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妄想全開で創ったキャラクターにログインしたら、ログアウト出来なくなった件~ワールドクロスオンライン~  作者: ソラ・ルナ


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27/30

26.イベント終了

「ミリアくん、今度は俺達が以前組んでいたパーティで挑ませてもらうよ」


 そう言って、剣を構えるユリウス。

 成程、前作での仲間が揃い踏みって事か。

 なら、俺も本来のスタイルでやらせてもらうか。

 俺はナイフ(投合用)とマシンガンをアイテムボックスへとしまう。

 そして、両手に剣を装備する。

 いわゆる二刀流だ。

 それを見た皆は驚いた顔をする。

 それから俺はアビリティを弄る。

 たくさんレベルが上がったので、SPがたんまりあった。

 全部使ったわけじゃないけど、有用なアビリティをMAXまで上げて、イベントに限りって事で、ある効果のついた装備類をレンタルさせてもらった。

 これは、一応自作できるレベルの効果なので、チートではない。

 まぁ今の段階でって意味では、チートになるけど。

 それは、クールダウン短縮という効果。

 これを武器、防具、アクセサリー全てに付与する。

 通常同じ効果を付ける事はできないが、それは同じ装備内に限られる。

 頭装備、腕装備、足装備等、全てにつければ、クールタイム減少効果は凄まじい効果を発する。

 アビリティと合わせて、その時間なんと90%減少。

 つまり、100秒クールタイムがあるアーツを、10秒のクールタイムで使えるようになるのだ。

 そして、極めつけが、このイベントに挑む前に食べた料理。

 継続時間2時間で、10%クールタイム減少するという優れモノ。

 それを食べてきた。

 つまり、今の俺は……クールタイムなしで、アーツを乱れうちできるのだ!


「『分身』」


「 「「!?」」」


 俺は5人の分身体を生成する。

 全員を俺の体の一部として、操作する。

 さぁ、パーティの始まりだっ!


「くっ!皆、行くぞ!!」


「「「おおっ!!」」」


 ユリウス達が、俺と分身ズに向かって攻撃を仕掛けてくる。

 いや、攻撃というか、妨害だな。

 俺の行く道をアーツで妨害してきたり、俺の攻撃を避ける事に注力しているのが分かる。

 成程、時間稼ぎか。

 確かに、『分身』が消えれば、俺は一人になる。

 その瞬間を狙っているのだろう。

 『分身』は30秒で消える。

 クールタイムも長い。

 その間に俺を相手どるつもりなんだろうけど、甘いんだよなぁ……!


「『ジャッジメントウォール』!」


 本体の俺へ、プリハドールが結界を張る。

 けれど、こんなもんじゃ俺は封じられないぞ!


「『スラッシュ』」


 ズバァッ!パリィン!!


 音を立てて結界は破壊される。

 けれど、その時間と合わせ、分身体は消えた。


「しのぎきった!今だ皆!」


 ユリウスが叫んだと同時に、皆が俺に向かってくる。

 甘い!


「『分身』」


 俺から、再度5体の分身体が生まれる。


「「 「なっ!?」」」


 皆が驚いているが、俺はその隙を逃さず攻撃を仕掛ける。


「させるかっ!「挑発』!」


 ぐっ!?

 俺には効かないが、分身体がエネミーとして設定されているのか、ターゲットを強制的に変えられてしまう。

 厄介だな!

 先に沈めさせてもらうかっ!スタート地点に戻れバリアッ!


「『スラッシュ』!」


 俺自身はユリウスに発動し、ユリウスはそれを剣で受けた。

 リーズとガンツのクロスアーツによって一体の分身体は倒されたが、残り四体の『スラッシュ』がバリアを狙う。

 『スラッシュ』はクロスアーツ『クアドラプルスラッシュ』へと昇華し、バリアを攻撃した。


「がはぁっ!!み、皆、すまん……!!」


 そう言って、パーティの盾であるバリアは消える。


「「「バリア!!」」」


 パーティの強固な盾であるバリアが消えた事により、戦線が乱れる。

 俺はそれを見逃さない。


「『分身』」


「「「なっ!?」」」


 倒れた一人を補充した。

 クールタイムのないアーツの恐ろしさ、味わえ!


