第1話 プロローグ
はじめまして、ノワール・ブランと申します。これからよろしくお願いいたします。
初めての執筆になりますので、誤字脱字や矛盾などがありましたら教えていただけると嬉しいです。
面白かった。続きが読みたいと思っていただけたら、評価やブックマークの登録をお願いします。
私のできる限り、応えていきたいと思います。
「やったぜ! また1位!」
「悠人これで3学期も1番後ろ決定かよ」
「えへへ。光輝は?」
「うるせ」
「まあ頑張ったよお前も」
「悠人に言われると腹立つな」
「なんだよ。こっちは嘉賞してやってるのに」
「わかったよ。あんがと」
「はいはい」
光輝にそう言ってから、悠人はスマホを取り出し、母親へとLINEを送った。
[母さん、今回も1位だ! あとで聞かれるだろうから先に行っておくが、2位との差は10点以上ある。やったぜ!]
するとすぐに既読がついた。
[お疲れ様! あとでケーキ買っておくわ。よく頑張ったわね。これからも頑張るのよ]
[おう]
そしてスマホを置くと、丁度席替えが始まっているところだった。
俺? 俺は1位だから変わらない。
そして俺の横には2位の心、前には3位の萌夏がこれまた変わらずにいた。
「また3ヶ月よろしくな!」
「よろしく」
「悠人。たまにはその席譲ってくれても良くない?」
「だったらまずは心に勝つことだな」
「心~」
「やった」
「心ーっ!」
「まあ、心も萌夏もお疲れ様。今日はどうする?」
「行く」
「萌夏は?」
「あ、今日は早く帰らないと」
「そっか。じゃあ心と2人だけで行くか」
「うん……」
「おいおいちょっと待ってくれよお2人さん! 俺のこと忘れてないか?」
「クラス20位の光輝がなんか言ってる~」
「おい、萌夏! 俺だってこのクラスに入れてるんだから、バカではないぞ!!」
「確かに光輝がバカだったらここにいないもんな」
「悠人、お前さっきから口が軽いぞ!」
「俺はいつも通りだ。そう感じるってことは自分でもそう思ってるんだろ」
「そう言われちゃお終いだよ。まあお前等に勉強見てもらってこそだからな。感謝してるよ」
「私たちに見てもらって20番……」
「それは言ってやるな心」
「じゃあ心と光輝と俺で行くか」
「うん」
「さんきゅ」
「行きたかったなあ……まあまた行くからねその時にでも」
「ああ」
そして話してる間に佐藤先生が一言二言話してホームルームが終わり、各々が帰途につきはじめた。
「じゃあ萌夏。また明日な」
「うん、悠人、心バイバイ」
「「バイバイ」」
「じゃあな……って俺は!?」
「あれ光輝まだいたの?」
「ずっといたわ!」
「あははウソウソ。じゃね」
「おう」
そして3人で萌夏を見送った後、俺たちは行きつけの喫茶店へと向かうのだった。
↓1月現在のSクラスの悠人たちの席位置(及び順位)↓
教 壇
11 12 10 9
13 14 8 7
15 16 6 5
17 18 4 萌夏
19 光輝 心 悠人
ここまで読んでいただきありがとうございます。続きもできる限り早く投稿していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。




