第3話 帰宅してハンバーグ
今日もよろしくお願いします。
「ただいま~」
「あら、お帰りなさい。今日は早かったのね」
「萌夏がいなかったからな」
「あらそうだったの。珍しいこともあるのね。あとテストお疲れ様」
「1位キープできて良かったよ。心のやつが今回こそはって言ってきたからヒヤヒヤしてたけどな」
「今日はゆっくり休みなさいな。あと20分したら晩ご飯にするから降りてきてね」
「分かった」
悠人は2階の自室に行き、制服を脱いでいると、通知音が鳴った。急いで制服をハンガーに掛けた後、ベッドに寝っ転がり、スマホの通知を確認する。
[悠人~電車遅れてるよ~助けてくれぇ]
光輝からのようだ。
[そんなこと言ったってなぁ。待つしか無いだろ]
[いいよなぁお前は。歩いて帰れる距離なんだもんな]
[いいだろ~]
[まあ高校を選んだのは俺だし、仕方ねえけどよ。あと30分くらいかかるんだよ]
[愚痴は明日聞いてやるよ]
[あいよ]
光輝から送られてきたLINEを返した後、萌夏にLINEを送る。
[萌夏今日どうしたん?]
すぐには返信が来なかったので、スマホを持って下に降りた。
「今日の夕飯は何?」
「今日はハンバーグ大よ」
「よっしゃ! サンキュ母さん」
悠人はハンバーグが好きなので、普段の食卓には並ばず、試験後など勝負の後に並ぶことが多い。
ちなみに勝負の前はカツ丼……ではなく、オムライスだったりする。
「いただきます」
「召し上がれ」
「やっぱり旨いな母さんのハンバーグ」
「いつものように作ってるだけなんだけどね。まあそう言って貰えるのは嬉しいけどね」
そして母さんと2人で夕飯を食べていると、テレビのニュースの時間に電車が止まっていることをアナウンサーが伝えていた。どうやら隣町の駅で高校生が飛び込んだらしい。
「人身事故か。光輝が電車止まってるってLINEしてきたからきっとこれだな」
「自殺かしらね……それほどまでに追い詰められるなんて……悠人、大丈夫だと思うけど、あなたは死なないわよね?」
「何だよ母さん。心配性だなあ。俺は学校が好きだし、友達もいる。それに家族に恵まれてるからな。母さんの料理が1番だ」
「……それを聞いて安心したわ」
母さんは瞳に涙をためながら言った。俺は死ぬくらいなら遠いところに引っ越すわ。
「――――ごちそうさま」
「お粗末様~。それじゃあお風呂入っちゃってね」
「ああ」
そして夕飯を食べ終え、自室に戻った。
その後風呂に入り、ベッドに寝転がる。
「今日もいろいろあったなぁ」
試験で1位になって、喫茶ひとやすみに行って、萌夏の気になることも出来た。
「――――なんだかんだスマホいじってたら遅くなっちまった。寝るか。萌夏からの返信は……未読か。どうしたんだろうなあ……おやすみ――――」
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