美少女転校生のXXXの色とふくらみ
【美少女転校生のXXXの色とふくらみ】
崩界の景色は常に変化する。
空間の主が、他者が発した嘘の情報で物事を思い込むことでも、影響を受ける。
また、崩界の中で起きた出来事も、現実世界に影響を与える。
崩界で命を落とせばどうなるか。
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ケンジの崩界。朝焼けか夕焼けの暁の時刻のような、橙の世界。
異形の残骸の山に腰かけ、ジークは深いため息を吐いた。
肉塊の感触がドレス越しの尻や太ももへと伝わる。
「本当に存在するのだろうか」
鮮血に染まる彼女達はあるものを探していた。
『彼にやどっているのは確かでしょう』
彼女達は、ケンジを監視している。
崩界に現れる化け物から、彼を守りながら。
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風のない温かみのある気温。
学校ではチャイムが鳴り響き、皆マスクをして教室を移動。
あるいは教室にとどまり会話をしている。
ケンジはチヒロに声をかけられた。
何故か。
あの異世界での出会いからだと、ケンジは思った。
上履きを履いた足元から、艶やか黒髪で隠れた額まで見上げ、
「なに?」
と聞きながら、目線が、胸元へいってしまう。
「お昼ご飯、一緒にどうですか?」
彼女が歩み寄る目的が何か、彼にはまだ分からない。
だが、頷いてしまうのは、彼が少年だからだ。
久しぶりの更新ですね。