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悠人・心side1

おはようございます。今日もヨロシクお願いします。

 1月28日木曜日午後0時、朝から強い風が吹くこの日、悠人は少しお洒落をして、駅前へとやってきていた。


「うお、寒っ。雨とか降らなくて良かったぁ。心まだかなぁ」


 実は昨日の夜、心からLINEが来たのだ。


[明日一緒に出かけませんか?]


 と。心から誘ってくるのは珍しいことだったが、二つ返事で了承し、待ち合わせ場所と時間を決めた。少し遅めなのは悠人が朝に弱いため、安全策をとった結果だった。


 それでも悠人は約束の30分前に駅前へと到着し、現在約束の5分前だ。自分で早く来たのに、心が来るのが遅いなぁと感じてしまうあたり、本当に早く来すぎたのだろう。


「おまたせ~悠人。おはよう~」


 そうして駅前でソワソワしながら待っていると、心が走ってやってきた。


「おはよう心。時間通りだから大丈夫だよ。それに俺も今来たところだからな」


 そう冗談交じりに言うと、心は口角を上げ、かすかに笑った。


「ど、どうした心。俺なんかおかしなこと言ったか?」

「ううん、なんでもないよ」


(実は悠人が来る前から駅前に着いてて、ずっと悠人の様子を見てたなんて言えないなぁ……)


「じゃあ今日はどこに行くのか決めてあるのか?」

「うん、まずはデパートにショッピング行って、その後映画を見よう。夜は一緒に夜景見に行きませんか?」

「ああ、せっかく心が考えてくれたんだから、そのプランでいこう」

「うん! ありがとっ! じゃあ早速行こうよ」

「おう!」


 そして2人はデパートに向かい、ウィンドウショッピングを始める。

 色々なお店を見て回り、心は悠人とお揃いの淡いベージュのマフラーを購入し、悠人は心にハンドクリームとリップをプレゼントした。


「ありがとう悠人! 大切にするね」

「ああ、俺もマフラー大切に使わせてもらうよ」

「(これで悠人とお揃いのマフラーで登校できるなぁ)」

「ん? 何か言ったか?」

「う、ううん、何でも無いよ!」

「それよりも心、なんで俺と2人の時だけ、言葉数増えるんだ?」

「えっ? なんでって」


 まさかそんなことを聞かれるとは思わなかったのだろう、心は顔を赤くし、少し焦りながらも答えた。


「悠人といると、楽しいんだもん」

「そうか楽しいか、それはよかったよ。また2人で出かけような」

「いいの?」

「当たり前だろ? もしかして嫌だったりする?」

「そ、そんなことない、これからも2人で色々なところに行きたい」

「おう! 一緒に行こうな心」

「うん! じゃあ早速映画見よ」

「何の映画見るんだ?」

「それは始まってからのお楽しみ――――」



「――――ぎゃああああ!! おい、心! 何でホラーなんだよ!」

「男女で見る映画の定番と言ったらやっぱりホラーかなと思って」

「俺がホラー苦手なの知っててやってるのか?!」

「だいじょぶ。私も無理」

「ここrぎゃああああ」

「恐いよはるtきゃああああ」


 と、2人してホラー映画に絶叫しながら見続け、70分後、そこには魂が抜けたような雰囲気を醸し出す2人がいた。何があったのか、ここでは2人のためにも細かく触れないでおこう。

 

――――魂を取り戻した2人は高校生が立ち入るには少し高級なレストランにて少し早めの夕食をとる。


「よくこんなお店知ってたな心」

「凄いでしょ……って言いたいけど、実を言うと、お母さんに教えてもらったんだ」

「そうなのか。でもどうしてここに?」

「お父さんとお母さんが出会った場所みたいで。一度行ってみたいなって思ったの」

「なるほどなっと、ごちそうさま」

「ゆっくり休めたことだし、行くか」

「そうだね」

「すみません、お勘定お願いします」

「はーい。ありがとうございました」

「ここは俺が出すよ」

「えっ、そんな悪いよ」

「いいって、マフラーも買ってもらったし、今日のプランも考えてもらったしな」

「でも……」

「いいから」

「うーっ……分かった。それじゃあお願い」

「おう」


 そして支払いを済ませ、2人は外に出る。すでに辺りは陽が落ち始め、肌寒くなり始めている。2人は早速今日買ったマフラーを巻き、夜景を見に向かうのだった……

明日の更新を持って萌夏side完結と更新休止になります。ここまでお付き合い下さってありがとうございます。

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