わすれた
二人「どうも、(コンビ名)です。よろしくお願いします。」
ボケ「突然なんだけどさ、最近やばいんだよね」
ツッコミ「何が?」
ボケ「忘れっぽいんだよ、すぐ忘れちゃうの」
ツッコミ「あー、あるよね。俺も昨日の夕飯何を食べたかなーとかわからなくなるもんな」
ボケ「夕飯ぐらいは覚えてるよ」
ツッコミ「ごめん、ごめん。じゃあ昨日何食べた?」
ボケ「そんなわけで最近忘れっぽい俺なんだけど」
ツッコミ「ちょっと待って。俺の質問答えてくれよ。お前の話乗っかって質問したんだからな」
ボケ「質問?何か俺に質問した?」
ツッコミ「昨日何食べた?って」
ボケ「そんな事俺に聞いてどうするの?恋人に全ての食事を報告させる恋愛束縛タイプ?」
ツッコミ「違う!」
ボケ「ああ、食事のメニューで未来を診断して、あなたの未来を邪魔する悪い霊を除霊するためにを100円ショップで買った壺を高いお金で販売するタイプ?」
ツッコミ「違う!お前が忘れっぽいっていうから、軽く聞いてみただけだろ!」
ボケ「そんな事より俺の話を聞いてよ」
ツッコミ「さっきから聞いてるだろ。世界一お前の話聞いてるよ」
ボケ「まぁ、そんなこと言わず聞いてくれよ。俺、最近忘れっぽくて」
ツッコミ「ああ、分かったよ。聞く聞く」
ボケ「家から外に出かけた後で、あれ?家に鍵かけたかな?とか」
ツッコミ「あるねぇ。鍵開けっ放しにすると泥棒入るかもしれないから怖いよね」
ボケ「鍵をかける時に、鍵を持ったのは右手だったかなとか左手だったかなとか」
ツッコミ「それはどっちでもよくない?」
ボケ「鍵かけた家、俺の家だっけな?とか」
ツッコミ「誰の家から出てきたんだよ!」
ボケ「出かける前にちゃんとアイツの手首にも鍵かけたかなーとか」
ツッコミ「かけちゃダメ!」
ボケ「泥棒が入ってきたらどうするんだよ」
ツッコミ「むしろ危ないだろ!泥棒が入ってきて家主が手首に鍵かけられてたら泥棒は盗み放題だろ。アイツも泥棒に注意するしかできないんだから」
ボケ「お客様、盗み放題残り10分になりましたが延長しますか?」
ツッコミ「そういう注意じゃない!延長ってなんだよ」
ボケ「延長なしですか。じゃあお飲み物は」
ツッコミ「飲まない!アイツはそういう事言わないって事!」
ボケ「ところで、アイツって誰?」
ツッコミ「知らないよ!お前がさっき話したんだろ?」
ボケ「そうなの?そんな話してないよ?」
ツッコミ「忘れたのかよ!お前やばすぎるだろ」
ボケ「どうしたの?何かやばい事があったの?」
ツッコミ「お前が、最近やばいくらい忘れっぽいってことだよ」
ボケ「そうなの?」
ツッコミ「ちょっと待て。おい。まさか俺が昨日30万貸したのは忘れてないよな?」
ボケ「30万?」
ツッコミ「それはダメだよ。お前が家族の手術代が足りないっていうから、貸したんだぜ」
ボケ「家族?手術?」
ツッコミ「ははーん。忘れっぽいふりして借りたお金返さないという魂胆ね」
ボケ「いや、忘れっぽいのは本当だって」
ツッコミ「わかった。名前は?」
ボケ「(正しい名前)」
ツッコミ「好きなものは?」
ボケ「(本当に好きなもの)」
ツッコミ「徳川十五代将軍を全て答えよ」
ボケ「(早口)家康、秀忠、家光、家綱、綱吉、家宣、家継、吉宗、家重、家治、家斉、家慶、家定、家茂、慶喜」
ツッコミ「全然忘れっぽくないじゃん。最後の問題、昨日何食べた?」
ボケ「家康が鯛の天ぷら食べて死んじゃったっていうのは嘘らしいですね」
ツッコミ「意地でも答えないのね。(電話の音)ちょっと待って。ああ、ああ、わかった」
ボケ「舞台上で電話出るなよ」
(ツッコミ、真剣な表情で)
ツッコミ「お前、俺の姉ちゃんにプロポーズした?」
ボケ「何でわかった?」
ツッコミ「30万円の指輪を渡した?」
ボケ「何でわかった!」
ツッコミ「昨日は姉ちゃんの手料理食べたろ!」
ボケ「それはちょっと分からない」
ツッコミ「そう言う事ね、全てがわかったよ」
ボケ「どういう事」
ツッコミ「姉ちゃんの手料理、まずいんだよ。だからお前忘れてんだよ。お前は自分に都合が悪い事は忘れちゃうんだ!俺に金を借りた事も、家の鍵を閉め忘れた事も、姉ちゃんのまずい手料理を食べた事も!」
ボケ「まずいと言えばさ、本当にまずい事があるのよ」
ツッコミ「これ以上何があるの」
ボケ「この漫才のオチ忘れた」
ツッコミ「どーするんだよ。このまま漫才終われないだろ。SNSとかでネタ飛ばしたツマラナイとか炎上するぞ。どーするんだよ、これ」
ボケ「まぁそういう時はさ」
ツッコミ「何だよ」
ボケ「忘れよう」
ツッコミ「いい加減にしろ!」




