『しっかり案内に従えるかの確認、といったところでしょうね。ではこの通りに行きますか』


「そうだな」


 レリアはエレベーターを降りた後から周りを見渡している。


「……そうだね、行こ」


 その後、二人のその言葉を聞いて、ふと気がついたようについて行った。


 ◇


「――負けず嫌いのお前がそこまで言うとはな。了解した、そうしよう」


 コートを着込んだくすんだ金色の髪を持つその男は、電話越しにそう言った。


(健人よりも圧倒的に強い女……か)


「随分凄いのが来たもんだな……」


(使える人材ではあるが、無理に頼ってはならない……そうだ、過去と同じ過ちを繰り返さぬように――)


 ◇


「――では、お二方は文字の筆記はできるとのことですので、こちらにご自身の名前や経歴などを書ける部分だけ書いてください。書けない、分からないといった部分は無記入で大丈夫ですので」


 受付が三枚の紙を出した。


「分かりました」


「了解」


 二人はそう言って了承した。


『はは……物が動かせないのはやはり不便ですね……』


 リレイはそう言って項垂れた。


「まあそう気を落とすなって……すぐ体が見つかるって」


「それとそこの……きゅ、球体? の方はご記入の方どうなさいますか?」


 受付は少し戸惑った様子でリレイにそう聞いた。


『ああすいません、私はリレイと言います。記入は……星流さん、お願いできますか?』


「分かった」


「それではリレイさんの分はこちらの紙へお願いします」


「分かりました」


 そう言って星流は二人分の紙の経歴書を書き始めた。


「それにしてもここで教育なんて受けられるとは……」


『ええ、私も想像より随分発展しているようで驚きです』


「備考……記憶喪失ですって書いとくか……あとは基本的な動作には問題なしっと」


『私の方は元生物兵器で、今はなぜか球体の体に入っていて、記憶喪失と書いておいて下さい』


「……改めて見るととんでもない経歴だな」


 星流はそう呟いた。


「よし、こんなもんだろ。受付さん、これでいいですか?」


「私のもこれで」


「はい……大丈夫です」


 受付はその書類に見を通して、了承した。


「では、まずこちらの説明書をお受け取り下さい。ここについて口頭でお伝えするのは難しいため、何か分からないことがあればこちらを御覧ください」


 受付はそういって集めの冊子を三冊カウンターに出した。


「結構厚いな……分かりました、ありがとうございます」


『あ、私の分は結構ですよ。この体じゃ持てませんしね、はっはっは』


 リレイは三冊あるのを見て、自分の分をいらないと断った。


「そ、そうですね。分かりました」


 そう言って受付は一冊をカウンターにしまった


「それではそこの道を進んで、二番と書かれた……あ、いえ待って下さい……失礼しました。そこの道の一番奥の、訓練場と書かれた部屋に入ってください」


 受付は奥の道に手を向けて、二番と言った後、すぐに五番だと修正した。


「分かりました」


『了解です。ありがとうございました〜』


 そう言ってカウンターから離れ、星流達は奥の道に進んだ。


「……訓練場とか、明らかに今まで聞いた話と違う気がするんだけど」


『この後は『興生で生きるための知識を身に付ける一年の教育期間』やそれに関する話と聞いていましたが……』


 リレイは冗談交じりにそういった。

「ここがよくないかも」「ここが面白いかも」などのご感想等あれば頂けると幸いです。

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