「おおおおっ!!」


 俺の双剣を、必死に防ぐユリウス達。

 だが、次第に押されていく。


「くっ……!敵にまわったミリアくんがここまで厄介だとは……!」


「ユリウス、貴方はモンスターの方へ行って!早くモンスターを倒さないと、ミリアちゃんが望まない殺生を繰り返す事になっちゃう!」


 必死な表情でそう伝えるリーズの言葉に、俺は内心落ち込む。

 ちょっと楽しんでました、ごめんなさい!!


「しかし……!」


 なおも食い下がるユリウスに、リーズは俺を抱きしめてきた。

 そう、いつもしていたように。

 俺は体が硬直して、動けなかった。


「ミリアちゃん、私だよ!リーズだよ!短い間だったかもしれないけど、このゲームが始まってから、ずっと一緒に遊んできたじゃない!敵なんて、悲しいよ……!正気に戻ってよ……!」


 リーズ……。

 それ、本来なら感動ものなんですけど!

 俺、操られてる設定だから、そうしたくてもできないというか、あーもう姉貴、助けて!!


 そう思って硬直していたら、俺のカラーコンタクトが外れ、瞳が青色に変わる。

 黒い翼は取り外され、白い翼が取り付けられた。


「え……ミリア、ちゃん?」


 あー、これはそういう事か。

 おい姉貴、そういう事は事前に話しておいてくれよ!!

 アナウンスが流れる。


"一部のプレイヤーによる説得により、ミリア(洗脳状態)は解除されました。これより、ミリアはプレイヤーの味方となり、共にモンスターと戦ってくれます。それでは、イベント後半戦、開始です"



 ワァァァァァァッ!!


 凄い歓声が起こる。

 あんの姉貴、俺にも話してない事多すぎだろ!!


「ミリアちゃん、正気に、戻ったの!?」


「あー……うん、一応見えてはいたんだけどね。リーズに抱きしめられてから、言葉を投げられて、支配に抵抗できたみたい」


 と、いう事にしておいた。


「ミリアちゃん……!」


 そういって尚強く抱きしめてくるリーズ。

 皆も駆け寄ってきてくれた。


「ミリアくん、今回は共同戦線と行こうじゃないか。抜けたバリアの働き以上を、ミリアくんなら十分に果たしてくれるだろう?」


 そう微笑んでくるイケメンに、俺は笑顔で応える事にした。


「任せな。俺と、クロも手助けするよ」


 そう言ってアイテムボックスからクロを取り出し、頭に乗っける。


「ふふ、相変わらず可愛いですわ」


 そう微笑ましく見るプリハドールはさておき。


「それじゃ、まずは俺を洗脳してくれやがったあの巨大モンスターを片付けて、ポイント稼ごうと思うんだけど、どう思う?」


「「「異議なしっ!!」」」


 皆で顔を見合わせてから、こちらを向いて笑って言ってくれた。



 それから俺達は、巨大モンスターをなんとか討伐し、時間一杯狩りを続けた。

 俺という邪魔者も居なくなった後半戦は、皆大いにポイントを稼いだのだった。

 ちなみに、午後の部には、この後半戦に参加できなかったプレイヤーは参加が許された為、午後の部も大いに盛り上がった。

 当然ながら、俺は両方強制参加だったんだけどね、とほほ……。

 イベントは大盛況で終わりを迎えた。

 上位3人は名前と得点が上げられ、皆に紹介されると言った事もあって、有名になった人がチラホラと。

 ちなみに、ユリウスは3位だった。

 他の大陸にも凄い人は居たようで。イベント後、後夜祭とかしてたみたいだ。

 

 なにはともあれ、ワールドクロスオンラインの初イベントは、大成功の終わりを見せた。

 俺も、色んな人からパーティに誘われて大変だったよ。

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